大阪府立中之島図書館 書庫見学ツアー報告
平成25(2013)年度
5月18日 15時15分から15時45分
19名の方が参加されました。「建築上の話が聞けたり、書庫に入れたのが良かった」「書庫が見れて良かったですが、いろいろな蔵書を見せて欲しい」等々のご意見がアンケートに寄せられました。次回のツアーの課題とさせていただきます。この他にも貴重なご意見を頂戴しました。今後のサービスに活かしていきたいと思います。
6月8日 15時30分から16時15分
今回のツアーで紹介された本 | |||
○ | 『新聞集成明治編年史 第12巻日露戦争期』東京 財政経済学会 1936 | 【070-113#】 | |
当館が開館した頃の社会情勢 明治37年2月10日対露宣戦の詔勅 | |||
○ | 『職員録 昭和17年7月1日現在』東京 内閣印刷局 1942 | 【354.6-1#】 | |
後に総理大臣になる池田勇人の名が大蔵省の課長として掲載されている。 | |||
○ | 『番地入最新大阪市及接続町村地図』大阪 箕島正夫 1924 | 【378-1061#】 | |
大正期の大阪城周辺を地図で確認 | |||
(著者署名入り献呈本) | |||
○ | 『山の音』川端康成著 東京 筑摩書房 1954 | 【藤沢文庫-274】 | |
○ | 『国盗り物語 第1巻』司馬遼太郎著 東京 新潮社 1965 | 【藤沢文庫-356】 | |
(川田順の書き込み) | |||
○ | 『明月記 第1巻』藤原定家著 国書刊行会 1911 | 【川田文庫-99】 | |
(織田作之助草稿) | |||
○ | 『夫婦善哉』草稿(コピー) | 【織田文庫 草稿-69】 | |
(和装本) | |||
それぞれの読みどころ、見どころの紹介と和紙の保存性の良さや、重量感(軽さ)を手に取って確認していただきました。 | |||
○ | 『摂津名所図会』浪花森本太助等 寛政8・10(1796・1798) | 【朝日新聞文庫 378-4】 | |
○ | 『万徳塵劫記商売鑑』大阪 河内屋茂兵衛 文政3(1820) | 【大和銀文庫-16】 |
7月6日 15時25分から16時15分
24名の方が参加されました。15名の予定を大きく上回ったために行き届かなかった点は、これからの取組みに反映していきたいと思います。今回のアンケート結果からも「普段入れないところを見学できたこと」に満足いただけたようです。また、当館の建物と書物についての説明にも興味をもっていただけ、ツアー担当者としては今後の励みとなりました。次回は、10月を予定しています。
今回のツアーで紹介された本 ツアー担当の当館館長が興味をもった書籍を紹介しました。 | ||
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(和装本) | ||
○ | 『北越雪譜』初編三巻、二編四巻 7冊 | 【朝日新聞文庫 371-99】 |
鈴木牧之著 岩瀬百樹(京山)編 岩瀬百鶴(京水)画 初編天保7年、二編天保13年 大坂河内屋茂兵衛・江戸丁子屋平兵衛刊本 | ||
江戸後期における越後魚沼の雪国の生活を活写した書籍。雪の結晶のスケッチから雪国の風俗○暮らし○方言○産業○奇譚まで雪国の諸相が、豊富な挿絵も交えて多角的かつ詳細に記述。天保8(1837)年に江戸で出版されると700部を超える当時のベストセラーとなった。 | ||
○ | 『天明武鑑』新板改正 四巻 4冊 天明7年 江府須原屋茂兵衛刊本 | 【朝日新聞文庫 354.5-6】 |
江戸時代に出版された大名や江戸幕府役人の氏名・石高・俸給・家紋などを記した年鑑形式の紳士録。武士と取引を行う町人たちの実用書であり、都市を訪れる人々のガイドブックでもあった。 | ||
○ | 『校正海国兵談』林子平著 10冊 嘉永年中 | 【丙活-165】 |
仙台藩の林子平はロシアの南下政策に危機感を抱き、海防の充実を唱えるために本書を記した。出版に応じる書店がなかったため、天明7(1787)年に自ら版木を作成して第1巻を刊行し、寛政3(1791)年に全巻刊行を終えた。直後の寛政の改革によって版木を没収されてしまったものの、自写による副本を秘かに所持していたため、後世に伝わることとなった。 | ||
○ | 『群書類従』五三〇巻 666冊 塙保己一編 文政3年跋刊本 | 【石崎文庫 051-1】 |
塙保己一が古書の散逸を危惧し、江戸幕府や諸大名・寺社・公家などの協力を得て、収集・編纂した。古代から江戸時代初期までに成った史書や文学作品、計1,273種を収めている。版木を制作させる際、なるべく20字×20行の400字詰に統一させていた。これが現在の原稿用紙の元になっているといわれている。 | ||
(織田作之助草稿) | ||
○ | 『夫婦善哉』草稿(コピー) | 【織田文庫 草稿-69】 |
(織田作之助の作品の脚本) | ||
○ | 『わが町』NET テレビドラマ台本 | 【織田文庫-708】 |
(著者署名入り献呈本) | ||
○ | 『山の音』川端康成著 東京 筑摩書房 1954 | 【藤沢文庫-274】 |
○ | 『白い歓喜天』司馬遼太郎著 東京 凡凡社 1958 | 【藤沢文庫-362】 |
昭和33年7月、「司馬遼太郎」としての初めての著書。福田定一(本名)での献辞あり。 | ||
○ | 『国盗り物語 第1巻』司馬遼太郎著 東京 新潮社 1965 | 【藤沢文庫-356】 |
10月19日 15時30分から16時
15名の方が参加されました。書庫内で和装書などの資料を間近にご覧いただきました。アンケート結果からは「ずっと入ってみたかった書庫を見ることができてよかった」「貴重な資料を見られた」などのご感想をいただきました。
今回のツアーで紹介された本 | ||
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(和装本) | ||
○ | 『摂津名所図会』浪花森本太助等 寛政8・10(1796・1798) | 【朝日新聞文庫 378-4】 |
○ | 『機巧図彙』細川頼直 | 【730-4】 |
○ | 『(阿蘭陀始制エレキテル)究理源』橋本宗吉口授 平田則政筆記 昭和15 (複製) | 【621-2】 |
(引札) | ||
○ | 『家伝眼病薬』摂州千僧村森田氏製 | 【大和銀148】 |
○ | 『煙草製造商』大阪天満市場池虎 明治24 (1891) *明治25年暦 | 【大和銀 71】 |
(著者署名入り献呈本) | ||
○ | 『山の音』川端康成著 東京 筑摩書房 1954 | 【藤沢文庫- 274】 |
○ | 『暖簾』山崎豊子著 東京 東京創元社 1957 | 【藤沢文庫- 599】 |
山崎豊子から藤沢桓夫へ献呈された『暖簾』 | ||
(織田作之助草稿) | ||
○ | 『夫婦善哉』草稿(コピー) | 【織田文庫 草稿- 69】 |
11月16日 15時30分から16時
29名の方が参加されました。書庫内で和装書・引札などの資料を間近にご覧いただきました。アンケート結果からは「普段見ることができない書庫を見ることができてよかった」「資料の保存方法について知ることができた」などのご感想をいただきました。
今回のツアーで紹介された本 | ||
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(和装本) | ||
○ | 『摂津名所図会』浪花森本太助等 寛政8・10(1796・1798) | 【朝日新聞文庫 378-4】 |
○ | 『機巧図彙』細川頼直 | 【730-4】 |
○ | 『(阿蘭陀始制エレキテル)究理源』橋本宗吉口授 平田則政筆記 昭和15 (複製) | 【621-2】 |
(引札 等) | ||
○ | 『煙草製造商』 大阪天満市場池虎 大阪 池虎 1891 | 【大和銀 71】 |
○ | 『花かんざし卸売所』 信広画 大阪南久宝寺町上村庄助 | 【大和銀 68】 |
○ | 『是心山寿法寺滝桜之真図』 1枚 探月斎画 色刷 | 【大和銀 264】 |
(著者署名入り献呈本) | ||
○ | 『山の音』川端康成著 東京 筑摩書房 1954 | 【藤沢文庫- 274】 |
○ | 『暖簾』山崎豊子著 東京 東京創元社 1957 | 【藤沢文庫- 599】 |
(織田作之助草稿) | ||
○ | 『夫婦善哉』草稿(コピー) | 【織田文庫 草稿- 69】 |
1月18日 15時30分から16時
18名の方の参加がありました。「普段は入れない書庫に入り、まさに宝の山に接した」「古い本がきれいに保存されていて圧巻だった」等々、ツアーに面白さを感じていただいていることがアンケートを通して伝わってきました。耐震補強工事がすすみ、只今は館内のあちらこちらを閉めて工事をしています。書庫内で本を広げて見ていただくスペースがなくなっていきました。今後のツアーでは、この課題をどのように解決しようか考えている最中です。
今回は「大河ドラマに関連する本」と大阪書籍館から当館に伝わったことがわかる「蔵書印」を紹介しました。
今回のツアーで紹介された本 | ||
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(大河ドラマ「八重の桜」に関連して) | ||
○ | 『残夢百首』 徳富猪一郎 前山村(長野) 草木屋出版部 昭和25(1950) 蘇峰先生八十八賀春記念 限定宣百部之内第参拾冊 付徳富猪一郎献呈書状 | 【川田文庫-1】 |
(大河ドラマ「軍師 黒田官兵衛」に関連して) | ||
○ | 『黒田家譜』 巻1~16 貝原篤信(益軒) 写 16冊 | 【朝日文庫 353-11】 |
○ | 『益軒全集』 巻之5 益軒全集刊行会 明治44(1911) | 【032-9】 |
2月15日 15時30分から16時
20名の方が参加されました。普段入れないところに入れた」ほか、「建物の造りを見ているだけで面白かった」、「資料の保管方法を知った」、「ほんの一瞬でも昔に会えた感じがした」等の感想をお寄せいただきました。
書庫の中では、文庫の成り立ち等の説明とともに作家のサインの入った本を見ていただきました。その後、いろいろなご質問にお答えし、今回のツアーを終えました。
今回のツアーで紹介された本 | ||
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(著者署名入り献呈本) | ||
○ | 『山の音』川端康成著 東京 筑摩書房 1954 | 【藤沢文庫- 274】 |
○ | 『暖簾』山崎豊子著 東京 東京創元社 1957 | 【藤沢文庫- 599】 |
○ | 『白い歓喜天』司馬遼太郎著 東京 凡凡社 1958 | 【藤沢文庫-362】 |
昭和33年7月、「司馬遼太郎」としての初めての著書。福田定一(本名)での献辞あり。 | ||
○ | 『すべってころんで』田辺聖子著 東京 朝日新聞社 1973 | 【藤沢文庫-459】 |
(織田作之助草稿) | ||
○ | 『夫婦善哉』草稿(コピー) | 【織田文庫 草稿- 69】 |