皆さんは「文豪」と聞くと誰を思い浮かべますか?夏目漱石、太宰治、芥川龍之介、宮沢賢治…。教科書によく作品が載っていますよね。昨年12月には、夏目漱石のデスマスクの3Dスキャンを基に作られたロボット「漱石アンドロイド」が発表されました!声は漱石の子孫である夏目房之介さんの声を音声合成し、44の動作ヵ所で本物の人間のような細かい動きも再現されています。ずっと前に亡くなった方に会えるというのは、不思議な感じがしますね。
有名な文豪の作品は漫画化や、絵本で出版されたり、若者に手にとってもらいやすいように、今風のイラストが表紙になっているものもありますね。今回は名作文学を読む前に、または読んだ後にも楽しめる、あらすじや文豪について書かれた本をいくつかご紹介します。
1階YA展示コーナーに最近新しく入った
『文豪図鑑』は、「読んだ気になる代表作ガイド」と作品のポイント、文豪の人物像から名言まで、文豪と作品の関係も分かる1冊です。また、1人の文豪について本を読んでみるなら
『夏目漱石、読んじゃえば?』はいかがでしょうか。この本の著者によると『こころ』は「国民的ネタバレエンタメミステリー」、『坊ちゃん』は「孤独なコミュ障」だそうです。
『恋する文豪』は病弱な美少女、フラれ男、嫁姑、憎しみ愛等…文豪たちが残した名作24作品を「恋」の視点から綴ったエッセイ集です。所々引用されている原文を味わいつつ、作者の痛快な文章でストーリーを追います。さらに
『J ブンガク』は日本名作文学の原文の一部を英訳で楽しめます。簡単なマンガも載っています。
私は高校生のときに古典・名作文学にハマって、そればかり読んでいた時期がありました。あらすじを知っていると、難しい文章が続いてもなんとなく分かるので、読み進められます。言葉を楽しんだり、現代語訳で読んだり、好きな読み方をぜひ見つけてみてください。