2015年10月21日。先日過ぎ去ったこの日のことを、みなさんはご存じでしょうか。そうです。映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー PARTU』で、主人公マーティ・マクフライが1985年からやってきた未来、それが2015年10月21日です。
三十路前の私などは、子どもの頃から何度もこの映画を見返してきたので、とても感慨深くなります。今でも耳に残るのは、劇中でマーティ(CV三ツ矢雄二)が「2015年っ!?」と驚く声。当時は遠い未来だと思っていたのが、すでに過ぎてしまいました。時間の流れを感じてしまいますね。ホコリがつかない紙は発明されませんでした。
今の中学・高校生の方々の中には、この映画を「見たことがない」という方もいらっしゃるかもしれませんが、ぜひ一度ご覧ください。最上級のSFエンターテイメント映画ですよ。(CV三ツ矢雄二版がおすすめなのですが、一部の限定盤にしか収録されていないのが残念です)
さて、図書館でも『バック・トゥ・ザ・フューチャー』関係の資料を所蔵しています。
『バックトゥ・ザフューチャー』(東宝出版・商品販促室 1985.12) こちらは1985年当時の映画パンフレット。府立中央図書館では映画のパンフレットも収集・保存しています。もちろん、T〜Vまでそろっています。制作の裏話は必見!
『バック・トゥ・ザ・フューチャー (創元推理文庫)』(安田均/著 TTG/著 東京創元社 1985.11)こちらは小説ではなく「ゲームブック」というものです。読んでいる自分が主人公となり、自分の行動を選択肢で選んだり、サイコロを振って決めたりしながら、ハッピーエンドを目指します。
突飛な行動をマーティがとったり、『時間エントロピー修復機関』というオリジナルな登場人物が出てきたりなど、新たな『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が楽しめます。
ちなみに、小説版は新潮文庫から出ています。映画にはないシーンや、エピソードの裏話が読めるのでなかなか面白いのですが、残念ながら大阪府立図書館では未所蔵。
しかし、皆様のお近くの図書館ならば持っていたり、持っていなくても他の図書館から取り寄せたりもできますので、興味があれば一度図書館まで足を運んでみては?
『スニーカー限定モデルガイド』(アンオーソドックス・スタイルズ/文・デザイン 田口未和/訳 ガイアブックス 2015.9) この映画のファンならば、スニーカーと言えばピンとくるのではないでしょうか。マーティが2015年に来たときに履いた、自動で靴ひもがキュッとしまる白い靴ですね。とても便利な靴です。
劇中では「NIKE」のロゴが入ったこのスニーカーですが、現実のNIKEもこの靴のレプリカを販売したことがあります。それがこの本のP156でも紹介されている「Nike Air Mag」。2011年に限定発売されました。自動でひもがしまる機能はありませんが、形はまさしくあの靴です。
最近のニュースを見ると、NIKEは自動でひもがしまるバージョンの靴も開発し、発売を予定しているそうですね。
最後に、映画とは直接の関係はありませんがこんな本もご紹介。
『昭和ちびっこ未来画報』(初見健一/著 青幻舎 2012.1) 1950〜70年代に様々な子ども向けメディアで掲載された「未来予想図」を集めた本です。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』が予想していたものとはまた違った未来の数々。奇想天外ながらも自由な発想ばかりで、読んでいると自然に笑ってしまいます。絵が中心の本なので気軽に借りてみてください。