【講演会】大阪府立中央図書館主催第1回府民講座 「身体でみる異文化の世界―音で伝える、色を創る、心に触れる―」のお知らせ
さわることでみえてくる世界。身体全体で感じることで、世界がつながり、広がっていく。
日本の瞽女(ごぜ)唄、アメリカのブルース
音楽は文化や性別、さらに障がいのあるなしをこえて人々の心に響きます。
今回の講演では、視覚障がい者としての体験から、ユニバーサルミュージアム(誰もが楽しめる博物館)づくりを提唱しておられる、国立民族学博物館准教授の広瀬浩二郎さんを講師にお迎えして、アメリカでの在外研究の成果をもとに、「異文化」を身体でみることの魅力について、エピソードを交えて楽しくおはなししていただきます。
明るい語り口で定評の広瀬さんと一緒に、身体全体を使って「みる」ことがもたらす豊かな世界を、感じとり、考えていきたいと思います。
広瀬さんからのメッセージ
盲学校で会得した単独歩行の極意。大学の居合道部で経験した「見えないもの」を想像・創造する豊かな可能性。そして「ユニバーサル・ミュージアム」(だれもが楽しめる博物館)をめざす現在の活動。「視覚を使えない」障害を「視覚を使わない」自由に変換するためには、どうすればいいのか。そんなエキサイティングな研究と実践を続けてきたのが僕の半生です。
今回は「視覚を使わない」宗教・芸能者として活躍した琵琶法師や瞽女の歴史、および僕自身の米国・シカゴでの在外研究のエピソードなどを紹介しつつ、「身体でみる異文化」の魅力についてお話したいと思います。音で伝え、色を創り、心に触れる。聴いて、感じて、触発される講演会になれば幸いです。
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講師:広瀬 浩二郎 さん (国立民族学博物館准教授)
1967年、東京都生まれ。13歳の時に失明。筑波大学附属盲学校から京都大学に進学。2000年、同大学院にて文学博士号取得。専門は日本宗教史、触文化論。01年より国立民族学博物館に勤務。現在は民族文化研究部・准教授。13年8月から14年3月まで、シカゴ大学の客員研究員として米国に滞在。
主な著書に以下のようなものがある。
【単著】『障害者の宗教民俗学』(明石書店、1997年)『さわる文化への招待』(世界思想社、2009年)
【編著】『万人のための点字力入門』(生活書院、2010年)『さわって楽しむ博物館』(青弓社、2011年)
【共著】『さわっておどろく!』(岩波ジュニア新書、2011年)
場所:大阪府立中央図書館 ライティホール
(ライティホールへのアクセス地図はこちらをクリックしてください)
・近鉄けいはんな線(地下鉄中央線)荒本駅下車 1番出口より北西に約400m・バスでお越しの場合は近鉄バス「東大阪市役所前(中央図書館前)」で下車すぐ
日時:平成26年5月17日(土曜日) 14時30分から16時
受講経費:500円
(当日受付にてお支払いいただきます。つり銭のいらぬよう、ご協力をお願いいたします)
※受付にて身体障がい者手帳等を提示されたご本人とその介助者は無料です。
※講演には手話通訳を準備しております
定員:380人
【【申込・問合せ先】大阪府立中央図書館 「生涯学習事業」 担当
〒577-0011 東大阪市荒本北1-2-1
Tel 06-6745-0170 FAX 06-6745-0262