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中央図書館職員ブログ「職員の日記帳」

このページでは、府立中央図書館の職員が「日記帳」としてブログを作成し、公開しています。日常の業務のこと、最近読んだ本のことなど、特にジャンルは決まっていません。どうぞみなさんにもお読みいただき、少しでもみなさんとの距離が縮まることを願っています。
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手話とことばと図書館のお話
 2018年から、毎年9月23日は「手話言語の国際デー」と定められました。手話などの非音声言語は音声言語と対等な言語である、ということを広めていくため、国連で採択されました。日本でも、聴覚障がいの特別支援学校(ろう学校)の学習指導要領(2009年)に「手話」が明記され、声や文字とともに総合的なコミュニケーション手段のひとつとして教育の場で活用されるようになりました。

 このことは、実は図書館とも無関係ではありません。
 図書館の本は、その本がどんな内容であるかがわかるように、一定の規則にしたがって分類されています。本の分類法のひとつに、「日本十進分類法(NDC)(※2018年現在10版)」があります。9版までは、言語としての手話は教育の分類(3類)に収められていましたが、NDC10版では、手話を日本語や英語と同じ、言語の分類(8類)に収められるようになりました。手話が言語のひとつとして、聞こえる人にも、聞こえない人にも広まっているのが感じられます。

 当館には、聴覚に障がいがある利用者のために、手話通訳者がいます(火曜日から土曜日まで)。手話で図書館の案内をすることができます。講習で基本の手話を学んでいる職員もいます。このブログを書いている私も受講しているのですが、手話は身振り手振りだけではなく、表情がとても大事なのだということを教わりました。声も手話も、使うことばはちがっても、コミュニケーションの基本は同じなのですね。

 最後に、手話や聴覚障がい者が登場する物語を紹介します。
 『デフ・ヴォイス』(丸山正樹/著 文藝春秋 2011.7)
 法廷手話通訳者が主人公のミステリーです。
 『レインツリーの国』(有川浩/著 新潮社 2006.9)
 メールを通じて心を通わせていた人が、実は……。心あたたまる恋愛小説。
 番外:『聲(こえ)の形』(大今良時/著 講談社 2013.11)
 こちらはマンガです。当館の国際児童文学館が所蔵しています(閲覧には事前予約が必要)。アニメ映画にもなっていて、アニメだと手話の動きが分かりやすくておすすめです。

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2018年10月17日  在原
第11回あなたのおすすめ本のPOP広場ご応募ありがとうございました
 中高生を対象に募集した「第11回あなたのおすすめ本のPOP広場」(以下、「POP広場」)は、9月7日(金曜日)に受付を終了しました。今年も数多くの応募があり、中学生の部590点、高校生の部340点、総数930点ものご応募を頂きました。応募して下さった中高生の皆さん、本当にありがとうございました。
 応募された作品を見ると、創意工夫ある力作が多く、「審査が大変!」と、担当者が嬉しい悲鳴をあげています。現在、皆さんから応募された作品を、慎重に審査しています。審査は10月中旬迄かけて行われます。
 ここで審査が終了するまで少し時間があるので、審査のポイントを紹介しましょう。審査に際して重要なポイントは、実際の表紙や挿絵、帯などを模写したものではなく、オリジナリティーあふれ、本を読みたいと思わせる工夫があることです。今回、応募された作品を見ると、どの作品も個性の豊かさが感じられ、本への愛情が画面一面に表現されています。
 絵は心の想いを伝える自分なりの手段ですから、作品にそれぞれの想いがあり、自己表現されたものが高く評価されます。たしかに、色彩の鮮やかさや構図の巧みさなども大切なポイントです。ですが、絵の上手、下手よりも、何を伝えたいかが最も重要になります。
 文章も注目しています。あらすじや本文の引用などももちろんよいのですが、「どういう本なのか」「どんなところが面白いのか」を自分なりに表現しているのを見ると、「おっ」と目にとまります。
 この「POP広場」は、中高生の皆さんが本を読んで、その本の良さやおもしろさを、自由で豊かな個性で表現して欲しいという願いを込めているのです。

 10月12日(金曜日)から、今回の応募された全930点を1階展示コーナーで展示しています。ぜひ、この機会にご鑑賞ください。表彰式は11月4日(日曜日)です。先に中央図書館ホームページでも、受賞作品を掲載する予定ですので、楽しみにしてください。

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POP広場展示用広報チラシ
2018年10月14日  POPプラザ
ラグビー場リニューアル!
先日、新聞を読んでいてビックリ!
当館と同じ東大阪市にある、高校ラグビーの聖地「東大阪市花園ラグビー場」が、リニューアルオープンしたとのこと!スタンド新設、ナイター照明や大型モニター設置のほか、国際基準に沿った変更がいろいろとあって、大規模な工事だったみたいですよ。
改修工事の経過については東大阪市ホームページ「ラグビー場の改修経過」(外部サイト)に詳しく掲載されていましたので、興味がある方は覗いてみてください。
来年には「ラグビーワールドカップ2019」の試合が開催されることが決まっていて、これからますます盛り上がっていきそうですね。

私は団体球技が苦手なのですが、高校時代は週3コマの体育のうち1コマに3年間ラグビーが組み込まれていました……なので、関心だけは今でも結構高いです笑
前回大会のような熱戦と感動がこの日本でまた生まれればいいなあ、と思いました。

皆さんも、ワールドカップに向けて、今から図書館の本を読んで関心を高めてみてはいかがでしょうか。中央図書館ホームページでは、前回大会時に作成された資料案内「ラグビーを楽しもう!」を掲載しています。どうぞお役立てください。

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2018年10月4日  善哉
文豪怪談への誘い 第2夜 泉鏡花 幻想とのあわい
 第2夜は、怖いというより「怪しい」雰囲気で幻想的な世界を創り出した、泉鏡花の世界をご紹介します。
 有名なところでは「高野聖」「夜叉ケ池」「天守物語」でしょうか。個人的には、姫路城の天守閣が舞台の「天守物語」が好きです。天守閣に棲む妖魔の世界と人間の世界。途切れているようで、あるきっかけで両者が大いに交わり、物語が展開します。妖魔の中には魔性の姫や童女、舌長姥などさまざまな魅力的なキャラクターがおり、物語の世界を深めてくれます。実は「夜叉ケ池」ともつながった世界観になっています。
 怪談だけでまとめられた資料としては、『泉鏡花集:黒壁(ちくま文庫)』(泉鏡花/著 筑摩書房 2006.10)があります。ちくま文庫の文豪怪談傑作選の1冊です。この文庫には同じちくま文庫から出版されている全集『泉鏡花集成』(全14巻)や他の文庫にも未収録の怪異譚が収められています。300編を超える作品を書き、文人たちによる怪談の会などにも参加していた鏡花。未収録作品は他にもまだまだあるそうです。

 鏡花の作品からは、イメージを大いに喚起されるのでしょうか。映画化、漫画化も多いですし、作品をイメージした人形も作られています。そんな人形作品集が『鏡花人形:文豪泉鏡花+球体関節人形』(吉田良/編著 河出書房新社 2018.6)です。この作品集では各作品のヒロインを中心に制作された球体関節人形の写真のほか、作品および装幀や挿絵に関する解説も収録されていますので、鏡花文学の世界イメージをつかんでから読もうと思う方はこちらを先にどうぞ。
2018年10月2日  文豪倶楽部