わたくし「ぱんだなす」は、国立国会図書館の職員です。2011年4月から2年間、大阪府立中央図書館で実務研修(実際に働きながら図書館の勉強をすること)をしていました。この3月で府立中央図書館を離れますので、この記事では私の所属先である国立国会図書館がどんな図書館なのかを簡単に紹介させてください。
国立国会図書館には3つの施設があります。東京本館と国際子ども図書館が東京都に置かれ、関西館が京都府相楽郡精華町に置かれています。
仕事の特徴を2つお伝えしましょう。
1つ目は「国会図書館」という言葉からもわかるように、国会(衆議院・参議院)の図書館だということです。具体的には国会議員の調べもののお手伝いなどをしています。
2つ目は、国内で発行されたすべての出版物を納入する仕組みである「納本制度」を用いて資料の収集を図っていることです。納本制度を始め、資料の購入や国と国の間で資料を交換するなどの方法で資料を集め、国立国会図書館には3750万点(平成23年3月末現在)と膨大な所蔵資料があります。
これまで収集された本は、既に日本で販売されていない本も多く、うっかり破損させては大変なので、資料を借りて家に持ち帰ることはできません。図書館内で読むとかコピーをとってそれを持ち帰るといったことになります。
東京本館と関西館は満18歳以上でないと利用できないのですが、夏休みや冬休みになると多くの大学生や社会人の方が資料を探しに来られます。国際子ども図書館は、入るのに年齢制限もありませんし、日曜日も開館していますので、東京に行かれた時に一度訪ねてみてはいかがでしょうか。
(続く)
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