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中央図書館職員ブログ「職員の日記帳」

このページでは、府立中央図書館の職員が「日記帳」としてブログを作成し、公開しています。日常の業務のこと、最近読んだ本のことなど、特にジャンルは決まっていません。どうぞみなさんにもお読みいただき、少しでもみなさんとの距離が縮まることを願っています。
  • このブログには「コメント」の掲載や「トラックバック」は受け付けていませんのでご了承ください。
第2回「あなたのおすすめ本のPOP広場」が終わりました
 第2回「あなたのおすすめ、本のPOP広場」について、本年度は888点の作品を応募していただきました。
 みなさんからの応募作品を部屋中に並べて、当館職員による「一次審査」をおこなったのですが、どの作品も「力作」ばかりで甲乙つけがたく、採点するのが非常に難しかったです。それでもなんとか、「24作品」を一次審査通過作品としてHP上に公開し、府民のみなさまによる「投票」を実施しました。
投票結果を元に「最優秀作品」等を決定し、その後、投票結果を参考にしつつ、当館職員が「デザイン賞」「アイデア賞」などの各賞を決定。最終的に16作品を入賞作品としました。
入賞者には11月8日に「表彰式」を実施し、賞状とともに副賞を授与させていただきました。
 来年度はどのような方法になるかは未定ですが、「本のPOP広場」は継続して実施していきたいと思っています。より多くのみなさんが応募してくださることと同時に、これを機会に、読書に励んでいただくことにつながれば本当にうれしく思います。
たくさんのご応募、ありがとうございました!
(入賞作品はこちらでご覧いただけます)
表彰式の様子
2009年11月25日  aoi
「らしさ」について
 アマチュアのピアノ愛好家がよく弾く曲に「さらばピアノよ」(ベートーヴェン作曲?)という曲があります。
 で、作曲者のところに?マークがつくのには理由があり、この曲は本当にあのベートーヴェンが作曲したのかどうか明らかでなく、彼の死後、約180年経った今日でも真偽のほどは分かりません。(どうも最近では、ベートーヴェン自身の作曲ではなく、彼の曲想を模倣した誰かの作品との説が有力です。)
 作品番号としても、ベートーヴェンが自ら付けた「Op」や出版社が整理上付けた「Woo」などもつけられていません。
 どうも、ベートーヴェンの死後数年経ってから、ある出版社が「この曲は、かの有名なベートーヴェン大先生のピアノへの想いをつづった最後の作品だよ」というような調子で売り出したものかと思われます。
 でも、曲想はまったくベートーヴェンそのもののメロディであり、いわゆるベートーヴェン「らしさ」、ロマンチックと優雅さに満ちあふれています。
 この大作曲家には引越しの癖があって、ウィーン市内だけでも数十回、家を移ったと言われていますが、作曲中のベートーヴェンの音楽を外で聴いた人がいち早く楽譜にして売り出したので、それを避けるためという俗説があります。
 この「さらばピアノよ」なんかも、たまたま誰か、作曲中のベートーヴェンのメロディを耳にしたものが、それを楽譜に再現したのかも知れないと、想像をたくましくしたりもします。

 話は変りますが、20年位前に水島早苗という作家が、未完に終わった夏目漱石の最後の大作「明暗」の続編ともいうべき「続明暗」を、漱石そっくりの文体やストーリー運びをまねて書いて話題となりました。
 漱石が病気で亡くなり、「明暗」はまったく途中で終わっているため、その後の展開が気になる者にとっては、大変に興味深い小説となっています。
 彼女は、漱石の文体などを徹底的に分析・研究してこの「続明暗」を書き上げたと言われており、作品を読めば漱石「らしさ」に満ちており、変な言い方ですが、漱石以上に漱石らしく感じられます。

 こう考えてきますと、音楽鑑賞や読書の楽しみの1つは、大作曲家や大作家の雰囲気というか「らしさ」に思う存分に浸ることにあるのかも知れません。
 皆さん方も、「明暗」と「続明暗」を続けて読破してみて、大いに漱石の世界、「らしさ」に浸ってみてはいかがでしょうか。
2009年11月20日  タンゴ