今年の梅雨は長かったですが、ようやく夏になりました!
夏といえば、社会人になってからですが、何度か日本橋駅にある、国立文楽劇場に「夏休み文楽特別講演」を見に行きました。
文楽とは、義太夫節(ぎだゆうぶし)という語りにあわせてお人形さんたちがドラマを演じるものです。BGMは三味線で、お人形の心情を表します。
印象深かった演目は、「夏祭浪速鑑(なつまつりなにわかがみ)」や「女殺油地獄(おんなごろしあぶらじごく)」です。
どちらも凄惨な殺人シーンがあり、とても恐ろしかったです。
さて、今回は文楽鑑賞のおともにおすすめの本をご紹介します。
『あやつられ文楽鑑賞』(三浦しをん/ポプラ社/2007.5)作家の三浦しをんさんが大好きな文楽について熱く語ります。三味線の演奏者の方や人形使いの方の楽屋へ突撃取材し、お人形さんを抱っこさせてもらい「かわいい!」と大はしゃぎしたりととても楽しそうです。
私が見て怖い思いをした「女殺油地獄」の解説もあります。三浦さんが、たくさんツッコミながら現代語で物語を語ります。江戸時代に書かれたお話なので、今の感覚だといまいちピンとこない部分もありましたが、三浦さんに丁寧に解説してもらえると、そういうことだったのか!と納得しました。
ユーモアたっぷりで熱く文楽の魅力が語られるのでおすすめです。