【展示】柏原市立歴史資料館出張展示「謎の松岳山古墳」と関連講演会
松岳山古墳(まつおかやまこふん)は、大和川左岸、国分神社の奥に広がる丘陵上にある全長130mの古墳時代前期の前方後円墳です(柏原市国分市場・国史跡)。この古墳には、円筒埴輪や巨大な鰭付楕円筒埴輪(ひれつきだえんとうはにわ)が立てられ、後円部墳頂には組合式石棺(6枚の石板を組み合せた棺)が露出しています。石棺を覆う竪穴式石室の原状は不明で、周囲に板石が大量に散乱する現状から石室は墳丘上に積石塚のように築かれていたと推定されています。石棺の南北に大板石が立てられ、南の立石は高さ2m30cm、幅1m40cm、北の立石は高さが1m80cm、幅が1m40cm、南立石に1箇所、北立石に2箇所の円孔があり、立石の用途や何のための孔なのか全く不明(謎)です。古墳からは銅鏡、装飾品、武器、農工具、土器、埴輪など様々な遺物の出土が知られ、周辺丘陵には10基近くの小さな円墳や方墳がありました。周辺古墳や丘陵地から国宝「船氏王後墓誌(ふなしおうごぼし)」や重要文化財の三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)、歯車形碧玉製品(はぐるまがたへきぎょくせいひん)、などが出土したと伝えられています。構造的にも出土品の傾向でも極めて謎の多い古墳を、柏原市立歴史資料館安村館長が講演会で明らかにしていきます。
展示事業:「謎の松岳山古墳」
展示場所:1階展示コーナー
展示期間:平成28年9月13日(火曜日)~10月10日(月曜日)
主催:柏原市立歴史資料館・柏原市市民歴史クラブ
特別講演会:「謎の松岳山古墳を探る」
講師:安村俊史 氏 (柏原市立歴史資料館館長)
日時:平成28年10月1日(土曜日) 13時30分から15時00分
会場:大阪府立中央図書館 2階大会議室
経費:無料 定員:70人(申込み不要・当日先着順)
※講演会の参加に際して、障がい等の状況により、配慮が必要な方は事前にお知らせください。
展示事業「謎の松岳山古墳」広報用チラシ [PDFファイル/264KB]
【問合せ先】
大阪府立中央図書館 「生涯学習事業」 担当
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※内容については柏原市立歴史資料館(電話:072-976-3430)にお問い合わせください。