平成23年3月
高度情報化、少子高齢化など、府民を取り巻く環境は大きく変化し、図書館に対するニーズも多様化しています※1。府民※2一人ひとりが自立的な判断を行い、自己実現を図っていくことが求められ、また、地域社会が抱える課題も複雑化しています。
こうした社会状況の中で、地域に密着した情報拠点として、「知識」「情報」を提供することを任務とする公共図書館の役割は極めて大きいものがあります。大阪府行政においても、「地域主権」を進める上での重要なインフラとして、ますますその機能を発揮することが求められています。
大阪府立図書館は、1904(明治37)年の開館以来、多様な資料を収集、整理、保存して、広く府民に提供してきました。100年をこえる歴史の中で、日本有数の蔵書に対して寄せられるさまざまな資料要求にこたえ、資料に対する知識を蓄積し、また、利用者ニーズを把握し、資料と利用者を結び付けるノウハウを積み重ねてきました※3。
現在、中之島図書館は、大阪資料・古典籍の保存・活用とビジネス支援を柱とした図書館として、中央図書館は、あらゆる分野を扱う総合的機能をはたす図書館として、それぞれ機能分担を図りながら、府域の図書館ネットワークの中核を担い、大阪府域全体を視野に入れた広域サービスを行っています。
近年、大阪府全体で厳しい行財政運営が進められる中、大阪府立図書館も大きな変革に取り組んでいます。平成22年4月からは、民間事業者との協働による図書館運営(大阪版市場化テスト)を始めました。また、児童文化の総合的な拠点として活動を行ってきた大阪府立国際児童文学館が中央図書館に移転し、5月に大阪府立中央図書館国際児童文学館としてオープンしました。
この変革の時期において、これからの大阪を展望し、府民と地域社会の要請にこたえるため、あるべき図書館サービスを追求していく上で、大阪府立図書館の「使命」は次に集約されると考えます。
府域の図書館ネットワークの核として、広域的かつ総合的な視点から府民と資料・情報をつなぎ、府民の知りたいという気持ちにこたえ、学びたいという意欲を育み、豊かで活気あるくらしと大阪における新たな知識と文化の創造に寄与すること
大阪府立図書館は、この使命をはたし、より一層の府民サービスの向上を図るため、このたび、次の5つの基本方針を掲げるとともに、その基本方針ごとに3ヵ年(平成22年度~平成24年度)の重点目標を設定しました。併せて、重点目標に沿って活動内容と活動指標を定め、これらを毎年度検証し、評価結果を公表してまいります。