玄武洞文庫展
更新日:2008年6月28日
平成15年度 大阪府立中之島図書館初夏の展示
玄武洞文庫展
平成15年6月15日(日)~6月28日(土)
-幕末・明治期大阪の偉才田結荘千里の足跡-
玄武洞文庫について
玄武洞文庫は、田結荘金治氏より昭和45年(1970)、50年、その後を受けて、金治氏のご令息哲治氏より平成8年(1996)、13年と都合4回にわたりご寄贈いただいたもので、当中之島図書館の貴重なコレクションの一つです。
その特徴をいえば、大きく二つに分かれます。一つは金治氏が自ら蒐集された近世(江戸時代)の書目類、もう一つは、金治氏が守り、伝えてこられた、氏の祖父に当たられる千里(1815-96)関連の資料です。千里は、陽明学者、砲術家、実業家また画家として、幕末・明治期大阪で活躍した人ですが、今回はこの千里関連の資料を中心にその足跡をたどります。
文庫名の由来は、千里が、父但馬天民の出身地但馬の名勝に因んで「玄武洞」とも号しており、金治氏が、千里の別号(玄武洞)をご自分の文庫名にしておられたのを、そのまま受け継いだものです。
なお、当中之島図書館は、平成16年(2004)に開館100周年を迎えますが、開館10周年にあたる大正3年(1914)には、金治氏より千里遺書13点55冊の寄託を受けており、その後約90年間にわたって、ご寄託・ご寄贈いただいたという稀有なコレクションです。
又、当館では、ご寄贈いただいたつど、目録を発行しており、今回合わせて、それらの目録にもお目通しいただければ幸いです。
『玄武洞文庫解題目録』 大阪府立図書館 1971.3
『玄武洞文庫目録(2)』 大阪府立中之島図書館 1975.3
『玄武洞文庫目録(追加寄贈)付資料集』 大阪府立中之島図書館 1996.3
『玄武洞文庫目録(平成13年8月追加寄贈分)』 大阪府立中之島図書館 2001.8 ※仮目録
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