道頓堀展 ~描かれた なにわの華~ (目次)
更新日:2005年10月12日

はじめに
道頓堀川は今から約400年前の近世初期に開鑿され、河岸に芝居興行が移されて以来、その界隈は大阪を代表する繁華街として発展してきました。歌舞伎芝居はもとより、からくり芝居、近代に入っての新派劇や喜劇、映画、レビューなど、道頓堀で育った芸能は数知れず、また芝居茶屋や料理屋、カフェーなど様々な飲食店が立ち並ぶなど、まさに商都大阪にふさわしい文化をその内に抱え育んできました。その繁栄ぶりは、近世の絵入り地誌や錦絵等に描かれ、また近・現代の風景写真集には大阪の名所として必ず取り上げられています。今回は、財団法人大阪21世紀協会の協賛を得て、近世から現代までの描かれた道頓堀風景を一堂に展示いたします。それぞれの資料から「なにわの華」ともいうべき道頓堀の各時代の諸相を感じていただければ幸いです。
平成15年10月
大阪府立中之島図書館長

16 「摂津名所図会」四下より道頓堀芝居側の図 寛政10(1798)
(太数字は展示資料一覧の番号)
目次
1 道頓堀のはじまり
道頓堀川の開鑿
2 繁栄する芝居町
歌舞伎のはじまりと確立/五座の櫓/芝居小屋/舞台装置・道頓堀発
3 からくりと人形浄瑠璃
からくり/人形浄瑠璃
4 芝居町の風俗
芝居茶屋
5 近代の道頓堀
劇場の近代化/松竹資本の進出/松竹座の誕生
6 爛熟する文化・多様化する風俗
新派劇/連鎖劇/新国劇/映画/レビュー/喜劇/文楽
7 赤い灯、青い灯の街
パウリスタ/キャバレー・ド・パノン/大カフェーの時代
8 戦争と戦後の道頓堀
五座焼亡と復興
9 平成の道頓堀、そして未来へ
あいつぐ閉館/松竹座のリニューアルオープン/これからの道頓堀
展示資料・主要参考文献一覧