古典籍資料利用の手引き
更新日:2023年5月23日
古典籍資料の閲覧については、閲覧可能な席数が限られているため、できるだけご来館前に電話で予約をお願いします(古典籍閲覧席が満席の場合、閲覧できないことがあります)。
新書庫棟工事に伴う書庫内資料の移転作業のため、令和6年10月31日(木曜日)まで、一部を除き書庫内資料をご利用いただくことができません。詳細はこちらをご覧ください。
はじめに
中之島図書館には60万冊以上の蔵書があります。そのうちの3分の1にあたるおよそ20万冊は古典籍資料(※)で誰でもご自由にご覧いただくことができる資料です。ここでは「古典籍資料利用の手引き」として当館が所蔵する古典籍資料の調べ方や利用方法をご案内します。
(※)「古典籍」とは一般的に「近代以前に作られた書物全般」(国文学研究資料館「日本語の歴史的典籍とは?」)をさしますが、当館では明治以降に刊行された和綴じの資料や特別コレクションなども古典籍と同じ取り扱いをしてきました。ここでは、これら当館で古典籍扱いとしている資料を総称して「古典籍資料」とします。
資料を調べるには | 資料を閲覧するには | 資料を複写するには | インターネット上から閲覧する
資料を調べるには
古典籍資料は一部を除き、大阪府立図書館蔵書検索(Web-OPAC)では検索することはできません(順次電子目録化を実施しています)。ここでは当館の古典籍資料の調べ方についてご紹介します。なお、和書や漢籍の調べ方全般については次の調査ガイドを併せてご参照ください。
Web-OPACから調べる
古典籍資料のうち、大阪府立図書館蔵書検索(Web-OPAC)で検索することのできるものは次のものです(2022年3月現在)。
- 1877年(明治10)以降に発行された和装本(貴重書、特別コレクションを除く)
- 石崎文庫
- 朝日新聞文庫の一部
カード目録から調べる
大阪資料・古典籍室1内にあるカード目録で資料を調べることができます。
検索方法は次の3通りです。ただし、著者名・分類については一部の資料に限ります。カード目録には請求記号、書名、著者名などの情報が記載されています。
- 書名(五十音順)
- 著者名(五十音順)
- 分類(大阪府立中之島図書館図書分類法(ODC)に基づいています)
カード目録の一例
(1)請求記号、(2)書名、(3)著者名、(4)冊数、(5)ルビ(書名で検索した場合は書名、著者名で検索した場合は著者のルビが割り振られています)
冊子目録から調べる
大阪資料・古典籍室1には各種目録類を備えており、特別コレクションなどは冊子で調べることもできます。また、一部目録はWebでもご覧いただくことができます。
■ 『大阪府立図書館蔵書目録 和漢書』第1巻~第16巻 大阪府立図書館/編集 大阪府立図書館 1972年 011-1323#
1967年(昭和42)3月末までに受入した大阪府立図書館の和漢書を大阪府立図書館分類順にまとめたものです。韓本、石崎文庫を除いた古典籍資料も調べることもできます。また、第16巻は索引で五十音順の検索ができます。
貴重書・特別コレクションをはじめとした冊子体目録の一覧は「冊子体・ウェブ版目録一覧」をご覧ください。
資料を閲覧するには
- 古典籍資料は全て閉架資料です(職員が出納します)。
- 無料でご利用いただけます。利用者登録は必要ありません。
- 館内でのみ閲覧いただけます(館外へは貸出しておりません)。
閲覧場所
中之島図書館 3階 大阪資料・古典籍室1(※一部の代替資料を除く)
利用時間
月曜日から金曜日:9時から20時まで(資料出納の申込は19時30分まで)土曜日:9時から17時まで(資料出納の申込は16時30分まで)
休館日
日曜日、祝日、年末年始の一部期間
詳しくは開館日カレンダーをご覧ください。
閲覧方法
1.カード目録などから検索して、資料名と請求記号を確認します(この際、特別コレクション(■■文庫などと記載のあるもの)についてはコレクション名も確認してください)。調べ方については「資料を調べるには」も併せてご参照ください。
2.大阪資料・古典籍室1内の調査相談カウンターへ閲覧する旨をお申し出ください。「書庫内資料申込書」をお渡しします。
3.「書庫内資料申込書」にお名前と確認した請求記号、資料名を記入のうえ、カウンターにお申込みください。
4.閲覧席をご案内のうえ、職員が資料を用意します。資料の取り扱いについては職員の指示にしたがってください。
※閲覧席へは貴重品・鉛筆類以外は持ち込みできません。それ以外の荷物は閲覧席付近にあるロッカーへお預けください。
貴重書の閲覧について
請求記号が甲和、甲雑、丙初、乙、251から始まるものなど一部の資料は当館で貴重書に指定しています。
通常の古典籍資料とは閲覧時間が異なるほか「貴重図書閲覧願」による申し込みが必要です。
なお、代替資料(デジタル画像など)がある資料は代替資料を用いての閲覧となります。代替資料の閲覧時間・利用方法は通常の古典籍資料と同様です。
貴重書の閲覧時間
月曜日から土曜日:9時から17時まで(資料出納の申込は16時30分まで)
資料を複写するには
資料は著作権法の範囲内で複写することができます。
- 代替資料(電子画像、マイクロフィルム、紙焼資料など)を作成しているものについては代替資料を用いての複写となります。なお、マイクロフィルムからの複写の場合は当日中のお受け取りはできません。
- そのほかの古典籍資料はすべて有人(複写業務担当業者)複写となります。
- 資料の状態など場合により複写をお断りすることがございます。予めご了承ください。
- 複写料金については「利用の手引き ★資料を複写するには…」をご参照ください。
- 複写の受付は閉館30分前までです。なるべく早めにお申込みください。
来館によらない複写の申込みについて
文書・ファックス・Web複写サービス(※資料情報が登録されているものに限ります)いずれかの方法にてお申込みいただけます。
- 記入が必要な事項等は「利用の手引き ★資料を複写するには・・・」をご参照ください。必要事項のほか、資料名・資料の請求記号は必ずご記入ください。
- 資料の請求記号がわからない場合や複写を希望される範囲がはっきりしない場合は事前に「調査相談(レファレンス)」をご利用ください。
インターネット上から閲覧する
当館所蔵資料の一部は「おおさかeコレクション」をはじめとしたインターネット上でも閲覧いただくことができます。
おおさかeコレクション
●「おおさかeコレクション」 Web https://da.library.pref.osaka.jp
古典籍資料の一部をカラー・白黒画像で公開しています。コレクション全体からの検索ができるほか、各コレクション別での検索も可能です。
そのほかのサービスについて
当館所蔵資料については次のサイトからもご覧いただけます。
●「大阪府立中之島図書館 芝居番付閲覧システム」 立命館大学アート・リサーチセンター Web http://www.dh-jac.net/db1/ban/search_Onl.php
朝日新聞文庫の芝居番付をはじめとした当館が所蔵する芝居番付の一部をご覧いただくことができます。
●「大阪府立中之島図書館画像一覧」 国文学研究資料館 Web https://kokusho.nijl.ac.jp/page/list-funakanoshimato.html
当館所蔵の古典籍資料を国文学研究資料館がデジタル化のうえ、公開しているページです。「国書データベース」での検索も可能です。