大阪府立図書館

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令和4年度第2回大阪府立図書館協議会活動評価部会の概要(令和5年2月15日)

更新日:2023年3月22日

令和4年度 第2回 大阪府立図書館協議会活動評価部会議事録

日時  令和5年2月15日(水曜日) 14時から16時

場所  大阪府立中央図書館 多目的室

1 開会

2 委員紹介

出席委員:村上委員(部会長)、佐藤委員(専門委員・遠隔参加)

欠席委員:岸本委員

3 中央図書館副館長挨拶

4 議事(質疑要旨)

議題(1)令和4年度 大阪府立図書館の活動評価について

(2)第五期活動評価について

ア)重点事業の具体的内容について

イ)基本事業の評価項目と目標値について

ウ)基礎指標項目について

(3)その他 報告事項等

〈議題1〉令和4年度 大阪府立図書館の活動評価について

(事務局より第四期の活動評価基本方針1から基本方針3について説明)

<基本方針1について>

[委員] 資料2の自己点検シート連番1について、令和4年度はB評価とあるが、状況は把握しているか。

[事務局] 府立図書館から府域市町村図書館への協力貸出は漸減傾向であるが、一方市町村図書館間の相互貸借は
増加傾向となっており、協力車の搬送冊数の総数としては大きな変化はない。

[委員] 市町村図書館間の相互貸借が増加傾向となっている理由など分析はしているか。

[事務局] はっきりした理由は把握できていないが、電子書籍サービスを導入する市町村図書館が増加しており、
今後、紙媒体資料費に変化が生じることなども考えられるため、状況を注視していきたい。

[部会長] 本評価は来年度になるので、様々な要因を考えてもらいたい。

[委員] グループウェアについては、定型の申請・連絡件数が年度末には昨年度レベルになり、よい傾向だ。

[部会長] 資料1で「定型連絡等をグループウェアで実現できないかといった提案もあった」とあるが、以前から
外部評価では双方向のコミュニケーションの促進について指摘があった。その点はどうか。

[事務局] アンケート機能を使い、運用上の手がかりや他市町村の取り組みを調べているケースは、増えている。
資料1にある「相互貸借の定型連絡等」について、相互貸借資料の汚破損発生の際に、グループウェアで
連絡できないかと市町村図書館から意見もあり、掲示板機能による情報共有の充実も検討していく。

[部会長] アンケート集計結果の共有はどのようにしているのか。

[事務局] アンケート実施者(図書館・自治体)が公開の可否を決定できるようになっている。

[部会長] それも双方向と言える。
資料3の基本方針1では、グループウェアや研修事業が主に記載されているが、基本方針1の事業が、
一般利用者に対してどのようなメリット、サービス向上につながるのか、理解できるように記述してもら
いたい。

<基本方針2について>

[委員] 資料2の連番10「政策立案支援サービスの充実」について、貸出冊数は目標達成しつつも、レファレンス
等が低調。年度末には昨年度程度の数値に達するか。

[事務局] 貸出は伸びているが、利用件数とレファレンスは昨年度の数値には達しないと思われる。昨年度、委員
に指摘いただき、依頼元の本庁の部局自体が減っているかなどを調査した。部局の新規登録数は、令和元
年度が21、2年度が22、3年度は34、4年度は令和5年1月までで18である。最も新規登録が多い3年
度もレファレンス件数や利用件数が減少しているので、新規登録数と利用件数は比例していない。よって
前回説明の通り、新型コロナウイルス感染症対策への緊急対策が集中し、レファレンスを必要とするよう
な新規の政策立案が難しくなったことが影響しているものと推測している。対策として、庁内向け広報で
は、EBPM(証拠に基づく政策立案)としてのレファレンス利用を呼びかけている。

[部会長] 関連して、議会図書室との関係はどうか。

[事務局] 2年度に議会図書室の担当である議会事務局と打ち合わせをし、連携を確認、以降は広報にも協力いただ
いている。政策立案支援サービスの利用案内配布、もしくは議員向けホームページでPRを実施してい
る。

[委員] 政策立案支援サービスで受付しているレファレンスの中身の分析はしているか。

[事務局] レファレンスの内容は把握しているが、そこからは件数が伸びない要因は見いだせていない。レファレ
ンス記録以外の部分も分析していきたい。

[委員] 連番7の紙電子資料の報告はすばらしい。これは一般にも公開されるか。

[事務局] 公開する。

<基本方針3について>

[委員] 連番20は、近年低調で、今年度も昨年度の水準に到達しそうにないが、分析はしているか。GIGAスクール
構想により生徒が一台ずつタブレットを持つことで、図書館資料の使用頻度の低下などが考えられるか。

[事務局] それも要因の一つである。他にも学校側の運営状況、読書離れ、コロナ禍、探究学習をネットで行う傾
向など、様々な要因が重なっていると考えている。

[委員] 5年度以降も学校への協力貸出冊数は取り上げるか。

[事務局] 目標値としては採用しない予定。資料の貸出サービスだけでなく、4年度には学校の要望を受け、実際に
来館して資料を探す探究学習の取り組みも実施した。学校への協力貸出冊数も基礎指標として注視する
が、それ以外の方法も含めた学校支援の在り方を考えていきたい。

[委員] その通りと思う。資料貸出以外の学校支援のあり方も重要だ。

[部会長] 4年度に探究学習を実施したのは高校か。

[事務局] 高校と中学で実施した。

[部会長] 委員、示唆の通り、いろいろな支援のあり方がある。資料の貸出や、来館での利用以外にも、調べ方の
アドバイスを動画にして公開するなど、検討してほしい。

(事務局より第四期の活動評価基本方針4から基本方針5について説明)

<基本方針4について>

[部会長] おおさかポータルのアクセス件数について、4年度は前年比40%増だが要因は把握しているか。

[事務局] 府域図書館職員対象の研修などで、折りに触れてPRをしたことが影響しているのではないかと考えてい
る。

[委員] アクセス解析によりどのページがよく使われているか把握しているか。

[事務局] サーバーのログは記録しており、該当するURLのアクセス数であれば確認できる。

[委員] BOT(検索ロボットによる機械的・自動操作といったアクセス)は含まれているか。

[事務局] それは従前から含まれていると思われる。

[委員] 可能なら、どこからのアクセス、どんなページにアクセスが多いかなど、詳細を検証して欲しい。私もお
声がけいただいたらアドバイスをしたい。

[部会長] この利用水準の維持が大事なので、ぜひ解析を行ってほしい。

<基本方針5について>

[委員] イベント・催しは、参加者を絞っているものの満足度は高く、SNSの発信数も高い状況。特に問題はな
いかと思う。

[部会長] 古文書講座の動画のアクセス数はどうか。

[事務局] 第1回を公開して約2年経っているが、12月末時点で12,000回ほど。古文書講座やくずし字の講座は需
要が高い状況である。

(2)第五期活動評価について

ア)重点事業の具体的内容について

(事務局より資料6,7をもとに説明)

[委員] 資料7の(2)-2、「新日本古典籍総合データベース」は統合されて名前が変更予定ではなかったか。

[事務局] 2023年3月から「国書データベース」に統合予定のため、3月の協議会資料では記述を変更する。

[委員] 重点事業と具体的内容はよいが、指標はその数値の妥当性の説明が必要。例えば、(1)-1-iの「NDL視
覚障害者等用データ送信サービスへのデータ提供」の指標は毎年40件となっているが、なぜか。

[事務局] 第四期と同じ指標を用いており、4年間で160件としていることから1年あたり40件とした。

[委員] なぜ4年で160件か。説明が必要だ。

[事務局] 1年で40件の根拠は、当館の障がい者支援室にて、確保している予算と人員で作成できるのが、これくら
いの件数になるからである。

[委員] それでは予算的制約で件数が決まってくる。これを指標にすると、努力や取り組みで伸ばしようがないの
ではないか。

[事務局] 活動評価の指標として取り上げることで、府立図書館としてアクセシブルな資料の作成・提供や、年間
でこれだけ作業することを、府民にオープンにしていきたい。

[部会長] (1)-2について、「広報の回数」を指標にするのは少し違和感がある。

[委員] 確かにそうだ。デジタル化や資料の収集の件数であれば、予算の制約から考えてこのぐらいだと想定でき
るが、広報の回数やツイッター等で紹介した件数は、キーになる数値ではない。どれくらいの人に届いたか
が大事。他に(1)-3「研修・情報交換会等における周知回数」も、グループウェアや、より届きやすい広報
誌の作成、関係者との連携など、視野を広げた活動の指標であるべきと考える。

[事務局] 指標としては広報の回数をあげており、実施した事業については自己評価欄に記入していくこととし
ているが、わかりにくいというご指摘か。

[委員] 指標と実績欄があるので、そこを見てしまう。質的な内容は素晴らしいと思うので、指標を無理にたてる
必要はないのではないか。

[部会長] 私もそうだと思う。指標をたてずに、文章で事業内容を表現するのがよい。

[事務局] 検討する。

[委員] (2)-2の「デジタルコンテンツを、ツイッター等のSNSやホームページにて紹介」を年30回というのも、必
要ないのではないか。

[部会長] ここは認知率の向上のためあってもよいが、30回という指標の設定は検討してほしい。単にSNSで紹介
しただけでなく、ターゲットを絞って、紹介の仕方を工夫した取り組みを書いてもらうのがよい。

[委員] 30回を指標にするよりは、ターゲットを絞った認知度の向上に寄与した取り組みの方が大事と思う。

イ)基本事業の評価項目と目標値について

(事務局より資料8をもとに説明)

[委員] 資料8の基本事業点検シートの項目は、第四期の自己点検シートに関わるものか。

[事務局] 第四期の自己点検シートに代わるものである。

[委員] 項目は継続しているわけではないのか。

[事務局] その通り。

[委員]  2-1の資料展示回数の110回は可能なのか。

[事務局] 両館で実施しているものを合計すればこのくらいになる。

[委員] 同じ水準を維持していこうという試みと理解した。3-2の国際児童文学館の展示・イベントは第四期より増
えているのではないか。

[事務局] 少し増えている。第四期はメインとなる展示のみカウントしているが、第五期は季節ごとに行う展示も
含めているので、12としている。

[部会長] 3-1の府立学校等向けの講座回数は、対面のみか、オンラインも含めているか。学校の先生は多忙のた
め、オンデマンドや動画配信も検討してほしい。

[事務局] 対面、オンライン両方をカウントする予定。

ウ)基礎指標項目について

(事務局より資料9,10をもとに説明)

[委員] 確認だが、第五期の基礎指標30,31と、61,62は同じか。

[事務局] 30,31は一般利用者のみだが、61,62は一般利用者や協力業務、政策立案支援サービスも合算
した数値。

[部会長] そこは資料をみて把握できるようにしてほしい。

[事務局] そのようにする。

[部会長] 基礎指標については、これまでの活動評価を踏まえ取捨選択を判断されていると考え、これでよいと思
う。

(3)その他 報告事項等

<中央図書館書庫改修工事及び特定天井改修工事について>

<新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等について>

5 中之島図書館副館長挨拶

6 (閉会)

資料1       重点目標評価シート1~5 [PDFファイル/578KB]
資料2-1       重点取組業務自己点検シート【令和4年度】 [PDFファイル/276KB]
別紙連番5 [PDFファイル/67KB]
資料2-2       評価の基準等 [PDFファイル/182KB]
資料3       大阪府立図書館の活動評価~第四期の総括と第五期への課題~(素案) [PDFファイル/771KB]
資料4       紙・電子媒体資料統合提供調査報告(概要版) [PDFファイル/667KB]
資料5       来館・非来館サービス調査報告(概要版) [PDFファイル/548KB]
資料6       第四期・第五期比較イメージ [PDFファイル/759KB]
資料7       第五期活動評価_重点事業シート(案) [PDFファイル/494KB]
資料8       第五期活動評価_基本事業点検シート(案) [PDFファイル/381KB]
資料9       基礎指標(第五期)項目(案) [PDFファイル/536KB]
資料10      基礎指標第四期-第五期案比較 [PDFファイル/313KB]
資料11      中央図書館書庫改修工事及び特定天井改修工事について [PDFファイル/588KB]
資料12      新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等(令和4年1月~) [PDFファイル/349KB]

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