大阪府立中央図書館 国際児童文学館 「日本少年」
更新日:2013年11月1日
『日本少年』第1巻第1号
(明治39年1月刊、実業之日本社)
112頁 縦22cm×横15cm 10銭
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明治の「少年世界」(博文館)、昭和の「少年倶楽部」(講談社)と並び、大正期を代表する月刊児童雑誌。実業之日本社刊。明治39年に創刊、昭和13年に廃刊するまで、約420冊を世に送り出した。高畠華宵や川端竜子、竹久夢二ら豪華な画家陣が雑誌を彩り、表紙絵や口絵に力を入れる編集方針を徹底、大正期にはライバル誌であった「少年世界」や「少年」、「少年倶楽部」などを凌駕し、他誌の追随を許さなかった。
このほど入手したのは本誌創刊号。「本誌は小学生、中学生、店員その他一般少年の良師友なり。材料豊富にして実益多く、趣味清新にして内容整頓せり。子供のある家庭にして本誌を備へざる処ありや」(『実業之日本社七十年史』)というキャッチコピーを草し、激しい雑誌の覇権争いへ挑んだ。