大阪府立図書館

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令和4年度第1回大阪府立図書館協議会の概要(令和4年8月19日)

更新日:2022年10月1日

令和4年度 第1回 大阪府立図書館協議会議事録

日時  令和4年8月19日(金曜日) 14時から16時20分

場所  大阪府立中央図書館 多目的室

1 開会

2 委員紹介

出席委員:山﨑会長、村上委員(活動評価部会長)、大山委員、岸本委員、髙崎委員、西田委員、日笠委員、藤木委員

(遠隔出席)井上委員、中野委員

3 中央図書館長挨拶

4 議事(質疑要旨)

   議題(1) 令和3年度 大阪府立図書館の活動評価について

     (2) 第五期活動評価について

     (3) その他 報告事項等

<議題1>令和3年度 大阪府立図書館の活動評価について

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より外部評価報告について説明)

コロナ禍における制約を乗り越えるべく、様々な活動に取り組んでいることを評価した。

(基本方針1)グループウェアが本格実施。活用範囲が広がり、効果が出ている点は評価する。今後は、双方向のコミュニケーションを意識した活用促進に期待したい。資料搬送業務では、令和2年度からは数値が持ち直している。なお、府域の相互協力冊数に占める協力車搬送冊数の割合が増えている点は、府立図書館の役割が評価されていると考えられる。職員研修の実施回数が減少しているが、引き続きオンライン配信も取り組んでおり、その点は評価できる。また、視聴後に質問を受け付けてフィードバックを行っているほか、令和4年度はリアルタイム配信やチャット交流も行っているとのこと。集合形式は必要だが、時間・場所の制約もあり、遠隔研修の意義は大きい。双方向性を担保した遠隔研修の実施に期待したい。調査研究活動については、丹念に調査・分析されており、他館の政策決定にも役立つだろう。

(基本方針2)効果的な蔵書の構築ではウェブスケールディスカバリー(WSD)の導入可能性が検討されたが、見送りの方向。その結論に異議はないが、他館にも有益な情報となり得るため、経緯を報告書にまとめて公開していただきたい。レファレンスでは、eレファレンスが高い値で推移している。事例登録も量が多く、質の高い事例公開が府立図書館への信頼を生む。ただ、eレファレンスの満足度がやや低下しているのが気になる。政策立案支援サービスは受付数が減少している背景を分析してほしい。障がい者サービスの出前講習は1本の配信だったが、半年間の公開中、館内研修に活用されるなど、対面で行う以上に多くの図書館職員に波及効果があったのでは。ビジネス支援サービスについても、難しい状況でイベントを15回開催されたのは評価したい。オンラインでの開催も波及効果を生むだろう。

(基本方針3)子どもの読書活動推進にて、講座の開催数が目標に達しなかったのはやむを得ない。運営相談や新規の取組も複数行い、利用者のニーズを取り込む点は評価できる。なお、ニーズの把握については個別の利用者へのヒアリング実施を、活動評価部会として推奨したい。直に子どもたちに向き合うことが重要。学校等への支援について、協力貸出の冊数はやや持ち直したが、目標値には届かなかった。協力貸出の活用事例等の事例発信もしていただきたい。国際児童文学館の行事の動画配信や、データ整理の地道な努力を評価する。

(基本方針4)おおさかポータルについて、令和2年度の指摘に即座に反応いただき、機能は強化されている。ただ、本文データへのリンクが一部であること、認知度の向上など、改善点はある。万博も控えて大阪への注目が増している中、充実したデータベースにしてほしい。古典籍について、eコレクションの登録件数も増えている点は評価できる。ただ、認知度の向上にジャパンサーチとの連携を考えてほしい。

(基本方針5)イベント規模の縮小で参加者数が減ったのはやむを得ない。インスタグラムの本格実施が始まり、中身もよいと思う。ただ、インスタグラムの利用者層はYA世代と齟齬があるのでは。YA世代の反応や意見を聞き、効果的な発信に繋げてほしい。中之島図書館の企画について、業者は変わったが事業は継承されている。品質管理もよくされており、講座の満足度も向上している。中央図書館の地下書庫見学ツアーは、令和2年度から動画も配信されている。内容はよいが、後編になるほど視聴者数が減っており、YouTubeの活用に一工夫してほしい。

最後に、コロナ禍の状況は変わらず続いていくと思われる。活動評価第四期は今年度で終了だが、この困難な時代を乗り越える取組に期待したい。

(質疑応答)
[
委員]1つめは、資料2-1の自己評価欄について、(C)評価のカッコ書きの意味は何か。また、連番17の目標値について、コロナ禍で講座開催数が減ると予想できたと思われるが、変更しなかった理由は。2つめ、中之島図書館の「甲和」2600点がおおさかeコレクションで公開されているが、閲覧だけでなく複写も可能か。国文学研究資料館は画像に透かしを入れる等の工夫をされているが、そういった対応は。
[事務局]1つめだが、令和2年度第2回の図書館協議会で、コロナの影響により目標に届かなかった数値についてはカッコ書き表記にすることを承認いただいている。連番17については、令和3年度にある程度終息していれば目標値を達成するように努力するということで、変更していない。2つめは、おおさかeコレクションの画像に透かしは入れていない。個人利用の範囲であればプリントは可能。出版等で使う際は申請するよう案内している。
[委員]1つめ、資料5の基本方針2に、電子書籍貸出サービスの記載があるが、今後、府立図書館で導入する方向性があるか。2つめ、おおさかポータルは、アクセス数での評価は行っているか。2025年の大阪・関西万博により大阪への注目が集まり、このサイトの利用も増えると考えられる。3つめ、基本方針3の配慮が必要な子どもへのサービスについて、資料2-1の連番17でイベント開催数が目標値には達していないが、そうした子どもへの支援はコロナ禍でこそ大事なので、工夫して取り組んで欲しい。
[事務局]1つめの電子書籍サービスについては、コロナ禍において、市町村立図書館で導入しているところは増えている。ただ、府立図書館と市町村立図書館との役割分担上、府立図書館では資料の保存に重点を置いているが、現在ベンダーから提供されている電子書籍サービスは保存には向いていない。また、府立図書館で重点的に収集している研究・調査用の参考資料のコンテンツがまだ十分ではない。さらに紙の資料と比べ電子書籍の価格は数倍になる。以上のように検討する余地が多く、情報収集を進めているところである。2つめのおおさかポータルについて、サイトトップへのアクセス数は令和3年度に15,000件ほどあった。各ページの全アクセス数を合計すると、10万件超であった。大阪に関して調べる際にアクセスされていると考えている。大阪万博についても、今年度から取組を進めており、様々な資料やデータを集めていきたい。3つめの子どもの読書活動支援については、引き続き重点的に取り組んでいきたい。
[委員]大阪・関西万博について、以前実施されたSDGsの展示のように、PRや盛り上がりへの役割を果たす取組を考えてもらいたい。
[会長]おおさかポータルのアクセス数を評価に組み入れるという点は、重要な指摘。子どもの読書活動支援は、市町村立図書館との役割分担や市町村への支援が重要だと感じている。
[委員]資料2-1の連番20の高校への協力貸出について、貸出冊数の減少は、行事の中止の影響とあるが、学校行事は概ね実施できるようになってきており、現場の感覚では違和感がある。高校図書館は司書が常駐していない場合があり、資料を借りる際は府立図書館に行く必要があるなど、システムに不便なところがあるのでは。また、総合的な探究の時間が始まり、教科書に載っていない問題を生徒たちが考えるという取組が始まっており、図書を借りる機会を拡大できるチャンス。生徒1人に1台の端末があっても、紙の本を使って考える、というのが大事な点。学校側・生徒側にPRいただき、図書館と連携して取り組んでいきたい。
[事務局]ご指摘のとおり、府立学校への搬送手段の確保が大きな課題である。「学校行事の減少」というのは、1クラスや1学年などの単位で来館するイベントのことで、その際に資料の貸出もすることが多かったが、イベントが減ったことにより、貸出冊数が減ったと考えている。これまで、府立高校への貸出は試行的に、市町村立図書館での受取などで行ってきたが、今年度からは中之島図書館での受取や、中央図書館での来館による選書も開始し、本格実施へ移行した。本格実施にあたり、チラシを改めて作成し、問い合わせもいただいている。また、探究での取組として高校の先生と生徒が一緒に来館され、図書館の使い方のガイダンスを実施した後、実際に使ってもらったが好評だった。すぐに貸出冊数に繋げることは難しいが、府立図書館の活用について知ってもらえるよう努力したい。
[会長]搬送や、図書館への来館等、複数のルートがあることが、生徒への刺激になる。学校と連携して、行っていただきたい。
[委員]市町村立図書館で仕事をする者として一言。府立図書館がコロナ禍でもサービスや研修を実施していることに大変感謝している。特にオンラインによる研修は、職員のスキルアップにつながっている。グループウェアについては徐々に活用しており、他図書館へのメール送信も始めている。自館の学校支援でも、調べ学習用に辞書類を多数借りている。今後ともよろしくお願いする。
[会長]外部評価で指摘提案された事項について、今後の図書館活動に活かしていただくこととし、令和3年度の活動評価における、図書館の自己評価および活動評価部会の外部評価を承認するということでよろしいか。
[各委員]承認。

<議題2>第五期活動評価について
(事務局より説明)

(質疑応答)
[委員]
基本事業点検シートを見る限り、具体的な指標として講座や活動を重点的にチェックする方向性になる、という理解でよいか。
[事務局]その通り。
[委員]例えば、基本事業4ではイベント数よりも、関連資料・地域資料を集めることに焦点をあてるべきだが、講座や活動を中心にする方向性と理解した。
[会長]取組の実施の評価と、その結果である成果に対する評価、その2つをつなげていくのが重要。全ての成果に対する評価を出すのは難しいが、第五期の終期には、柔軟に成果に対する評価も出せるとよい。
[部会長]評価部会で外部評価をする側から見ると、今までは重点目標評価シートに盛り込まれていたので、そちらを中心に評価していた。しかし第五期からは事業を評価すると同時に、基礎指標にどう反映されているかを見る必要がある。
[委員]事業を行った結果、何を生み出したかという結果を見るのは必要であり、今回、参加者満足度などのアウトカム指標を入れたことでそれが見えてくる。ただ、満足度を図るだけでは、ニーズに合っているかが見えにくくなる。参加者満足度だけでなく、利用者のニーズと合致していたかという点も工夫していただきたい。
[会長]アンケートの取り方などで、工夫していただきたい。
[委員]基本方針は原則維持するとした上で、一部国際児童文学館について文言を変えている。他の方針についても、見直した上で「維持すると決めた」ということの説明をしていただきたい。例えば、基本方針4「大阪の歴史と知の蓄積を確実に未来に伝えます」について、十分に達成されていて、更に何かできることはないのか、と感じた。反対ではないが、説明は必要ではないか。
[委員]資料4について、大阪府の登録率が31.7%と少々低い。地域や学校の図書館など、全体として「図書館のよさ」をPRしていただきたい。
[会長]市町村立図書館との連携を一層行っていただき、学校関係についても、双方向のやりとりをお願いしたい。
[会長]それでは第五期の活動評価については、本日のご意見を踏まえ、第2回図書館協議会にて事務局から具体的な内容を提案してもらう。その上でご承認いただけるか。
[各委員]承認。

<議題3>その他 報告事項等

<中之島図書館書庫棟改築その他工事の状況について>

<中央図書館書庫改修工事及び特定天井改修工事について>

<新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等について>

(事務局より説明)

 中之島図書館長挨拶

6 閉会

資料1        重点目標評価シート1~5 [PDFファイル/562KB]
資料2-1        重点取組業務自己点検シート【令和3年度】[PDFファイル/213KB]
別紙 連番5 [PDFファイル/67KB]
資料2-2        評価の基準等 [PDFファイル/142KB]
資料3        基礎指標第四期【令和3年度】 [PDFファイル/687KB]
資料4        基本統計(都道府県別公共図書館集計) [PDFファイル/710KB]
資料5        大阪府立図書館の活動評価~令和3年度のまとめ~ [PDFファイル/492KB]
資料6        第四期・第五期比較イメージ(案) [PDFファイル/725KB]
資料7        第五期活動評価の構成について(案) [PDFファイル/461KB]
資料8        第五期_重点事業シート(素案) [PDFファイル/419KB]
資料9        第五期基本事業点検シート(素案) [PDFファイル/250KB]
資料10       中之島図書館書庫棟改築その他工事の状況について [PDFファイル/432KB]
資料11       中央図書館書庫改修工事及び特定天井改修工事について [PDFファイル/540KB]
資料12       新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等(R3年4月~) [PDFファイル/370KB]
外部評価報告書      大阪府立図書館の活動評価について(令和3年度外部評価報告書) [PDFファイル/535KB]

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