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「はらっぱ」 No.30 子どもの読書活動推進計画・現状と課題

更新日:2024年2月21日


「はらっぱ」 No.30 子どもの読書活動推進計画・現状と課題

掲載日:2017年3月31日更新

元枚方市立津田図書館長   川上博幸

はじめに

 2001年に、「子どもの読書活動の推進に関する法律」が議員立法で制定され、2002年に、法で定められた“自治体の責務”により、概ね以下のような経過で全国的に取り組まれた。
 まず、国、都道府県が「子ども読書活動推進計画」の策定に取り組んだ。次いで、あるいは同時期に、市段階、さらに町段階で計画づくりが取り組まれた。策定後すぐに、子ども読書活動推進計画にもとづき活動が実施された。子ども読書推進活動である。計画策定は自治体によって策定の時期に差があるが、それからおおよそ15年である。ここで子どもの読書環境の変化や子ども読書推進活動がもたらしたもの、そして、今後どうあるべきかを述べてみたい。
 なお、策定率は、文部科学省2016年3月の発表で、都道府県、政令指定都市は100%。市は86.6%、町は59.7%である。法制定後、15年になるが、取り組み中を含め、地方自治体の市では約1.5割、町は約4割がまだ未策定である。

1.子どもの読書推進活動がもたらしたもの

  東日本大震災のときには、各地の避難所に子どもの本が届けられた。陸前高田市子ども図書館「にじのライブラリー」などの働きがあって、読書が子どもの精神面の“ささえ”につながって、多くの人が本のもつ力を再認識した。
 このように、子ども読書活動推進の取り組みによって、子どもの読書状況がおおむね良い方へ向かいつつあると考える。
 当初から、読書はどちらかというと、ひとりで静かに行う営為、つまり、個人としての営みの面が強く、人の内面形成や思考、さらには思想・信条の形成に大いに関わるものである。だから、国が主導して子どもの読書推進活動に取組むことは、読書というきわめて個人的な行為に国が関与することになり、問題があるとする意見があった。
 一方、そのことに配慮しながら子ども読書推進を図ることで、子どもが読書のよろこびを知るきっかけとなり、その機会が増えて読む習慣を身につける子どもが増えるのであれば、それはそれで良いことではないかと考える人たちがいた。
 読書が個人的な行為であることは、子どもであっても変わりがなく、他のいろいろな営みよりは地味である。だから読書の活動は多くの人が関わり共同して、ということにはなかなかなりにくい。そこで読書の機運を高め、個人同士、地域社会、自治体で取り組んで広がりを目ざすことは、地域社会づくりにも役立つことではないかと考える。

(1)子どもの読書が進んだ

 15年間の子どもの読書の実態を調査統計で見てみよう。
 毎年、定点観測されている、「学校読書調査」では、次のようになっている。

【1か月平均読書量】
  2000年 2010年 2016年
小学生 6.1冊 10.0冊 11.4冊
中学生 1.2冊 4.2冊 4.2冊
高校生 1.3冊 1.9冊 1.4冊
【不読率】
  2000年 2010年 2016年
小学生 11.2% 6% 4%
中学生 48% 13% 15%
高校生 62.3% 44% 57%

 子どもの読書量が、小学生では倍ほど増え、まったく読まない子が半分以下になっている。これは読書推進活動の影響だと推察できる。中学生では、読書量は6年前とは変わらないが、2000年からは3倍以上増加しているし、不読率は3分の1に激減している。これも読書推進活動の影響だと推察できる。高校生では、読書量は2010年より減っているが2000年よりは微増である。不読率は、2010年より確実に増えていて、2000年よりはわずかに減っているが、かなり減ったとは言い難い。断定はできないが、ケータイ、スマホの影響があるのかもしれない。子ども読書推進活動は、高校生にはさして届かなかったけれど、スマホ時代になったにもかかわらず、少しは読書をするようになった兆しがある。
 この結果からは、小学生、中学生では効果があったが、高校生はほとんど影響がなかったと言ってよいのではないか。「学校読書調査」で、巨視的だがこのように見ることができる。
 昨今、時代のテンポがますます速くなり、社会情勢が激変し、地域社会に、日本国全体に、新しい課題が次々に生じ、即応の必要があるものも出てくる状況にあっては、子どもの読書推進の熱が冷めてくるのも、残念ながら、ある意味当然なのかも知れない。
 文部科学省の委託調査「地域における読書活動推進のための体制整備に関する調査研究」のアンケート調査の報告(平成28年3月)では、
・平日読書をしない人の割合は、小学生・中学生約1割、休日読書をしない人の割合は、小学生約3割、中学生約4割、高校生は、平日休日とも半数以上がまったく本を読まない。
・小学校では、月に5冊以上読んでいる児童は6割を超えている。
・0冊は、小学生3.9%、中学生11.7%だが、高校生は約半数が、1か月に1冊も本を読んでいない。
・読まない理由は、「普段から本は読まないから」で、中学生55.3%、高校生46.8%となっている。
 読まない子どもたちに働きかける必要性はまだまだあると言える。
 こういう時機にあって、「子ども読書活動推進計画」を、改めて考えることはとても有意義なことである。

(2)子ども読書推進活動が伸展した

<保健所、保育所、子育て支援部署>

 乳児への働きかけ=ブックスタート事業が始まった。これは画期的な活動である。
 乳児には、肌合わせ(スキンシップ)、まなざし交換(アイコンタクト)、ことばかけが大切である。
 なかでも、乳児が「ことばを獲得」することは人間が育っていくのに不可欠である。
 10数年活動が続けられたが、これが早期教育として乳児を教化するものではなく、乳児がお母さん・養育者と絵本を仲立ちに、たのしい“ひととき”を共有することが重要なのである。
 幼児には、わらべうた体験を含む、親子集団体験から、読み聞かせ活動が全国において非常に活発に行われている。担い手はボランティアの存在が大きいが、公立図書館でも日常活動として行われているし、学校、教室でも定期的に行われている。それでも、子どもが通う小学校単位で見ると、活動の精粗があるし経験していない子がまだいる状況である。
 活動が盛んになるにつれて、内容や形態が多様化している実態がある。子どもと本をつなぐという本旨を忘れがちな活動もあるようだ。また、読む作品選びや読み方があまりにも未熟な段階で行われている場合も稀にはあると聞く。
 保育所、幼稚園、その他の施設や団体などで、読み聞かせと共に絵本展(えほんのひろば)をする催しが、関西だけでなくさらに広まって、たのしい活動となっている。加藤啓子氏を中心に、面展台作製の講習会をして、この活動につなげていく取り組みが関西各地で行われたためである。これは、関心ある人だけでなく広く呼び掛けて引き込むことができるので、幼児と絵本を結びつけるには効果の高い活動である。

<学校・教育委員会・自治体>

・小学校

 「朝の10分間読書」という活動がある。毎日、一斉に学級ごとに、生徒それぞれが好きな本を読むという活動である。先生も含めて、みんなで一定時間一斉に読むというもので、読書へのきっかけづくり、読むよろこびを知るには高い効果がある。大学生の読書体験レポートでも、この思い出がとても多い。
 主旨は変わらず、毎日でなく週や月に何回というように定期的に行う一斉読書であるなど、様々な様態がある。
 また、ボランティア活動として、読み聞かせやストーリーテリングの活動が盛んに行われていて、児童は得難い楽しい体験をしている。
 小学校高学年では、これらに加えて、ブックトークや読書へのアニマシオンの活動が行われ始めている。ブックトークはかなり定着してきた。読み聞かせは、いまや学齢前の幼児だけのものではなく、読書離れが顕著になり始める高学年にも有効であり、高学年や中学生にも行われているが、さらにテーマを設定して、内容を口頭で伝えて数冊の本を紹介するブックトーク活動が有効である。
 調布市などのように、進んでいる地域や学域があるが、まだまだ行き届いているとは言えない。この活動は公共図書館からの学校訪問活動として行われる形が先行していて、学校と公共図書館の連携・協力を進めるきっかけになった。同時に、学校によっては、学校図書館や地域のボランティアによる学内活動も広がりを見せている。
 読書へのアニマシオンは、スペインのモンセラット・サルト氏が「子どもの読む力を引き出すメソッド」として開発し広まった活動である。ブックトーク以上に遊びやゲームの要素を取り入れることができて、読書になじみが薄い子にも働きかけが伝わりやすい要素がある。学校関係者を主に研究会ができていて、研究と普及活動が継続されている。
 学校司書の配置が徐々に進み、PTA活動や地域ボランティアの活動と相まって、学校図書室が活性化に向かっている。

・中学校

 先の「朝の10分間読書」や「朝の読書時間(タイム)」の取組みが功を奏した。特に中学校において従前より効果があった。この取り組みは以前から一部で行われていたが、読書推進計画策定後、全国に広がって、より多くの学校が取り組み、不読書層の改善につながった。
 公立図書館との交流で、ブックトークを始める学校も出てきた。
 学校では、まず蔵書数を増やし、ボランティアを募り養成している。配架の改善、蔵書の見直し、開館日の改善、運営面で改善が徐々に進み、図書委員の働きを含め、学校図書館の活性化が現在進行中で、学校司書の配置も進みつつある。

・高等学校

 策定後も、顕著な進展は見られない。小中学校の学校司書より早く司書が配置されていたこともあって、司書が意欲的なところはかねてから読書活動が盛んで、図書委員活動も活発であった。図書館機能の格差が広がる一方の感があったが、この計画が策定されて、格差の広がりは抑制気味である。読書教育や学校図書館の運営や活動では、私学の図書館の方が一日の長があると思われる。

・特別支援学校

 あまり読書の機会に恵まれなかった児童・生徒だが、読書が少しでも身近になったのは何より良かった。働きかけは当初、学校関係者、ボランティアで担われていたが、この計画が策定されてからは、公立図書館との交流が始まり、連携、協力が緒についた。生徒への理解が深まりつつあって、良い方向へ向かいだしている。都立多摩図書館で初めて対応マニュアルが作成された。閉ざされた情報環境にいる子どもたちに、さらなる楽しみが生まれることを期待したい。

(3)公立図書館の連携・協力の活性化

 公立図書館では、児童サービス担当者に、子どもと本をつなぐ仕事の役割が再確認され、館全体、教育委員会、首長部局にも理解が進んだ。これにより、資料費や活動費、担当者が増えた図書館はほとんどなかったが、仕事の見直しや効率化がはかられ、これまで以上に児童サービスとして読み聞かせやブックトークなど、子どもと本をつなぐ活動の重要性が認識された。それにともない研修やスキルアップを図る機会ができ、活動が進展している。
 学校、幼稚園、保育所等、類縁機関の連携・協力が取り組まれた。意欲的な公立図書館では、博物館など、文化施設に積極的に働きかけて共同事業などの連携協力関係を創り出している。
 同時に官民協働を念頭に、ボランティア養成が取り組まれ、養成された人が学校や地域で活動に参加しだした。こうして、読み聞かせ活動やイベント事業を協働するなど、官民協働の面でもこれまでになく進んだ。

(4)民間の理解、企業の活動開始

 子ども文庫活動は、以前から在野で子どもの読書推進を図っている。子どもの読書推進に関わる諸団体の交流やネットワーク化が進んだ。このような子どもの読書に関わる人たちの活動の活性化と共に、より良い実践のため、子どもや子どもの本、昔話・民話などの学習や研究活動が活発になっている。
 講談社全国訪問おはなし隊、朝日新聞社のオーサービジット事業などがある。どれも活況で成果を上げている。楽天が社会貢献活動として、県立図書館を通して、過疎地へ本を届ける事業を行っている。(株)サニクリーン近畿から社会貢献活動として、絵本の他、面展台やコンテナなど道具一式が寄贈され、大阪府教育庁が貸出している。
 子どもの読書推進が取り組まれて、郡山市のクローバー子供図書館や川崎市のゆりがおか児童図書館など、民間にも例があるが、金沢市や飯能市、柏市、江戸川区など、自治体でも子どもの図書館を開設するところが増えている。

(5)少子化の影響に立ち向かう児童書販売・出版・流通

 図書だけでなく、雑誌、漫画などの出版物についても売り上げが低下し続けていて、書店の減少につながり出版業界の不況が続いている。この状況に電子書籍の販売が追い打ちをかけているかに見える。
 しかし、児童書の販売については、近年の激しい少子化現象で児童書売り場面積が縮小しているにもかかわらず、出版、販売量は現状を維持し、売り上げは微増している。これは、子どもの読書活動の伸展によるものではないかと推察される。

(6)読書の幅の広がりがみられた

 物語文学系が主の読書活動から、科学読書、論説読書、実用読書、利用読書(調べもの)など、読書のあり方が子どもに理解されだした。つまり、読書目的が主に学習や教養ばかりではなく、時と場合に応じて、娯楽や実用の読書が有意義だと理解できてきた。そのための図書や資料も増えつつある。その発展として、子どもにもデジタル媒体の資料を使う検索技能が取得されだした。これがメディアリテラシーを高めていくことになる。

2.問題点・課題と今後への期待

(1)現場の問題

a.環境の整備と読書の条件を整えるという施策について、都道府県と市町村では取り組み方が違うのは当然ではある。受け手の子どもからみると、おすすめの本のリストを配るだとか、本を増やしたとか、間接的な働きかけが主になっていないか。おはなしを語る、ブックトークをするなど、子どもを直接読書に誘う働きかけは、間接的な働きかけより割合が少ないと思われる。

b.読書推進の対象が、全般的に乳幼児、小学校低中学年までに偏っていないか。本離れ・読書離れをする、小学校高学年や中高校生に直接働きかける施策の取り組みが弱いと思われる。そこで、学校図書館などに、小学校高学年、中高校生に向けた直接活動の新たな構築が必要になっている。読書が生きる力の養成に力を発揮するのは、この年代からである。中高校生に環境の整備や条件整備だけでは、“笛吹けど踊らず”になりかねない。

c.学校、公立図書館において、経験豊かな主担者が不足している。担当年限が短くて業務に習熟する期間が短い。司書教諭には充実した授業支援のために、他業務の軽減が必要である。

d.ボランティア養成の継続
ボランティアの連絡、調整や指導の徹底をする。経験を蓄積して子どもに有効な働きかけができる、熟達したボランティアが不足しているので、ボランティア養成を継続して行うことが必要になる。

(2)活動の共通問題点

 1章で、子どもの読書推進活動の現況と成果を概観したが、実際に読書推進活動に取り組んで10年以上経過すると、問題点や課題が明瞭になっている。それらには、当初から危惧されたものに加えて、新たなものもある。高齢化と世代交代など活動者自身の問題もあり、さらにボランティア活動では、活動実費と報酬の問題などでは、いくらかの行き違いや戸惑いが見受けられる。
 当初の熱が冷めてきた兆しがあって、今後の活動の継続が難しい地域もあるであろう。
 活動が継続され、読書推進活動が行き届いてきた地域では、昔話の再話など、選書する作品の評価や読書観、子ども観など、簡単にはいかない課題が明瞭になってきた。克服していくには、実践に基づいた研究や実践理論の構築が必要になっている。
 この課題に取り組む人材の確保と養成が不可欠である。困難を前に、立ちすくむ人、遠ざかる人、挑もうとする人などの存在が見えてきた。
 庶民の暮らしの低迷や子どもの貧困、虐待、また、電子メディア機器によるゲームやインターネット交流の隆盛、そんな社会状況下では、子どもの読書推進活動に意義を見出した人たちが継続していくしかないということかもしれない。

(3)現在の問題点

 大きくとらえると、「本と施設と人」が、明確に不足している。資料の充実が必要な地域や近くに身近な読書施設がない地域がある。良い活動をしている地域図書館が繁忙すぎて、職員が増やせないため、ブックトークなどの活動の質を高める学習に手を付けられず、必然的にボランティアとの意思疎通だけでなく、学習要求に応じられないなど、深刻な問題がある。そのうえ、読むのが苦手な子どもに対処する良質の活動が、今こそ必要となっている。何より向上心と活動の熟達者が求められる。10年以上取り組んできたのだから、人材の養成なくして、継続した活動はおぼつかない。

(4)今後の課題

a.読書にハンディがある子どもへの働きかけ
すべての子どもといった時には、以下の子どもたちが対象に明確に位置づけられるべきである。

i.視覚障害児、聴覚障害児、肢体不自由児など、各々の状態に応じた個別的働きかけが必要である。

ii.読みに障害や困難がある子どもへの支援は、iとは違って、認定しにくい要素がある。読み・書き障害(ディスレクシア)と診断できない場合や、認定できないが、読みが何らかの原因で苦手な子どももいる。この子どもを発見して、その子に寄り添って活動をしている人や学校などの支援が必要である。これには、関係機関どうしの連携が不可欠である。

b.活動拠点の整備
i.読書拠点の設置
 図書館サービスが行き届かない空白地域に対して読書拠点を設置する必要がある。過疎化が進行している地方、地域に無料で本が届く仕組みが必要。あるところは存続させ、ないところには、読書が可能なように、何らかの形で本を届ける仕組みを作る。

ii.図書館の設置
 奉仕対象人口2~3万人の地域に、図書館の設置など、読書施設の新設をする段階にきている。子どもの学区制や行動範囲を勘案すると、拠点となる公立図書館を増やし、活動内容を充実させる時期である。
 大阪市のように人口の多い政令指定都市などでは、1区に1館では、1市に1館という感じで、学校からの視察を受け入れたり、学校に出張訪問したりするなど、身近な図書館として地域と連携した子ども読書推進活動を行うにはきわめて不十分だ。東京都や横浜市や、府内の複数館を持つ自治体程度に、1区に複数の図書館が必要になっている。

おわりに

 自治体によって活動が始まった時期に差があるが、現在の高校生は、ちょうど子どもの読書推進計画が始まった頃は、4、5歳から小学校低学年だった年齢層である。読書推進活動の影響を一定受けているのではないかと推察されるが、実情はどうであろうか。これまでの活動で、読書はどの程度定着しているのであろう。
 いま、中学生は2002年から2004年にブックスタートを受けた子どもである。ブックスタートを受けた子どもと受けなかった子どもは、読書にどのような違いがあるのか?
 「生きる力」を培うというのは、読書以外の要素も関わっていると考えられるが、関連する調査データはあるのか?
 現在、低学年の子どもたちに読書推進が図られたとして、年齢が上がっても読書が習慣づけられていて、一定の読書が生活の中に定着しているかという問いがある。年齢が上がれば学習活動や人間としての社会的な行動の範囲が広がるので、読書の量がいくらか減る。これはある意味当然だと思われるので、中高校生の年代から大学生になると、日常生活の中で読書が一定行われているかどうかの確認がいる。すると、やはりかつてがそうであったように、読書は息長く続けられる経過を見なければならない要素がある。
 繰り返すが、長年、読書推進活動を継続してきて、いま、「人材の確保と養成」が何より重要である。これなくして展望は開けない。
 子どもと向き合う、最前線で活動している人は頑張ってきた。子どもの読書活動推進計画においても、実践を積み重ね、「人材の確保と養成」が不可欠となっていることを、改めて強調しておきたい。


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