ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本の種類

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年7月4日更新

 「本」と一口に言ってもさまざまなタイプがあります。大きな本や小さな本。わざわざページを差し替える必要がある本。また、活字で書かれているものや、古い本を写真撮影してそのまま製本したような本もあります。
 「絶版」や「改定版」という言葉をお聞きになった方も多いかと思います。
 このページではそうしたいろいろな「本」の種類について紹介し、併せて図書館で扱っている資料についても知っていただこうと思います。

目次

1.本の種類

2.図書館資料について


3.別置記号


1.本の種類

本(ほん)

 図書と同義。文字などがかきこまれた紙葉をまとめて綴じてあるもの。書籍・書冊ともいいます。ユネスコの定義では49ページ以上のものを指し、それ以下はパンフレット、リーフレットといいます(大阪府立図書館ではこのパンフレットという分類を特にしていません)。

加除式資料(かじょしきしりょう)

 製本されずに、1ページずつ抜いたり、加えたりできる資料で、新しいものと差し替えて更新していきます。ルーズリーフのようなもの。法令集などの最新のデータが必要なものに、この方式が多く用いられています。
 中之島図書館では、「官公衙職員録」(かんこうがしょくいんろく)や「現行法規総覧」(げんこうほうきそうらん)などを所蔵しています。
▲加除式資料
加除式資料

縦本(たてほん)

縦本

 縦の長さが横の2倍以上もある本。縦長本(たてながぼん)ともいいます。


升形本(ますがたぼん)

升形本

 縦横の長さが他方の4分の3以上ある正方形に近い形の図書。角形本ともいいます。


大型本(おおがたぼん)

 特に版型が大きい本。大阪府立図書館では、平成2年以降受け入れたもので、縦の長さが32cmから45cmまでに「A」、46cm以上に「B」の別置記号をNDC分類の前に付与して大型本と分かるようにしています。

横本(よこほん)

 背の高さよりも表紙の幅の方が広い、横開きで見る本。横長本ともいいます。大阪府立図書館では、平成2年以降に受け入れた本で、横の長さが32cm以上の本に「X」の別置記号をNDC分類の前に付与して横本と分かるようにしています。

豆本(まめほん)

 特に小さい本。半紙本の半分(約12cm×17cm)以下の本を「小本」(こほん)、「小本」のうち特に小さいものを豆本といいます。大阪府立図書館では、平成2年以降に受け入れた本で、縦の長さが10cm以下の本に「M」の別置記号をNDC分類の前に付与して豆本と分かるようにしています。

豆本


影印本(えいいんぼん)

 写真技術によって複製された復刻本。景印本とも書き、写真版ともいわれます。

影印本


合綴書(がってつしょ)

 別々に出版された出版物を、所蔵者の都合で1冊に綴じたもの。大阪府立図書館では、雑誌などを散逸を防ぎ、長期の利用・保存のため数冊をまとめて合本しています。以前は図書や抜刷を「天」や「地」という別置記号で合本し、「合綴書」として保存していました。
合綴書(その1)合綴書(その2)

手沢本(しゅたくぼん)

 持ち主が手元に置いて愛読した本。手沢とは、持ち物が手の脂でつやが出る(時代がついてつやが出る)という意味で、著名人の昔が偲ばれる書き込みがあったりします。中之島図書館所蔵の各文庫に多くあります。

宸翰本(しんかんぼん)

 天皇や国王が直接自筆で書き記した書物。自身の著作、他者の著作を写した写本に限らずいいます。御筆本(ぎょひつぼん)・宸筆本(しんひつぼん)ともいいます。

改定版(かいていばん)

 一度刊行された図書の内容を書き直して新しく刊行した図書。内容が実質上変更されていないものは「刷り」を重ねたことになるのでこれにあたらないとされています。
 また、改定によってページ数が増えたものを「増訂版」(ぞうていばん)といいます。原文にはふれず補遺(ほい)のようなものでページを追加したものを「増補版」(ぞうほばん)と いいます。

補遺(ほい)

 著作の内容の不足を補うために、その後作られた著作物。巻末に付けられたり、別冊で作られたりします。別冊のものを「追録」ともいい、一部分や誤植の訂正表は、「正誤表」といいます。

抄録(しょうろく)

 原文献の内容の概略を把握できるように、もしくはその文献が自分の必要なものか知るために、内容を簡潔にまとめたもの。あらすじ。要旨・摘録・梗概などともいいます。専門図書館や大学図書館では図書館が抄録をつくるサービスをしているところもあります。

未完成本(みかんせいほん)

 刊行された書物が、目的を達成していなく、著作の途上にあるとして続編の予定がされているもの。または、全集や多巻物などで途中で刊行を打ち切ったもの。未完本ともいいます。

逸書(いっしょ)

 記録上実在していたのは確実ではあるが、現在はその所在が不明な図書。佚書(いっしょ)とも書きます。

幽霊本(ゆうれいぼん)

 存在していたという確実な証拠のない本。実在が疑問視されている本。

生本(うぶほん)

 出版されたまま、人の手に触れられていない本。また、そのように見える本。

鎖付き本(くさりつきぼん)

 書棚や机などに鎖でつながれている本。中世ヨーロッパでは図書の希少性のため修道院や大学図書館などで盗難・紛失に備えていたようです。

絶版(ぜっぱん)・絶版図書(ぜっぱんとしょ)

 原組版が失われたり破棄されたりして、以後増刷、重版されていない図書。OP(Out of Print)と略記します。組版消失、出版社倒産、意図的に組版を破棄、 限定版などさまざまな理由が考えられます。在庫がなく入手不可能なものという意味にも使われます。

底本(ていほん)

 翻訳、翻刻、注釈、校訂などにテキストとして使用した本。親本、粉本(ふんぽん・こほん)ともいいます。通常は最もオリジナルなものを底本として使用しますが、流布本(るふぼん)を使用することもあります。

流布本(るふぼん)

 ある時代にもっともよく読まれた本。通常ありきたりに使われているテキスト。

零本(れいほん)

 全集や多巻物などで欠本が多くて、残っているものの方が少ないもの。残本、端本(はほん)ともいいます。1冊の一部分のみ残っている場合を零葉、残欠といいます。1巻(冊)にも満たない古典籍を断簡(だんかん)といいます。

2.図書館資料について


図書(としょ)

 中之島図書館では、平成2年以前に受け入れた本はODC(大阪府立中之島図書館図書分類:紺色の枠のラベルが背に貼られています:請求記号の最後に#がついているもの)で整理され、平成2年以降に受け入れた本はNDC(日本十進分類法:ピンク色の枠のラベルが背に貼られています:請求記号の最後にNがついているもの)で整理されています。
 単行本と雑誌の中間の性格を持つMOOK(ムック:MagazineとBookの合成語)、出版物の一部分のみ印刷した抜刷(ぬきずり:特に論文集・学術雑誌などから著者が私的に配布、使用するのによく使われます)なども図書として扱っています。
 さきに紹介したさまざまな種類の本も基本的には図書として整理し、提供しています。

絵本(えほん)

 中之島図書館には児童室がない関係上、府立中央図書館がそのほとんどを所蔵していますが、大阪関係のものを数点所蔵しています。
 大阪府立図書館では、平成2年以降受け入れた絵本に「E」の別置記号を付与して絵本とわかるようにしています。

雑誌(ざっし)

 逐次刊行物(一般にひとつのタイトルのもとに、終期を予定せず、巻号・年月次を追って逐次刊行される出版物)のうち、定期的に刊行され、巻数・号数など逐次番号を持っているもの。
  一般的には、定期刊行物から新聞を除いたもの。刊行頻度によって、週刊誌・旬刊誌・月刊誌など、また内容によって業界誌・PR誌・評論誌などさまざまな名称があります。
 基本的に中之島図書館では、請求記号に雑-12など雑誌の頭文字「雑」がついているものと、P05-10NなどPeriodicalの頭文字「P」がついているものがあります。

新聞(しんぶん)

 逐次刊行物のうち、多くは日刊から週刊程度の頻度で(旬刊、月刊の場合もある)定期的に刊行され、速報・報道を主目的に編集されているものをいいます。図書館では主として形態によって、定期刊行物を「新聞」と「雑誌」とに区別していうことが多く、この場合には、表紙がなく、折っただけで綴じていないものが「新聞」で、多くはタブロイド版(ほぼB4版)以上のサイズのものになります。
 一般に新聞社の発行する「商業紙」と、業界紙、社内報などのほか、政党、組合、大学・学校、各種の専門団体、宗教団体などの機関紙を含む「機関紙類」とに大別されます。
 商業紙はユネスコの統計に「日刊新聞」として扱われているものにほぼ相当し、「全国紙」と「地方紙」とに分けられるほか、経済紙、スポーツ紙、書評紙などの「専門紙」もふくまれます。
 近年ではいわゆる夕刊紙や、無料配達される広告紙、地域のミニコミ紙、同人紙など、多種多様なものが刊行されており、新聞社と雑誌社とを兼ねるものも多くなってきています。
 なお、日刊商業紙などでは、保存用の縮刷版、またはマイクロ写真版やCD-ROM版を刊行する例もあり、図書館資料として重視されています。官庁出版物の『官報』も日刊新聞として刊行されています。

図書館には図書や雑誌以外にも図書館の資料として、所蔵しているものがあります。


紙芝居(かみしばい)

 大阪府立図書館では平成2年以降に受け入れた紙芝居には「K01」「K02」の記号を付与して紙芝居と分かるようにしています。

一枚物(いちまいもの)

 一枚の紙に印刷された資料で、中之島図書館では地図・図版・錦絵などがこれにあたり、「枚」・「ち」という別置記号を付与して、一枚物とわかるようにしています。

かるた

 中之島図書館では平成2年以降に受け入れたかるたを「K」という別置記号を付与して、かるたと分かるようにしています。

文書(ぶんしょ)

 文字や記号などで書かれた記録物、書類。「古文書」など「もんじょ」と読むことがあります。狭義にはいわゆる文書館資料をさします。その場合、公務員・公的関連機関が作成したものを公文書(こうぶんしょ)、私的な個人・団体の作成したものを私文書(しぶんしょ)といいます。公文書は公文書館(アーカイブス)でみることができ、文書館の専門職員をアーキビストといいます。(図書館の専門職員は「司書」といいます)
 
大阪府立公文書館   〒540-8570 大阪市中央区大手前2丁目1-22 大阪府庁本館5階  Tel 06-6944-8374
    開館時間 9時00分~17時15分  休館日:土・日・祝日・年末年始
大阪市公文書館   〒550-0014 大阪市西区北堀江4-3-14     Tel 06-6534-1662
    開館時間 9時00分~17時30分  休館日:土・日・祝日・年末年始

3.別置記号

こうして、さまざまに種類分けできる本。図書館でも本の形態に応じて別置記号を用い、排架する場所を区別しています。

平成2年度以降、大阪府立図書館の別置記号一覧(主なもの)

大きさ 縦32cm~45cmの一般図書
大きさ 縦46cm以上の一般図書
大きさ 縦10cm以下の一般図書
大きさ 横32cm以上の一般図書
児童書
絵本
紙芝居
点字資料
C1大阪府議会会議録
C2大阪市会会議録
マイクロフィルム
F0マイクロフィッシュ
文庫・新書
新聞原紙
巻子本
CD-ROM、フロッピーディスク
ア1・あ1近代大阪文芸資料

平成2年度以前のODC資料の別置記号一覧

甲、乙、丙  貴重書
天、地パンフレット類の合綴
韓本
一枚物
和装の小型本
雑誌
い、ろ和装の図集・画帖等
に1一般的な画集等(縦35cm~45cm)
に7国華
逐刊の会議録・要覧・統計
横長本
一枚物の地形図・地質図
か、か1文庫本
折本・写真帖付帖・スクラップ゚帖
帙入復刻版