大阪府立図書館

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平成22年度第2回大阪府立図書館協議会の概要(平成23年2月9日)

更新日:2016年3月13日


令和22年度 第2回 大阪府立図書館協議会 議事録

日時:平成23年2月9日(水曜日)午後2時~午後4時
場所:大阪府立中央図書館 大会議室

1 開会
2 委員紹介
出席委員:(7人)安保委員、北委員、高崎委員、中田委員、秦委員、伴委員、村木委員
欠席委員:(2人)池川委員、藤井委員
3 挨拶
4 議事(質疑要旨)

【議題1】図書館管理運営業務委託にかかるモニタリング
<委員>
・委託業務従事者の待遇改善が必要である。司書資格がありながら、正規職員に比べて低い賃金単価の中で、図書館員としてスキルアップを図らなければならない。この構造では長期的にもたないのではないか。
・資料1-2の4頁にある「個人登録」は、新規の登録者数か。現在登録している人数ならば、一人あたり40数冊貸出の計算になる。

<事務局>
・業務従事者の処遇については、受託業務者マターではあるが、必要があれば、改善等について協議したい。
・「個人登録」者数は、新規の登録者数である。

<委員>
・「新たなサービス」として、ネーミングライツ、ホームページや貸出票への広告掲載、オンライン書店など、前向きに収入増を図る取組みをパートナー事業者とともに取り組む必要がある。
また、国会図書館関西館や府下の大学図書館、社会人大学との連携や、ビジネス支援講座での教員との連携などを、中期的スパンで考えてはどうか。

<事務局>
・ネーミングライツ、物販業など、新たなサービスについては、TRCのビジネスモデルにもかかわるものであるが、今後早急に協議したい。

<委員>
・スタッフの離職率が高いように思うが。

<事務局>
・スタッフの定着率については、適性不足でやめていただいた方もあり、最近は落ち着いている。1年目としてはそれほど高い数字ではないと受け止めている。

<委員>
・離職率など一部で課題があるが、担当課の評価は○が多い。委託事業者に任せるだけでなく、大阪府にある病院や企業、大学等との連携を図って府の特色をだし、ホームページのバナーや封筒への広告掲載などを一緒に検討されてはどうか。

<事務局>
・全体としては、監理委員会の意見にあったように、まずまず官と民の協働ができていると考えている。今回は上半期の評価となるため、創意工夫のサービスを議論・調整する時期ではなかったが、今後、TRCと前向きな調整をしていきたい。

<委員>
・アンケート回収数が2000枚は少ないのではないか。利用者アンケートでは満足度は高いが、資料1-2の6頁によると、要望・苦情も多いように見受けられる。

<事務局>
・利用者アンケートについては3日間の期間を限定して行っており、項目が多いにもかかわらず、入館者の1/3くらいの方にご協力いただいた。第一線の職員が受けた日々の苦情・要望については、蓄積し、改善に活かしたい。

<委員>
・半年でこれだけのサービスを維持するのに奮闘されたと思う。日々、利用者に接するのはTRCであり、定着率向上やスキルアップを図らないと、利用者の満足度はあがらないと思う。今後に期待したい。
図書館運営については、図書館がイニシアチブをとって、館としての戦略を考えていただきたい。

【議題2】大阪府立図書館の基本方針と重点目標
<委員>
・資料2-4の電子書籍については、2年かけて検討したら時代遅れになる。3か月から半年で暫定でも結論をだすべき。文科省や経済産業省、総務省、国立国会図書館などはデジタル化の推進整備が進んでいる。
市場化により削減された経費を資料購入に充てることができれば、中之島などのコレクション基盤の劣化をとめられるのではないか。

<事務局>
・電子書籍を含め、多様なニーズを想定した収集のあり方や、新しい媒体を取り込んだ情報システム等の環境について、期間をかけた検討が必要である。
実現するためには、ネットワークシステムを大きく変えることになり、25年度のリプレイス時期などを捉え、新しいニーズや動きを踏まえて導入できるよう情報収集していきたい。
また、図書費については、光をそそぐ交付金の活用するとともに、図書の購入方法に競争性を導入するなど、工夫を重ねている。

<委員>
・高等学校に対する協力貸出の試行実施は3年の期間が必要か、今後の見通しは。

<事務局>
・予算確保が厳しい状況にあり、現状の搬送費の中で工夫しながら試行している。協力貸出にとどまらず、学校担当者と情報交換しながら支援の方法を検討していきたい。

<委員>
・学校図書館活性化ガイドラインを策定中であり、各学校における図書館活動を見通す絶好の機会である。これとタイアップして事業の拡充を図られたい。

<委員>
・電子書籍は、単にアクセス権の確保であり、その意味では次世代図書館システムはほぼ変わらない。府立図書館は基本目標の関係においてどのようにかかわるか、日々の社会環境の変化を2~3か月単位でキャッチアップする必要がある。

<会長>
・評価にあたっては、活動指標と参考指標の2つがあるが、評価が形骸化しないよう、経年変化のもつ意味内容を検討したうえで、成果を把握されたい。
・事務局から、第三者評価については協議会に責任をもたせ、その実質的部門として、活動評価部会を協議会の下部機構に設けたいという提案があったが、部会の設置を承認し、委員の人選は事務局に一任することとする。

【報告】子ども読書活動推進計画
<委員>
・学校図書館が全部あいていないのは、人がいないからである。ぜひ資料費や人に予算をつけてほしい。

<事務局>
・市町村においても厳しい財政状況から各学校図書館に専任の司書を配置するのは難しい。学校支援地域本部事業を活用して地域のボランティアと連携するなど、工夫したい。

<会長>
・全国学力・学習状況調査の結果で、読書が好きな子どもの割合は、府域で地域差があるのか。また、読書活動の取組みと因果関係があるのか。

<事務局>
・学校図書館の活動が活発な地域は、本が好きな子どもの割合が府平均を上回っている。因果関係については、分析したところ、学校として読書活動に取組んだところは割合が上がる、という相関関係がある。
また、国が読書活動と学力の関連性について調査報告書を出しており、後ほど提供させていただく。

<委員>
・ボランティアの養成にあたっては、障がい児や子どもの発達に関する深い理解が必要である。子ども読書推進計画に含まれると捉えているが、府が講座や研修を開催される際には、これを念頭において取組まれたい。

資料1-1 府立図書館管理運営業務委託にかかるモニタリングについて
資料1-2 大阪版市場化テスト モニタリング評価シート
資料2-1 「大阪の未来をつくる図書館をめざして 大阪府立図書館の基本方針と重点目標」
アクション・プランと活動評価(案)

資料2-2 大阪の未来をつくる図書館をめざして(案)
資料2-3 データで見る府立図書館の姿 [pdf 229KB]
資料2-4 アクション・プランと活動評価(案) [excel 123KB]  [pdf 188KB]
資料2-5 活動内容シート(参考例) [word 48KB]  [pdf 202KB]
資料2-6 高度情報化社会におけるレファレンスサービス [excel 160KB] [pdf 177KB]
資料3 第2次大阪府子ども読書活動推進計画(案)概要
    [参考資料]第2次大阪府子ども読書活動推進計画(案) [word 866KB]  [pdf 2240KB]
資料4 国際児童文学館の移転に伴う府立中央図書館の事業展開について
資料5 平成23年度予算案

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