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大坂水帳所在目録

更新日:2017年3月28日

『大阪府立図書館紀要 第45号』に掲載した「大坂水帳所在目録」を更新し、最新の情報を掲載するページです。紀要にはHTMLでの掲載としましたが、表が見にくいためエクセルでの更新とします。更新年月日を記載していきます。

平成29年3月29日 デジタル画像公開館のリンク先を変更しました。 

大坂水帳所在目録は未更新。(平成28年7月1日現在)

大坂水帳所在目録 平成28年7月現在 [Excelファイル/204KB]

現町名索引 平成28年7月現在 [Excelファイル/56KB]

はじめに (目録の見方)

 この目録は、『大阪府立図書館紀要』第2号(昭和41年3月1日発行)に掲載された仲田憙弘著「大坂水帳所在目録」を改訂したものである。ただし、表記上理解しにくい部分や、編集方針を定めていなかった部分を改めた。

作成時期

 平成28年7月1日現在の所蔵状況であるが、各館において平成29年3月31日までに所蔵することを確定しているものは収録した。また、7月以降であっても記述内容の変更が確認できたものは、利用効率の向上のために訂正した。今後の改訂については、当サイトで公開する。

収録対象

 大阪府内公共図書館、大学図書館、博物館のほか、府外の機関でも所蔵がわかるものは収録した。

 範囲は、年代を江戸期から明治10年まで、地域を江戸期の大坂三郷内とした。例えば、「難波新地五番町 明治七 水帳」 大阪商業大学商業史博物館所蔵 [E-6-281] は近世、大坂三郷の外(難波村)であるため収録しなかった。

 浜納屋地坪帳、竈図あるいは書写等の水帳・絵図に類するものについても収録した。

配列

 配列の順序は、江戸期(主に18世紀以降)の町名の50音順(「まち」、「ちょう」を除いた文字順)とし、丁目の配列は昇順(少ない数字の丁目から大きい数字の丁目)、上→下、北→中→南の順とした。なお、17世紀の旧町名および明治期以降の町名について、該当する江戸期の町名に改めて配列し直して、旧町名および明治期の町名は備考欄に記載した。題簽等の目録上の書名表記を採用せず、ある時期の町名で配列しているため、いわゆる書誌的な目録とは違っているので注意を必要とする。丁目の漢数字は「壱」「壹」を「一」、「弐」を「二」等に簡略した表記に置き換えた。町内のうち一部分を示す水帳・絵図は同町内に「うち○○」と表記した。

掲載事項

 目録の掲載事項は、左から水帳または浜納屋地坪地帳の区分、町名、組、現町名、所蔵データ、備考、参考資料掲載頁、17世紀旧町名である。

・(浜納屋地坪帳)は、町名の前に浜納屋地坪帳とした欄に○を付けた。

・(町名)は、漢字表記および読みを「角川日本地名大辞典」編纂委員会編『角川日本地名大辞典 27 大阪府』 角川書店、1983年(以下、「角川」と略す)と、平凡社地方資料センター編集『日本歴史地名大系 第28巻 大阪府の地名』 平凡社、1986年(以下、「平凡社」と略す)の両方を調査し、一致するものはそのまま記載した。なお、読みで一致しないものは、原則として『大坂町鑑』 大和屋嘉兵衛 柏原屋清右衛門相版 1842(天保13)年に「丁」と記述しているものは「ちょう」、「町」と記述しているものは「まち」と読みをふった。

・(組)は、北組を「北」、南組を「南」、天満組を「天満」と表記した。

・(現町名)は、「平凡社」の記述および、新修大阪市史編纂委員会編集『新修大阪市史 第10巻 付録 歴史地図』 大阪市 1996年 図5 「天保期の大坂三郷」をもとに、現在の地図と対照した。なお、面積が微細な現町名は割愛した。

・(所蔵データ)は、上から作成年、請求記号、水帳本体・絵図の所蔵状況、所蔵館略称の順に記載した。

・(作成年)は、水帳本体および絵図に記載された情報による。改訂を書き込んだ小さな紙(帳切)を貼りつけた年代ではない。各ページの1行目の年に作成されたものは作成年の表記を省略し、それ以外の年に作成されたものは作成年を表記し、より近い欄に記載した。

・(請求記号)は、水帳本体の記号を[ ]内に記入し、絵図の記号は( )内に記入した。また、水帳本体と絵図を同一請求記号で所蔵する場合は、[ ]内に記入した。ただし、請求記号が付与されていないものは[ ]もしくは( )内を空白とした。

・(水帳本体・絵図の所蔵状況)は、水帳本体あるいは絵図の所蔵1冊(両方所蔵する場合も)1行とし、同一所蔵館、別の所蔵館に関わらず、同一作成年が複数冊所蔵されている場合は、それぞれの収録範囲が重複しない一部分の場合を除き、同町名の行を分割して記述した。水帳本体のみを所蔵する場合は所蔵館略称のみを記載し、水帳本体および絵図の両方を所蔵する場合は「※」(アスタリスク)を所蔵館略称の前に付し、絵図のみを所蔵する場合は「※のみ」を所蔵館略称の前に付した。また、大阪商業大学商業史博物館所蔵の各竈図は、この目録では、絵図として収録した。

・(所蔵館略称)は、次の通り。 

商 … 大阪商業大学商業史博物館

天 … 大阪城天守閣

市大… 大阪市立大学学術情報総合センター

市 … 大阪市立中央図書館                  

阪 … 大阪大学大学院経済学研究科経済史経営史資料室

府 … 大阪府立中之島図書館

博 … 大阪歴史博物館

関 … 関西大学総合図書館  (50音順)

(注)閲覧の可否、利用の方法、最新の所蔵状況については、各館に問い合わせること。

例)

  天大阪城天守閣で水帳本体のみを所蔵
※  府大阪府立中之島図書館で水帳本体と絵図を所蔵
※のみ 市 大阪市立中央図書館で絵図のみ所蔵

・(備考)は、以下の補助情報を記入した。

1)17世紀旧町名や明治期の町名で発行された水帳・絵図についてはその町名と名称。

2)「平凡社」と「角川」の町名の読みの違いのうち、採用しなかった漢字表記および読み。または、他の文献に記載された読みとその出典。

3)大阪市立中央図書館所蔵『坪数高年番定帳』嘉永二年の収録対象町、丁。(ただし、大阪府立中之島図書館所蔵『大坂北組・南組・天満水帳町数家数役数寄帳』 元禄十三年 [甲和266]については大坂三郷全範囲を対象とするため記載しなかった。)

4)複数の町丁に関わる水帳・絵図の該当部分。

5)題簽、各館所蔵目録上の名称との違い。

6)洋装書や研究書等の翻刻情報。

・(参考資料)は、「角川」および「平凡社」の掲載頁を記載した。

・(17世紀旧町名)は「初発言上候帳面写」(大阪市参事会編『大阪市史 第5巻』 大阪市参事会、1911年、61頁~89頁)のうち町名が変わったもののみを転記し、そのほかは原則として「平凡社」から引用した。

出典の略号

略号名史 料 名掲 載 資 料
初発言上候帳面写『大阪市史 第5巻』
明暦元年水帳奥書写「平凡社」の各項目より引用
大坂町之内町名替り候写

 水帳および絵図のデジタル画像を公開している所蔵館は次の通り。(平成28年12月現在)

所蔵館名 サイト名称U R L
大阪市立大学学術情報総合センター OCU古文書データベース から「日本経済史資料」を選択http://dlisv03.media.osaka-cu.ac.jp/il/meta_pub/G0000438komonjo
大阪市立中央図書館 デジタルアーカイブhttp://image.oml.city.osaka.lg.jp/archive/

参考情報

 水帳とは、いわゆる江戸期の土地台帳といえるもので、町、丁ごとに土地の所有者と間口および奥行きの長さ、それに応じた役数が記載されたもの。元和二年に作成(現存は確認できていない)以降、明暦元年、寛文二年、天和二年、元禄七年、享保十一年、宝暦三年、安永七年、寛政十年、文化十二年、文政八年、安政三年に作成されるが、上記以外の年に書写されたもの、明治期に作成されたものもある。安政三年に作成された水帳・絵図は、帳切により訂正され、明治期にも引き続き使用されたものも少なくない。

水帳本体および絵図に記載される対象は町人(土地所有者)であり、借家人については記載されない。「道修町三丁目 文化十二年 水帳」には色分けで五人組の対象者が書かれた絵図もあり、その他の情報が記載されるものもあった。

17世紀の道頓堀各町の水帳については、八木滋「近世道頓堀関係史料―遠藤亮平・安井洋一氏所蔵文書―の紹介」『大阪歴史博物館研究紀要』13 平成27年3月)

http://www.mus-his.city.osaka.jp/education/publication/kenkyukiyo/pdf/no13/BOMH13_14.pdf

も参照されたい。

平成28年7月現在の目録の元とした所蔵情報の出所

所蔵館名目 録 の 元 と し た 所 蔵 情 報
大阪商業大学商業史博物館大阪商業大学商業史研究所編集『大阪商業大学商業史研究所資料目録 第1集』 大阪商業大学商業史研究所、1992年をもとに、前回の「大坂水帳所在目録」と比較し、調査の必要がある一部の資料を直接確認。 
大阪城天守閣同館担当者より所蔵情報提供。 
大阪市立大学学術情報総合センターウェブサイト近世資料室の画像を確認したうえで、全資料を直接確認。
大阪市立中央図書館大阪市立中央図書館デジタルアーカイブに掲載されている画像と書誌データを確認。
大阪大学大学院経済学研究科経済史経営史資料室大阪大学経済学部経済史・経営史研究室 「大坂市中の人別帳・水帳目録」 p110-115 『大阪大学経済学』 第28巻第1号 大阪大学経済学部 1978年をもとに、全資料を直接確認。
大阪府立中之島図書館仲田憙弘「大坂水帳所在目録」 p73-89 『大阪府立図書館紀要』 第2号 大阪府立図書館 1966年およびその他の目録をもとに、全資料を直接確認。
大阪歴史博物館同館担当者より所蔵情報提供。館蔵資料のみ。
関西大学総合図書館全資料を直接確認。
九州大学附属図書館WEB-OPACでヒットした資料を問い合わせて所蔵を確認。
三井文庫本館(史料館)ウェブサイト「三井文庫所蔵資料目録」の三井家記録文書目録(2016年3月31日版)に掲載されている資料を問い合わせて所蔵を確認。

大坂三郷水帳を所蔵する機関のご担当者さま

平成28年7月現在の所在目録の記載内容の変更がございましたら、大阪府立中之島図書館 大阪資料・古典籍課 電話 06-6203-0474(代) あてにご連絡ください。最新情報に更新して当サイトに掲載いたします。

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