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貴重書

印刷用ページを表示する 掲載日:2020年8月26日更新

資料の概要

  • 【点数】 約9,000点
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主な資料

 開館以来、当館が指定した貴重書等から、善本百点をご紹介します。(100周年記念事業『善本百選展-中之島図書館の貴重書-』

1.百万塔陀羅尼   神護景雲4年(770)製。 1基1巻。
作製の事情は『続日本紀』などにみえ、開版年代の明らかな印刷物としては世界最古。当時十大寺に分納されたが、現存は法隆寺のみである。塔に収められた経文は、根本・自心印・相輪・六度の4種があり、所掲は自心印陀羅尼。縦4.6cm、横40.5cm
2.(正平版)論語   魏の何晏集解。 正平19年(1364)刊。 10巻(欠巻5・6)4冊。
貿易港として栄えた堺では、はやくから書物の刊行がはじまる。本書は、いわゆる堺版の最初のもので、道祐居士の刊行。初刻本のほか、覆刻本4種が知られるうち、本書は初版本。巻5・6を欠き、巻4は覆刻の単跋本を補配するが、本書以外に所在が明らかな初刻本は、書陵部蔵の巻3・4のみである。 » おおさかeコレクションで閲覧
3.(仏果圜悟禅師)碧巌録   宋の重顕頌古、古勤評唱。 応永8年(1401)刊。10巻(欠巻2)9冊。
禅修業の亀鑑となる百則に、垂示・著語・評唱を加えたもの。禅宗第一の典籍として広く読まれた。日本でも南北朝以後各地で刊行されたが、応永8年刊本はこの書が唯一の伝本。「香積禅寺 周山(花押)」の識語がある。 » おおさかeコレクションで閲覧
4.新編名方類証医書大全   明の熊宗立編。 大永8年(1528)刊(堺版)。 24巻付録10冊。
疾病の症状と治療法を記す。刊語および原刊記によれば、堺の医家阿佐井野宗瑞が、明の成化3年(1467)刊本を翻刻したもの。わが国における医書出版の嚆矢である。本書は初刷本。欄外の余白が広く、紙質もよい。 » おおさかeコレクションで閲覧
5.孔子家語   慶長4年(1599)刊(古活字版)。 4冊。
『孔子家語』は魏の王粛の偽作で、その内容は、主として孔子の言行・門人の対論、伝聞の説を集録したもの。徳川家康が足利学校の九世庠主(校長)三要を用いて10万個の木活字を新造し京都伏見で刊行した伏見版10部28冊のうち『孔子家語』はその最初にあたる。 » おおさかeコレクションで閲覧
6.標題徐状元補注蒙求   唐の李瀚撰、宋の徐子光注。 文禄5年(1596)刊(古活字版)。 3巻3冊。
経史の中から古人の行迹を選び、四字句の韻語としたもの。所掲本は小瀬甫庵刊行の古活字本。活字印刷術は豊臣秀吉の朝鮮出兵のさい伝来したもので、本書はその新技術を用いたごく初期の印刷物である。 » おおさかeコレクションで閲覧
7.新編医学正伝   明の虞搏撰。慶長2年(1597)刊(古活字版)。8巻8冊。
初めに医学或問51条を掲げ、ついで疫病を71門に分って、それぞれ論・脈法・治療法を説く。本書は明の嘉靖刊本を、小瀬甫庵が木活字をもって翻印したもので、いわゆる「甫庵版」と呼ばれるもののひとつである。 » おおさかeコレクションで閲覧
8.日本書紀 神代巻   舎人親王等編。 慶長4年(1599)刊(古活字版)。 2巻2冊。
後陽成天皇の勅旨により、大型の木製活字を使って印刷されたもの。いわゆる慶長勅版の一つである。本書は上賀茂社家旧蔵。表紙を丹表紙に改装し題簽を欠くが、保存はきわめてよい。 » おおさかeコレクションで閲覧
9.帝鑑図説   明の張居正等編。 慶長年中刊(古活字版)。 6巻6冊。
上古から宋にいたる諸帝の政治のうち、善悪の教訓となる故事を四字の標目としてあげ、一項ごとに解をほどこす。本書は、慶長11年(1606)に豊臣秀頼が刊行した版から、巻末の西笑承兌の跋文2葉を省いたもの。近世初頭の絵入り本として珍重される。 » おおさかeコレクションで閲覧
10.万葉集   慶長年間刊(古活字版)。 20巻10冊。
万葉集の古活字版には、無訓と付訓の2種があるが、本書は無訓本。万葉集最初の刊本である。仙覚本の系統をひく林道春校本を基にしたもの。巻4は後半がなく、巻3を重出する。 » おおさかeコレクションで閲覧
11.大坂物語   元和初頃刊(古活字版)。 1冊。
大坂の陣を題材にした『大坂物語』は、上巻に冬の陣、下巻に夏の陣を収めるが、本書は冬の陣のみで完結し、巻末に大坂城図を付ける。夏の陣(1615)以前に刊行されたといわれるもの。『古活字版之研究』に載せる第3種本に近いが、若干の違いがある。
12.群書治要   唐の魏徴等奉勅撰。 元和2年(1616)刊(古活字版)。 50巻(原欠巻 4・13・20)47冊。
六経などから政治の要道に関するものを抜粋、治道の鑑戒に備えたもの。本書は、徳川家康が駿河退隠後に銅活字をもって印行した、いわゆる駿河版。巻6など7巻分は、天明年間尾張藩刊行の整版を補配する。 » おおさかeコレクションで閲覧
13.徒然草   吉田兼好著。古活字版。2冊。
慶長・元和中に刊行された11行本で、地面は細めで美しい。『古活字版之研究』によれば、他に同版がない。
14.明月記(断簡)   藤原定家(1162-1241)自筆。 1軸。
『明月記』は定家の日記。この断簡(縦29cm、横50cm)は年中行事「射場始」を記述した記事の一部で、年月日が明らかでないが、記載の人名等から建久4年(1193)か5年の10-12月頃のものと考えられる。
15.住吉大社神人方年中勤役注進状   文明14年(1482)4月成る。 1巻。
元旦から大晦日に至る神事の勤め方を記したもの。『続群書類従』所収「住吉社諸神事次第」が神事式次第全般について記すのに比べ、この文書は神人方の勤役のみを書き出したとみられる。
16.旧本節用集   室町時代末期写本。 1冊。
いろは引きの通俗国語辞書。本書は、巻首の語彙から印度本に属し、「楽」が波部のみに存するのが特徴。本文116丁、付録44丁から成る。付録に足利義輝薨去の記事がある所から、書写は永禄8年(1565)以後、ただしあまり隔たることはないと考えられている。 » おおさかeコレクションで閲覧
17.小謡百番   観世身愛(1566-1626)自筆。 慶長4年(1599)成る。 1冊。
謡曲の一節を抜き書きしたもの。四季・神祇・釈教などに分けて94篇を収め、譜節を付ける。身愛(黒雪)の奥書によれば、山口玄蕃(加賀大聖寺城主)の依頼によるもの。鳥の子を袋綴にした大形本である。 » おおさかeコレクションで閲覧
18.連歌百韻懐紙   写本。22冊。
近世初期連歌書。慶長6年から元禄12年までを収める。但しうち2点は年次不詳。
19.詩仙堂十二景之詩   石川丈山(1583-1672)自筆。 寛永20年(1642)成る。 1巻。
丈山は藤原惺窩に学んだ漢詩人。その旧宅、京都一乗寺の詩仙堂は、今日なお名勝として健在する。この巻子本は、詩仙堂十二景を題とした12の律詩に、詩仙堂の由来を記した漢文を添え、隷書で自書したもの。 » おおさかeコレクションで閲覧
20.長好師家集   望月長好(1619-1681)自筆。 10冊。
長好は兼友・長孝とも。松永貞徳門の歌人で、洛西広沢池畔に庵を結んだ。本書は、長好20代より最晩年まで40年近くの詠草。用紙は長好あて来翰などを裏がえして使う。もと18冊であったものを後人が合冊し標題のごとく題したが、原表紙には「塵嚢」「塵泥」「稽古」とある。 » おおさかeコレクションで閲覧
21.俳諧師手鑑   井原西鶴(1642-1693)編。 延宝4年(1676)自序刊。 1冊。
諸家自筆の俳諧発句短冊を模刻した特大本。荒木田守武以下西山宗因に至る246枚を収め、西鶴自らの短冊も載せる。各短冊の右肩に付刻した極札は、西鶴の自筆板下である。本書は、改装、替表紙。
22.俳諧呉服絹   阪上稲丸編。 元禄9年(1696)自跋刊。 2巻2冊。
編者は池田の酒造家。諸国名家の句を集め、それに穴織・呉服両社への奉納句、池田の名勝に関係ある句を加えたもの。豊富な挿絵がある。本書は挿絵に筆彩を施す。完本としては唯一の伝本。 » おおさかeコレクションで閲覧
23.七夕   奈良絵本。 3冊。
内容は、七夕の由来伝説。長者の末娘が天稚御子に契り、のちに2人は牽牛星・織女星になるという話。本書は近世中期の写。金泥で草葉などを描いた鳥の子と無地の間合紙を交互に用い、袋綴。 » おおさかeコレクションで閲覧
24.はちかつきのさうし   写本。 2冊。
御伽草子。長谷観音の御利生と亡母の愛情に助けられて、鉢を頭にのせた娘が、苦難にうち克ち幸運をつかむ話。本書は間合紙を袋綴にした大形本で、近世初期の写。表紙に琴山の極札(「白河照高院殿、当院御連枝、寛永十一暦」)を貼りつける。 » おおさかeコレクションで閲覧
25.たいしょくわん(大織冠)   2巻2冊。
幸若舞曲三十六番の一。玉取伝説をとりあげたもので謡曲「海士」と同材。刊記はないが、寛永9年(1632)の刊行。本書の挿絵には丹・緑・黄の筆彩が施されており、いわゆる丹緑本である。 » おおさかeコレクションで閲覧
26.世間胸算用   井原西鶴著。 元禄5年(1692)刊。 5巻5冊。
浮世草子。20話からなる町人物。大晦日という時間的限定の下に、町人の経済生活の諸相を描く。本書は初版(三都書林連名版)、原表紙、原題簽揃い。 » おおさかeコレクションで閲覧
27.遊興 新平家物語   一声子著。 元禄16年(1703)刊。 8巻8冊。
浮世草子。清盛に擬した男が、大富を得て好色の楽しみを尽し、死に至るまでを描く。『好色一代男』が『源氏物語』を翻案したことに傚い、『平家物語』を翻案したもの。本書は原題簽を欠く。 » おおさかeコレクションで閲覧
28.棠大門屋敷   錦文流著。 宝永2年(1705)刊。 5巻5冊。
浮世草子。大阪の富豪淀屋辰五郎の驕奢生活とその没落を脚色したもの。同材の浮世草子に『長者機嫌袋』『風流曲三味線』などがある。本書は原表紙。題簽は後補して墨書する。 » おおさかeコレクションで閲覧
29.御入部伽羅女    湯漬翫水著。 宝永7年(1710)刊。 6巻6冊。
浮世草子。栄華を極めた京都の町人大黒屋三世富山九左衛門が、晩年破産して僧となった事実に拠ったもの。当時大阪で流行した諸芸能(講談・落語・物まね)や忠兵衛刑死後の梅川の消息なども織り込まれる。本書は原表紙、原題簽揃い。 » おおさかeコレクションで閲覧
30.賢女の手習并新暦 5段   近松門左衛門(1653-1724)著。
浄瑠璃本。貞享2年(1685)正月、竹本義太夫正本。絵入り17行。井上播磨掾の語物「賢女手習鑑」を改作し、初段に暦改正のことを取り入れる。『往古梨園集』所収。
31.道中評判敵討   山本九兵衛刊。
浄瑠璃本。元禄15年(1702)9月、竹本内匠利太夫正本。絵入り12行。元禄14年5月9日の、伊勢亀山における仇討事件を脚色したもの。『一心五戒魂』の切浄瑠璃として上演された。 » おおさかeコレクションで閲覧
32.一心二河白道 3番続   近松門左衛門著。 八文字屋八左衛門刊。
元禄11年(1698)、京都都万太夫座(座本坂田藤十郎)上演の絵入り狂言本(歌舞伎狂言の内容を草子風にまとめたもの)。丹波の佐伯郡司のお家騒動に、清水東小町寺の観音開帳をきかせたもの。『往古梨園集』所収。
33.けいせい仏の原 3番続   近松門左衛門著。 山本九兵衛刊。
元禄12年(1699)正月、京都都万太夫座(座本坂田藤十郎)上演の絵入り狂言本。梅永家のお家騒動に、月窓寺の開帳をあて込んだもの。『往古梨園集』所収。
34.阿育王事蹟(原稿)   森鴎外(1862-1922)・大村西崖(1868-1927)各自筆。
仏教弘通に力を注いだ阿育王の事蹟を記したもの。初版は明治42年春陽堂より刊行された。かつて大村西崖の単独作かとの説があったが、この原稿(102枚)によって、鴎外が大綱を述作していたことが判明する。
35.夫婦善哉(草稿)   織田作之助(1913-47)自筆。
大阪の下町に生きる人々の哀歓を描いた短編小説。作之助の処女作である。この原稿は文字通りの草稿。掲出した巻頭部分についても、初出誌(『海風』6年1号 昭和15年4月刊)の文章に比べ大異があり、決定稿に至るまでの苦心の跡を偲ばせる。
36.芦分船   一無軒道冶著。 延宝3年(1675)刊。 6巻付録1巻7冊。
大阪最初の名所案内記。別名を「大坂鑑」とも。挿絵が多く、当時の風俗がうかがえる。伝本は極めて少なく、本書も補写の部分がある。付録は旧蔵者が添えたもので、延宝6年かめや刊行の無題地誌の写である。 » おおさかeコレクションで閲覧
37.河内鑑名所記   三田浄久(1608-1688)著。 延宝7年(1679)刊。 6巻6冊。
河内国の地誌として最初のもの。名所旧蹟・社寺など328項について沿革・由来・縁起などを記す。当代諸家の発句・狂歌を多数掲げていることでも有名。本書は、補訂の状況からみて初印本。刊記の傍らに「浄久」の墨印がある。 » おおさかeコレクションで閲覧
38.住吉相生物語   一無軒道冶著。 延宝6年(1678)刊。 5巻5冊。
自序に、神託により住吉の旧記を筆削潤色する由をいい、所収30項目のほとんどが神社関係の記事。挿絵は特に豊富で55頁分に及ぶ。 » おおさかeコレクションで閲覧
39(1).難波雀   水雲子撰。 延宝7年(1679)3月刊。 1冊。 » おおさかeコレクションで閲覧
39(2).増補難波雀   延宝7年5月刊。 2冊。
40(1).難波鶴   友月翁編。 延宝7年7月刊。 1冊。
40(2).難波鶴跡追   芦雪編。 延宝7年8月刊。 2冊。
『難波雀』以下は大阪最古の地誌・商工案内書。城代・城番・町奉行からはじまり、諸商職人衆・医家・文雅人などを載せ、当時の大阪の実情を知る上に不可欠の資料である。39(2)、40(2)は裏打改装して2冊としたもの。
41.京雀   寛文5年(1665)刊。 7巻7冊。
京都の町案内記。実況に即した記述であり、挿絵も商家の店構えや売買の情景などが描かれて有益。著者は明記されないが、浅井了意といわれる。本書は、銀泥で文様を描いた紺色の原表紙(題簽は墨書)を具え、挿絵に筆彩を施すところから、献上本と考えられる。
42.有馬名所鑑   生白堂行風編。   大坂 伊勢屋山右衛門刊。 延宝6年(1678)。 5巻5冊。
温泉で名高い有馬の古地誌。名所・旧跡の挿絵を交えての案内に、そこに因んだ狂歌・発句を添えている。「渡辺霞亭文庫」「高木文庫」「赤木文庫」の蔵印がある。
43.但州城崎名所図会   天保12年(1841)写。 2冊。
城崎近郊の名所旧蹟を記述した「絵本城崎土産」前編と、温泉宿など11景を描いた「湯島の粗図」、各1冊から成る。船越隆斎なる人が城崎温泉に遊び、当地の貸本屋中屋甚左衛門から稿本を得て新写、標題のごとく題したもの。貸本を読みふける浴客の姿など描いて興味深い。
44.皇圀道度図   写。
正保元年(1644)の幕命により作成された国絵図を基礎として、測量家北条氏長が編集した 総国図。官撰の総国図として「慶長日本総図」に次ぐ2回目の作成で、「正保日本総図」 とも称される。縮尺約43万分の1。北海道を除き、日本の輪郭が実際に近い形となり、 街道には里程が示された。東日本・西日本の2鋪から成る。
45.崎陽諏訪明神祭祀図   3帖。
長崎の諏訪明神「おくんち祭」の様子を描く。文化頃成立。当時長崎にあった住友の銅会所が、当地の画家に要請して描かせたものか。祭の様子は詳細を極め、当時の長崎の街並みも良く分かるという。
46.和蘭新定地球図   写。 1巻。
両半球図を赤道から上下に分割して四図とし、横一列に並べて描いたもの。依拠した原図 は不詳。国名地名など片仮名で記す。木村蒹葭堂の旧蔵書。橋本宗吉作製の喎蘭新訳地球全図(1796年刊)は本図を参考にしたかといわれる。縦25cm、横202cm。
47.河内国御給人之内より出米目録   天正12年(1584)11月成る。 1冊。
天正11年に行われた河内半国(高安郡・渋川郡など)の検地結果(石高)を村ごとに書 きあげ、翌12年検地時の増高(出米)を書き加えたもの。河内の太閤検地が、天正11・12年の両度行われたことを示す資料である。
48.諸宗寺々五人組判形帳   元禄8年(1695)成る。 1冊。
大阪町中諸宗寺院の五人組印鑑帳。寺請状(宗旨手形)の印照合のため寛文9年(1669)以後、大阪市中に配布した。本書は淡路町弐丁目が所蔵していたもので、元禄8年の改訂分。曼荼羅院には契沖の墨印が載る。 » おおさかeコレクションで閲覧
49.栄々集   白蔵坊自筆。 1冊。
寛政元年(1789)5月下旬より大坂玉造稲荷で、川浚いで出た土砂を氏子らが運んで、社寺の整地をする「砂持」が行われた。その賑わいの様子が記されている。彩色の挿画がある。 » おおさかeコレクションで閲覧
50.渡辺華山書状   渡辺華山(1793-1841)自筆。 天保2年(1831)9月16日付け。
あて名は儒者東条琴台。明石藩医大原道斎との唐本立替金をめぐる紛争解決に、琴台の来訪を要請したもの。琴台が編集中の『近代著述目録』についての意見具申もある。華山は、この4日後、主君三宅侯の命により相州・上州の視察に出立した。『名家書簡』所収。
51.蓮月尼書簡   蓮月筆。但馬天民、田結荘千里宛。
玄武洞文庫は陽明学者・砲術家・実業家・画家として幕末明治期大阪で活躍した田結荘千里(1815-96)の遺著、関連資料のコレクションを中心として当館に寄贈された文庫であるが、歌人として知られた太田垣蓮月(1781-1875)は、その田結荘千里の義理の叔母にあたる。千里の叔父天造(父天民の弟)とは故あって離婚したが、天民が亡くなるまで交流は続き、多くの書簡が遺されている。
52.保古帖   20帖。
文書や一枚摺物(瓦版・番付・引札)など千数百点の貼込帖。古版地誌『大坂道おしゑ』 (仮題)のごとく、冊子を解体して貼り込んだものもある。幕末に編集したものを、明治期に古書肆鹿田靜七がさらに加えて再編した。瓦版3種を掲出する。
53.司馬江漢銅版画   4枚(広尾親父茶屋図 中州夕涼 三囲之景 両国橋)。 司馬江漢画眼鏡絵銅版画。
司馬江漢(1747-1818)が完成させた本邦最初の腐食銅版画(エッチング)。絵を鏡に写して覗き眼鏡で見る眼鏡絵として制作されたため、文字や実像が左右逆に表されている。
54.浪花百景
幕末大阪で活躍した浮世絵師、一養斎芳瀧(1841-1899)・南粋亭芳雪(1835-1879)・一珠斎国員(生没年不詳)が描いた風景版画100枚である。分担は芳瀧31枚、芳雪29枚、国員40枚。往時の大阪の姿を彷彿させる貴重な歴史・風俗資料である。 » おおさかeコレクションで閲覧
55.浪花名所図会   歌川広重(1796-1858)画。
   (1)「堂島米市の図」   (2)「八軒屋着船の図」   (3)「道頓堀の図」
広重(初代)が幕末の大阪風景を描いた錦絵10枚で、当時の大阪の繁栄を描いた作品として人気が高い。 » おおさかeコレクションで閲覧
56.維新錦絵帖
   (1)城中大火図   3枚続 中井芳瀧画
   (2)大阪落城大戦図   3枚続 芳虎画
   (3)本願寺御門跡大坂津村御坊所仮皇居之図   3枚続 三谷貞広画
大阪を舞台として明治元年中に起こった事件の錦絵6種を収める。
57.浪花川崎造幣寮   後藤芳景(1858-1922)画。 前田喜兵衛板。 1枚。
錦絵。明治4年川崎に竣工した造幣寮(現造幣局)を描く。巨大な煙突をもつ洋風建築は 、付近一帯の桜とともに恰好の名所となり、好んで画材とされた。『芦の葉風』(錦絵の貼込帖)所収。 » おおさかeコレクションで閲覧
58.阪府新規中津川鉄橋之図   長谷川小信(1848-1940) 画。 富士屋政七刊。 1枚。
錦絵。大阪・神戸間の鉄道は明治7年に開通したが、中津川に架けられた鉄橋は、イギリ スから輸入した日本最初の鉄道橋という。絵師の小信は貞信の長男で、明治8年に2世貞信を襲名。『芦の葉風』所収。 » おおさかeコレクションで閲覧
59.浪花繁栄東堀鉄橋図   松光斎長栄画。 松岡板。 3枚続。
錦絵。明治3年9月に完成した、大阪最初のヨ-ロッパ風鉄橋を描く。人々の話題を集めたという色硝子入りの橋飾灯が珍しい。『芦の葉風』所収。 » おおさかeコレクションで閲覧
60.鼓銅図録   増田綱著。 享和年間(1801-03) 刊。 1冊。
銅の精錬工程を図説したもの。巻末に漢文の「鼓銅録」を添える。著者は吹所の支配人、 挿絵は丹羽桃渓画(色刷)。住友家の私家版。本書には4種の版が知られるが、所掲本は白紙刷、13丁裏の図柄が流布本と異なり、太田南畝(蜀山人)の題字が入る部分も空白である。
61.紙漉重宝記   国東治兵衛著。 寛政10年(1798)刊。 1冊。
和紙の漉きあがる工程を図説したもの。挿絵は丹羽桃渓画。従来、序文によって著者を石見国の紙問屋とするが、『大坂本屋仲間記録』によれば作者は麻屋治兵衛。大阪海部堀で石州脇紙問屋を営んだ人物である。 » おおさかeコレクションで閲覧
62.摂津国各郡農具略図   写。 筆彩。 1冊。
摂津国各郡で使用している農具を調査したもの。概略図と器具名、代価、寸法が記載されている。大阪府農商課の蔵書印があり、大阪府が明治21年に行った農事調査に関連したものか。民俗学、農業技術史の資料として価値が高い。 » おおさかeコレクションで閲覧
63.摂津国漁法図解   写。 1軸。
明治初年頃の、大阪沿岸における主な漁法を図示・解説したもの。標題は仮に与えた。 下部に「大阪府下摂津国西成郡福村出品人 樋上弥助」とあるところから、展覧会に出品のため作成されたかと想像される。横63cm、縦137cm。
64.(増刊校正王状元集註分類)東坡先生詩   宋の蘇軾(東坡)撰、王十朋注、劉辰翁評。 元刊本。 25巻28冊。
東坡の詩の注釈書。本書は、毎半葉12行、21字、注文双行。序文等を欠き巻首は目録 のみ。また巻11・16は五山版を補配する。奥に清韓(大坂の陣の端緒となった方広寺の鐘銘の作者)の識語がある。
65.永楽大典   明の解縉等編。 永楽6年(1408)成る。 存巻8647・8648 。
明永楽帝の勅命により編纂された中国最大の類書。嘉靖41年(1562)、災難を慮って副本 を作成したが、正本は明末に焼失し、副本も清末動乱のさい焼失・掠奪されて現存わずかである。帝王の書にふさわしい外観ばかりでなく、佚書佚文を多数収めるところから史料 として高く評価される。
66.元曲選   明の臧懋循編。 万暦43年(1615)序刊。 10集図1巻65冊。
元時代に作られ流行した歌劇の脚本百種を収めたもの。他の選本に比べ選択が行き届き、 版式も精良で、ひろく利用されて来た。掲載の画像は、佳人才子の恋物語「李太白匹配金銭記」の巻頭とその図である。
67.列女伝   明の汪道昆撰。 仇英画。 清刊本(知不足斎蔵版)。 16巻16冊 。
唐虞以下、歴代の女性の伝記を列叙したもの。劉向の『古列女伝』に基づき増輯。画者の 仇英は16世紀前半に活躍、その画風は後世に影響を与えた。掲載の画像は、孟母断機の図である。
68.昇平宝筏   清の張照撰。 清、四色精写本。 20巻20冊。
乾隆初年に高宗が命じて進呈させ、内廷楽部に奏演させた歌劇の脚本。10本、各24齢 より成る。唐の元奘三蔵が経を取りに西天に至る内容である。張照、号は■[ケイ]南、刑部尚書に任ぜられ楽部を管理した。
69.新編医学正伝   明の虞搏撰。 朝鮮刊本(銅活字版)。 8巻(欠巻3・6・8)5冊。
李朝成宗15年甲辰(1484)に鋳造された、いわゆる甲辰活字による印本。7巻末に「嘉靖甲子柳唱準淵氏贈(花押)」の識語があり、嘉靖甲子(1564)以前に印刷されたことが確認できる。 » おおさかeコレクションで閲覧
70.薬泉集   南薬泉著。 朝鮮刊本(鉄活字版)。 34巻17冊。
著者は李朝粛宗時代の名臣。詩279首、文726章を収める。この書は、景宗初期に校書館で鋳造された鉄活字による印本。総目末尾の刊語に、「上之三年癸卯」(1723)春に印刷 を開始し、140日をかけて300部印行した由をいう。 » おおさかeコレクションで閲覧
71.奎章閣志   朝鮮刊本(銅活字版)。 2巻1冊。
李朝歴代の御製・宸筆等を奉安する奎章閣の、制度・儀式などを記したもの。青色刷の扉に「甲辰(1784)新編/内閣活字」とある。正祖元年(1777)鋳造の銅活字による印本で、組版・摺印ともにすぐれて美しい。 » おおさかeコレクションで閲覧
72.玉纂   朝鮮刊本(陶活字版)。 19巻7冊。
故事成語を類聚したもの。序跋・刊記がなく確証を得ないが、本書は陶活字をもって印刷したものといわれる。陶活字版は、18世紀頃印行の『経史集説』など2、3種が知られるのみで、極めて稀な印刷方法である。 » おおさかeコレクションで閲覧
73.契沖阿闍梨書状   契沖(1640-1701)自筆。 元禄13年(1700)11月24日付け。 1軸。
病中の徳川光圀に薬石を献上する旨をしたため、和歌一首を添える。あて名の伴暢・安藤為章は光圀の侍臣。因みに、光圀は翌月に没し、契沖自身も2ヵ月後に病没した。
74.申年歳旦懐紙   井原西鶴自筆。 元禄5年(1692)成る。 1軸。
句は、この年刊行の和気遠舟編『すがた哉』に入集。芭蕉風の俳諧が風靡する時勢に対しての、談林派俳人西鶴の感懐である。翌6年に西鶴は没した。
75.環湖帖   中井竹山(1730-1804)・中井履軒(1732-1817)・加藤景範(1720-1796 )各自筆。 天明8年(1788)成る。
安永9年(1780)夏、懐徳堂の連中が琵琶湖を一巡。のち岩崎象水が描き、竹山・履軒が漢詩を、景範が和歌を添えて、記念の一帖とした。
76.五孝子伝    中井甃庵(1693-1758)著。 元文4年(1739)成る。
五人の幼い子供が親を救った顛末を記し、教草としたもの。彩色の挿絵5景を入れる。著者は懐徳堂の創立者。巻末に五井蘭州(1697-1762)が跋文を添えている。2書あり。
左の画像は、創立五同志の一人道明寺屋吉左衛門(富永芳春)筆。画者未詳。蘭洲跋文も芳春筆。1冊。 » おおさかeコレクションで閲覧
右の画像は、一鷺庵幽甫画。跋文は蘭洲自筆。本文の筆者を明記しないが、懐徳堂関係者の手によると考えられる。巻子1巻。
77.翁の文    富永仲基(1715-46)著。延享3年(1746)刊。 1冊。
富永仲基は江戸時代の儒学者。『翁の文』は神儒仏三教以外の真の道について、ある翁に仮託して書いたもの。 » おおさかeコレクションで閲覧
78.日本春秋    日初(1701-70)自筆。 明和5年(1768)成る。 50巻付録2巻30冊。
神代より後陽成院まで編年体に記述、また論賛を加えて自己の史論を開陳する。日初は池田住の学僧。自筆本5本を作成したが、本書は3番目に成ったもの。のち山川正宣が入手 し、随所に書き入れを施す。
79.半百人一句   大岡春卜(1680-1763)自筆。 1帖。
巻首に春卜の自序(寛延己巳1749)がある。大道芸人など市井の五十人を四季に分けて描き、一人一句ずつを添えたもの。 » おおさかeコレクションで閲覧
80.随問随筆   趙陶斎(1713-86)自筆。 1冊。
堺に居住した書家陶斎の随筆には、学問や修養を論じたものが多いが、本書は珍しく遊戯・書画・料理などを話題とし、挿絵もあって楽しい。
81.玉川楼詩集   混沌社友各自筆。 安永元年(1772)成る。 1冊。
播磨へ赴く途中大阪に立ち寄った江村北海を、混沌社友が玉川の酒楼に迎えたときの漢詩集。20人を収め、各1葉をあてる。掲載画像は葛子琴(1739-84)の詩箋。 » おおさかeコレクションで閲覧
82.混沌社南浦草    混沌社友各自筆。 安永元年(1772)成る。 1帖。
混沌社の社友が、西国へ旅立つ篠崎三島に贈った詩箋の貼込帖。所収は、鳥山菘岳・片山北海・田中鳴門・細合半斎・葛子琴・岡元鳳・木村蒹葭堂など11人。掲載画像は頼春水のもの。因みに、混沌社は明和2年(1765)に興った在阪漢詩人の文雅サロン。十数年にわたって活動し、”大坂文化”の一面を代表した。 » おおさかeコレクションで閲覧
83.筆話(鶏壇嚶鳴付録)   北山橘庵(1731-91)・朝鮮国通信使各自筆。 明和元年(1764)成る。 1冊。
橘庵は河内住の医家で、混沌社にも参加した漢詩人。本書は、大阪の客館に通信使の一行を訪い、筆談・唱和した際の書跡の原本。のち整理して『鶏壇嚶鳴』と名付けて刊行した。 » おおさかeコレクションで閲覧
84.崎陽筆語   十時梅■[ガイ](1749-1804)自筆。 寛政2年(1790)成る。 1冊。
梅■[ガイ]は漢学者また画家。この年2月長崎に赴き、来舶の清人、費晴湖・朱芝岡・陳養山らと筆談・唱和した。所掲の1冊はその清書本、大田南畝の蔵書印がある。
85.篠崎小竹門人帳   篠崎小竹(1781-1851)自筆。 2冊。
小竹は幕末の大阪を代表する儒者で、詩文や書にも名高い。所掲の『輔仁姓名録』『麗沢簿』各1冊は、家塾梅花塾への入門者名簿であり、姓名・入門年月日・紹介者など記す。小竹34歳より68歳までの入門者総数は、1,488名に及ぶ。
『輔仁姓名録』 » おおさかeコレクションで閲覧
『麗沢簿』 » おおさかeコレクションで閲覧
86.蕪村書状   与謝蕪村(1716-1883)自筆。 天明元年(1781)2月16日付け。
蕪村は中興俳壇の中心人物、また画家。生涯故郷の毛馬村を慕った。この書状は門人高井几菫あて。後半部分は訳者評判で締めくくり、蕪村の芝居好きがうかがえる。
87.草稿抄   山片蟠桃(1748-1821)自筆。 6巻3冊。
蟠桃は、懐徳堂に学び、また天文学・蘭学を修めた町人学者。主著『夢の代』は科学的合理主義の先駆として著名である。本書は、文化頃に自らが編纂した詩文稿。初冊の見返 しに、内藤湖南が本書入手の経緯を記す。
88.倭歌題詩集   尾崎雅嘉(1755-1827)自筆。 7巻7冊。
雅嘉は初め儒を学び、のち和学者として大成、多数の著編書を残した。本書は、藤原惺窩以下の近世日本人の漢詩から、和歌風の題をもつものを輯めたもの。 » おおさかeコレクションで閲覧
89.遡遊従之   大田南畝(1749-1823)・木村蒹葭堂(1736-1802)各自筆。 享和2年(1802)成る。 1冊
銅座役人として1ヵ年在阪した南畝は、業務の余暇しばしば蒹葭堂を訪問、その該博な知識と風格に魅せられたが、やがて南畝が問い、蒹葭堂が答える問答書が生まれた。 本書は南畝所持の原本で、巻末に森川竹窓が贈った蒹葭堂印譜二葉を添える。
90.茶瘕酔言(稿本)   上田秋成(1734-1809)自筆。 
「雨月物語」の著者で知られる秋成は、晩年煎茶の数寄に傾倒し、煎茶道を論じた「清風瑣言」の著がある。「茶瘕酔言」はその続編として企図された。本書は従来知られていた天理図書館所蔵の西荘文庫旧蔵写本の原本である。
91.西国三十三所名所図会   暁鐘成(1793-1866)著、松川半山・浦川公佐画、各自筆。 10巻(存巻1-3・6・8)5冊。
西国三十三所霊場の縁起霊験や付近の名勝を、挿絵を交え詳記したもの。本書は開版出願本。嘉永5年(1852)正月、本屋仲間を経て江戸の学問所に提出、12月開版許可を得た。因みに、本書は翌6年3月に出版された。 » おおさかeコレクションで閲覧
92.米市の図   長山孔寅(1765-1849)自筆。
孔寅は呉春に学んだ画家、三条茂佐彦の狂名で狂歌もよくした。絵はせり市を描くもの、仮に米市の図と題した。横160cmに及ぶが、掲載画像はその前半部分。『大阪名所絵巻物』(在阪画家の風物画数十点を巻装)所収。
93.伴林光平書状巻   伴林光平(1813-64)自筆。 2巻。
光平は八尾に居住した国学者・歌人。晩年は国事に奔走した。画像の掲載部分は、大和の門人今村文吾あて書状9通を巻装したもので、掲出の1通はとりとめない内容であるが、かえって光平の平素の生活や人柄を偲ばせる。安政2・3年の執筆か。
94.抹茶草子   芳豊著画。 自筆。 1軸。
慶応元年(1865)5月、殿村氏の網嶋別邸で催された「十二月茶会」と銘うった茶会のあらましを「枕草子」になぞらえて1巻の絵巻物にしたもの。殿村氏は、歌人としても名のある殿村茂済(米屋平右衛門)かその一族であろうか。往時の大阪豪商の粋と豪遊ぶりが窺える資料である。
95.山川正宣家集   山川正宣(1790-1863)自筆。 3巻1冊。
正宣は池田の酒造家。和歌にすぐれ、考古学・考証学の分野にも活躍した。本書は歌文集で、文化11年(25才)より天保10年(50才)までを収める。 » おおさかeコレクションで閲覧
96.本教提綱   萩原広道(1813-63)自筆。 3巻3冊。
広道は備前の人。来阪して国学者・歌人として活躍した。本書は学問の方法を体系的に述べたもの。国学を学ぶばかりでなく、現実に役立つ諸分野の学習を説き、特に経済を重視する。本書は開版出願本の形であるが、未刊に終わった。
97.人魚洞文庫    川崎巨泉(1877-1942)自筆。 116冊。
巨泉は中井芳瀧に学んだ浮世絵師。おもちゃ画家として有名。本書は、巨泉玩具帖60冊・玩具帖52冊・索引4冊から成り、大正8年から昭和17年頃までの執筆。玩具に止まらず、絵馬や縁起もの、みやげものなども描いて収めた。 » おおさかeコレクションで閲覧
98.
(1)Histoire naturelle, civile, et eccl'esiastique de I'empire du Japon. Kaempfer, Engelbert 1729   ケンペル「日本誌」仏訳本 1729年版 初版 2冊本 総革原装
(2)De Beschryving van Japan. Kaempfer, Engelbert 1733   ケンペル「日本誌」蘭訳本 1733年版 再版 1冊本 総革原装
ケンペル(1651-1716)は独逸の博物学者、医者、旅行家。1690年来日し2年余滞在した。日本誌は滞日中の見聞録で、日本の諸事情や動植物を鋭く観察し描いた。
99.Beschryving Nederlandsche historipenningen. Loon, Gerard van, 4 vols 1723-31   ローン「オランダ記念貨幣誌」
フェリペ二世の即位(1556)からユトレヒト和約(1713)にかけてのオランダ史を記念貨幣の図版を配して編年体で叙述したもの。長崎オランダ商館長であったファン・レーデ・トット・パルケレルから住友銅吹所泉屋吉左衛門に宛てた献呈署名がある。
100.Exhibition of the works of industry of all nations 1851. [Royal Commission] 1852 10vols
世界初の万国博といわれる、水晶宮で有名な1851年ロンドン大博覧会(The Great Exhivition of the Works of Industry of All Nations)の公式報告書。赤いモロッコ革張りの表紙で、絹の裏打ち、三方金の豪華本である。日本万国博 EXPO'70 の大阪での開催を機に当館が5ヶ年にわたり収集した万国博覧会関連資料のひとつ。