大阪府立中央図書館 国際児童文学館 所蔵資料 雑誌「赤い鳥」
更新日:2013年11月1日
雑誌『赤い鳥』
(大正7年7月創刊 赤い鳥社)
児童中心主義の思潮が流入し、自由教育がさかんに試みられた大正期は、子どもの汚れなき純粋な心を理想化・絶対化する〈童心主義〉文学が隆盛であった。 その中心に鈴木三重吉主宰の雑誌「赤い鳥」がある。子どものために真の芸術を与えんとした同誌には、子を持つ親だけでなく、作家・教員ら多くが賛同、この期の児童文学の中核となった。 芥川龍之介「蜘蛛の糸」や有島武郎「一房の葡萄」、新美南吉「ごん狐」等を送り出したことでも知られる。