日本の子どもの本~珠玉の30選~ 展示資料『猿飛佐助』
更新日:2024年3月24日
『(真田三勇士忍術之名人)猿飛佐助』(立川文庫 第40篇)
佛山樓主人:編 雪花山人:著 大正3年2月 立川文明堂(大阪)
江戸時代の話芸の一つである講談を筆記した子ども向け読み物叢書。約200編の書き下ろしを世に送り出した。『猿飛佐助』『霧隠才蔵』などの忍術物が当時の子どもの熱狂的な人気を博し、大正期の代表的な読み物として版を重ねたと言われている。
幸田露伴、湯川秀樹、川端康成、大岡昇平、松本清張らは、少年時代に「立川文庫」から大きな影響を受けたと回想している。