大阪府立図書館

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令和4年度第2回大阪府立図書館協議会の概要(令和5年3月23日)

更新日:2023年4月28日

令和4年度第2回 大阪府立図書館協議会議事録

日時  令和5年3月23日(木曜日) 14時から16時

場所  大阪府立中央図書館 大会議室

1 開会

2 委員紹介

出席委員:山﨑会長、村上委員(活動評価部会長)、井上委員、大山委員、髙崎委員、西田委員、日笠委員、
藤木委員
(遠隔参加)中野委員

欠席委員:岸本委員

3 中央図書館長挨拶

4 議事(質疑要旨)

議題(1)令和4年度 大阪府立図書館の活動評価について
(2)第五期活動評価について
ア)重点事業の具体的内容について
イ)基本事業の評価項目と目標値について
ウ)基礎指標項目について
(3)その他 報告事項等

<議題1>令和4年度 大阪府立図書館の活動評価について

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より外部評価報告について説明)

評価部会での審議結果を報告する。この4年間はコロナに翻弄されたが、来館サービスと非来館サービスの効果に関する調査・研究や紙・電子媒体資料統合提供調査も実施し、充実したものとなった。これは、府立図書館、府域市町村図書館のみならず、図書館界全体にとって意味のあるものであり、その点は評価している。気になる点について、1つ目は、府域市町村図書館間の相互貸借は増えているのに、府立図書館から市町村図書館への貸出が減っていることである。市町村図書館が充実したことで、府立図書館への依頼が減ったのか、それとも別の理由があるのか、背景分析をしてほしい。2つ目は、行政・議会からレファレンスが減っていること。重要なサービスなので、背景分析と、テコ入れを考えてほしい。3つ目は、府内高等学校への協力貸出が低調であること。コロナの影響であれば今後戻ってくるかもしれないが、心配だ。高等学校との緊密なコミュニケーションを希望する。最後に、おおさかポータルについて、アクセス数が40%増と伸びている。増加要因をしっかり分析し、今後の継続につなげてほしい。

(質疑応答)

[委員] 議会図書室との連携について、評価部会が心配している点があれば、具体的に教えてほしい。

[委員] 事務局の説明では、新型コロナウイルス感染症対策の影響でレファレンスも減ったのではないかという分
析であった。今後とも政策立案に際して、図書館が支援していることの広報をしていくべき。また、議会図
書室との関係強化も必要という指摘も行った。なお、行政からのレファレンスの分析には至っていないため
検討するとのこと。

[委員] 議会図書室側も、各議会の会派の控室に図書を入れ替えしながら新着資料を展示し、政策立案等に役立て
ている。府立図書館と議会図書室の関係性は大事と考えている。

[委員] 大阪府高等学校図書館研究会によれば、今年度、学校図書館での貸出冊数は、全体として増加していると
のことだが、原因は分析できていない。探究活動が3年前に始まり、学校図書室に新聞を5紙以上置く等の
整備をしており、生徒はよく活用している。府立図書館からの協力貸出が低調であることについては、前回
の協議会で、行事等で学校が図書館を訪問する際に本を借りるという流れがコロナでストップしてしまった
と聞いた。令和5年4月以降は、ウィズコロナの中で学校の活動も戻る予定なので、行事もできるのではと
思っている。学校の図書室が購入できないものを府立図書館から借りて、生徒に貸出する仕組みもあると思
うが、利便性が十分ではなく、借りにくいという点もある。借りやすい仕組みの構築をお願いしたい。

[会長] 学校では、これまでの点数評価ではなく、活動自身を評価するという流れがある。そうした中で図書館の
役割は大きくなり、高校や大学入試でも点数評価中心ではなく、これからは多面的な評価が進むだろう。国
からも、大学での選抜の多様性が示され、単に覚えるだけではいけないと、国も危機感を持っている。そう
した中で、図書・情報の活用が大事になるだろう。大阪市立の高校が府立に移管されたが、図書館との連携
に影響は出ていないか。

[委員] それぞれの地域グループの中に元市立が入った状況で、一緒にやっていこうとなっている。図書館との連
携については具体的な部分はこれからではないか。

[委員] 資料2-1の連番9について、パスファインダーの作成・更新数があるが、どれくらい高校生向けを作成
しているか。

[事務局] パスファインダーは基本的には、大人向け、子ども向け、学校の先生向けの3種類を作っている。高校
生は大人向けのものを使ってもらっている。

[委員] 高校生の単元に沿って作っていないのか。

[事務局] 高校生向けがないので単元に沿って作成していない。

[会長] 第四期の重点事業、自己点検シート等、4年度の具体的数値は来年度に確定する。四期の総括も併せて来
年度の協議会で報告を受け、審議するため、今協議会ではこの内容で承認いただけるか。

[各委員] 承認

<議題2>第五期活動評価について

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より活動評価部会の審議について報告)

活動評価部会では、指標の数値が適切かどうか指摘があった。図書館からの説明では、過去の数値を踏まえながら設定しているとのことであったため、それを信頼することとした。もう1点、「広報を行ったこと」の回数が指標にあがっていたが、どこをターゲットにするか等の、広報の中身や効果が重要であると指摘。この点は文章化したうえで成果を書くということで、協議会資料では修正されている。

(質疑応答)

[委員] 古典籍資料のデジタル化について、毎年の指標を4000画像にしているが、具体的にはどのようなフロ
ーで進めるのか。優先順位をつけて公開するのか。国文学研究資料館へのデータ提供はどのようにするの
か。

[事務局]  国文学研究資料館へのデータ提供については、先方からの依頼に基づいて提供する。資料のデジタル化
については、予算に合わせて優先順位をつけ、外部業者に委託をして実施。なお、重点事業では3年間と
なっているが、その後も継続していく。

[委員] 予算との絡みがあるものを、数値目標とするのはどうか。また、データ提供については、国文学研究資料
館の要請で提供するということか。

[事務局] その通り。すでにおおさかeコレクションで公開しているデータから、まずは国文学研究資料館が希望
するものを提供する。府立図書館が協力するという覚書も交わしている。

[会長] これについては、連携を密にして進めていくということだと思う。

[委員] 2点質問したい。1つ目、デジタルコンテンツの拡充について、国際児童文学館所蔵雑誌の目次データと
書いているが、新聞の目次はデータ化しないのか。小学生新聞はデータベースを各学校が導入していない
と、記事の検索ができない。せめて小学生新聞あたりの記事検索ができればと思うが、どうか。2つ目、資
料および情報への多様なアクセス手段の確保についても重点事業としており、具体例としてオンライン利用
者登録を挙げているが、貸出延長のオンライン化など、もう少し踏み込めないか。

[事務局] 貸出延長については現行システムでも可能。この重点事業では明治から大正の児童雑誌で、すでにデジ
タル化を進めている雑誌があるので、その目次を図書館システムに登録していく作業を予定している。小
学生新聞の目次のデジタル化の予定はない。

[委員] 高校生に本を読ませるうえで、知識のみならず、情緒を育てるということも読書の大事な部分。自身の高
校で実施したビブリオバトルは、反応が良かった。これが本を読むことにつながっていく。図書館でビブリ
オバトルのような行事等を検討できないか。

[事務局] ビブリオバトルについては、地域教育振興課で中・高生を対象とした全国大会への参加者を選考する取
り組みを行っている。毎年盛況で、各学校でも取り組みが広がっている。図書館とどのように連携できる
かはこれから考えていきたい。

[委員] 府立図書館と連携することで、さらに盛り上がるのでは。検討をお願いする。

[会長] その他、何か意見があれば。

[委員] 比較的規模の小さな自治体の公共図書館では職員の研修や勉強会が難しいので、府立図書館の研修が道し
るべとなっている。第五期の府立図書館の課題を見て、参考にさせていただきたい。

[委員] 小中高の子どもがタブレットを持つ状況。自分の市でも図書館に電子書籍が導入されたものの、子ども向
けのものが少なく、学校からのアクセスもできない。電子資料の模索が続く中、紙・電子媒体資料統合提供
調査は役に立つのでは。また、子どもはタブレットを持っているために、情報をネットから得ることが多
く、紙をなかなか見ないというのもある。図書館からの資料提供により、さらに幅広く情報を得られるよう
になると思うので、今後とも紙資料の提供をお願いしたい。

[会長] では、5年度からこの重点事業による取り組みを第五期図書館評価として進めるということで承認いただ
けるか。

[各委員] 承認

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より活動評価部会の審議について報告)

評価部会では、回数・目標値に関する質疑応答のほか、3-1の府立学校向けの講座回数について、対面のみか、オンラインも含めるのかという質問があった。図書館からは対面・オンラインどちらも含むと回答された。

[会長] 特に質問等がなければ、提案の基本事業についても第五期の図書館評価の取り組みとして承認でよいか。

[各委員] 承認

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より活動評価部会の審議について報告)

これまでの活動評価を踏まえて作られているので、問題ないと判断した。指摘事項も修正されている。

[会長] 特にご意見等がなければ、第五期の図書館評価の基礎指標も承認でよいか。

[各委員] 承認

<議題3>その他 報告事項等

<多言語読書活動推進事業について>

(事務局より説明)

[委員] 動画配信について、障がいのある子ども向けの動画配信は著作権法上クリアできるようだが、外国の子ど
も向けの動画配信はどのように許諾を取っているのか。

[事務局] 大学で実施された例だが、絵本そのものは使わず、大学の美術クラブが描いた絵を用いて、文章も昔話
をベースに要約したものを使っている。

[委員] 府立高校の全日制の普通科にて、先日入学者選抜が終わって発表したところだが、本校でも外国がルーツ
の生徒が多く入学している。そのような、外国がルーツの生徒に向けた事業はあるのか。

[事務局] 今回の事業ではそこまで実施していないが、また検討する。

<中央図書館書庫改修工事及び特定天井改修工事について>

<新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等について>

5 中之島図書館長挨拶

6 閉会

資料1       重点目標評価シート1~5 [PDFファイル/578KB]
資料2-1       重点取組業務自己点検シート【令和4年度】 [PDFファイル/276KB]
別紙連番5 [PDFファイル/67KB]
資料2-2       評価の基準等 [PDFファイル/182KB]
資料3       大阪府立図書館の活動評価~第四期の総括と第五期への課題~(素案) [PDFファイル/785KB]
資料4       紙・電子媒体資料統合提供調査報告(概要版) [PDFファイル/666KB]
資料5       来館・非来館サービス調査報告(概要版) [PDFファイル/548KB]
資料6       第四期・第五期比較イメージ [PDFファイル/759KB]
資料7       第五期活動評価_重点事業シート(案) [PDFファイル/481KB]
資料8       第五期活動評価_基本事業点検シート(案) [PDFファイル/381KB]
第五期活動評価_基本事業点検シート(案)別紙 [PDFファイル/268KB]
資料9       基礎指標(第五期)項目(案) [PDFファイル/535KB]
資料10      基礎指標第四期-第五期案比較 [PDFファイル/315KB]
資料11      中央図書館書庫改修工事及び特定天井改修工事について [PDFファイル/588KB]
資料12      新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等(令和4年1月~) [PDFファイル/362KB]
資料13      多言語読書活動推進事業について [PDFファイル/4.6MB]
報告1       紙・電子媒体資料統合提供調査(令和元年度ー4年度) [PDFファイル/1.16MB]
報告2       来館・非来館サービス調査報告(令和元年度ー4年度)【大阪府立図書館紀要第51号】

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