大阪府立図書館

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令和2年度大阪府立図書館協議会の概要(令和3年3月23日)

更新日:2021年4月16日

令和2年度第2回 大阪府立図書館協議会 議事録

日時:令和3年3月23日(火曜日)14時から16時
場所:大阪府立中央図書館 多目的室

出席者:山﨑会長、髙崎委員、田中委員、三宅委員、村上委員
(Web会議システムによる遠隔参加)井上委員、栗田委員、沼倉委員

欠席者:家門委員、岸本委員

1. 開会

(中央図書館長挨拶)

2. 議題

<議題1>令和2年度 大阪府立図書館の活動評価について

<基本方針1から3について>

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より活動評価部会の審議について報告)

(基本方針1)感染拡大が目標値達成にどの程度影響したのかが分かる形で記載できないかという観点からの指摘が3点あった。1点目は、資料2-1連番1「府域図書館への協力貸出冊数」に関連し、休館期間以外の期間に限定して比較ができないかという点。2点目、基礎指標8にある、全相互協力に占める協力車搬送冊数の割合の増加が、協力業務を評価する参考指標になるのではないかということ。3点目は、動画配信について、コンテンツ数だけではなく再生回数も記載してほしいということ。なお、動画配信のメリットは大きく積極的に進めてほしいが、リアルな研修も府域図書館員とコミュニケーションを図る上で重要なので、どちらも進めていただきたい。
(基本方針2)3点指摘があった。1点目は、電子図書館を導入する場合には利用登録のオンライン化の検討が必要ではないかという点。2点目はビジネス支援にかかる講座が減ったが、リモート開催の可能性を探ってほしいという点、3点目は商用データベースについて、府域単位で契約可能なサービスもあるので検討してほしいという点。
(基本方針3)4点指摘があった。1点目は第4次大阪府子ども読書活動推進計画について、今年度3月末に完成するので、本評価では言及が必要ということ。2点目は、矯正施設への貸出冊数の項目に児童自立支援施設が加わったが、従来の矯正施設への貸出冊数の経年変化を確認できるように、数値を別建てとするよう指摘したところ、資料に反映されていることを確認した。3点目に、高校への協力貸出減少について。臨時休校や、それ以降の授業への影響等コロナの影響だけではなく、熱心な担当者の異動によるところもあったという旨を、特記欄へ丁寧に記載すること。4点目、GIGAスクール構想があり、生徒がタブレットを持つ時代になることを踏まえて、図書館から各学校に対して積極的な発信を行ってほしいということ。また府域でベストプラクティスの共有を行う必要性についても指摘があった。

(質疑応答)

[委員]  基本方針3について、資料2-1自己点検シート連番17、22を見ると、旧来の本を貸すことにこだわっている印象を受ける。リモートでのオンラインイベント等についても検討されたのか。

[事務局] 計画当初は来館型の行事やイベント中心だった。リモートでの取組としては、ツイッターで本を紹介し、クイズをWebで応募してもらうなど工夫をした。

[委員]  資料2-1自己点検シートの数値に、リモートで実施した回数が含まれているか。

[事務局] 含まれていない。

[会長] 新型コロナウィルスに関連し、条件整備が進められているが、ネット弱者の家庭もあり、両面を考慮しながら取組を進めていく必要がある。タブレットが整備されていけばうまく活用し、学校教育の担当者と連携していくよう、よろしくお願いしたい。

[委員]  資料2-1連番20の高等学校への協力貸出冊数について、利用した学校数は何校か。

[事務局]  令和2年度の利用学校数は5校。元年度は10校(支援学校を含むと11校)。

[委員] 夏以降授業の遅れを取り戻す必要があったことが、この数値からもよくわかる。利用学校数を少しずつ増やしていくよう取り組むしかない。

[会長] 校長とも積極的にコンタクトを取ってほしい。

[委員]  基本方針1に関し、大阪市及び市町村立図書館間の連携状況について、最新の情報はいかがか。

[事務局] 大阪市との連携については、週2回、府立図書館の協力車による搬送があり、市立図書館から府立図書館への搬送も週1回ある。資料展示やイベントでの相互協力も実施している。市町村立図書館間の広域連携については、地域ブロック毎に徐々に進んでいる状況。また大阪公共図書館協会の相互協力委員会で、そのテーマを課題に取り上げている。今後も取り組んでいきたい。

[委員] よろしくお願いしたい。

[会長] 1館完結ではなく、全体として図書館サービスが進んでいくべきだと考える。いずれ条例改正等も必要になってくると思われるが、よろしくお願いしたい。

[委員]  資料2-1連番10に関連して、レファレンスの受付方法は、来館かメールかインターネット経由か。また、一般利用者の統計が別にあれば、それぞれの件数は何件か。

[事務局] 議員のレファレンスは議会図書室を通じた依頼となる。府民からは口頭、電話、Web、文書で受け付けている。令和元年度は1日平均で口頭174件、電話50件、Web1~2件、文書5件。

[委員] 議会図書室を通じてではなく、直接府立図書館へレファレンスを受け付けられるようPRをしてもよいのではないか。

[委員] 議会図書室は地方自治法で設置が義務付けられている施設であり、議員だけでなく職員もよく利用していることを申し添える。

[部会長] 政策立案支援サービスについては、一度利用されるとリピーターになってくださることも多いと聞いているので、一人でも多く利用を増やす地道な努力を今後も続けてほしい。

<基本方針4・5および重点取組業務自己点検シート令和3-4年度目標値変更案について>

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より活動評価部会の審議について報告)

(基本方針4)おおさかポータルについて、アピール不足が続いているのではないか。数年前にもあったが、NHKの朝ドラに関連した宣伝ができたのではとの指摘があった。
(基本方針5)SNS発信数が減少している点について、イベント以外に多様な発信があってもよいのではないかとの意見があった。
資料4の自己点検シート目標値変更案について、必要があれば変更も了という意見だった。

(質疑応答)

[会長]  資料2-1連番24について、資料展示の訪問者数も減ったか。

[事務局] 来館者数が7割くらいに減り、同様に減ったのではないか。資料2-1連番31の来場者数については、元年度が5,000人から6,000人だったのが、令和2年度は3,000人程度だった。

[委員] 来館型で回数を減らして実施するということか。来館せずに実施できるものを考えないのか。

[事務局] 来館型を想定している。今後、ICTを活用してどのように形作るか、よく検討したい。

[委員]  例えばスマホを使った初心者講座を実施した後、イベントの形式を変えるようなことも考えてみてはどうか。

[会長] 書庫工事で目標値が減ることは仕方ないとしても、withコロナの時代、いろいろなツールの検討を進めていくことが必要。

<令和2年度の活動評価の承認について>

[会長]  令和2年度の活動評価については、統計値の確定を待って、次回の当協議会で最終的にまとめることになるが、現時点での仮の自己評価、ならびに目標値変更案を承認するということでよろしいか。

[各委員]  承認

<議題2>その他 報告事項等

<中之島図書館耐震補強工事状況について>

<中央図書館書庫改修工事について>

(事務局より説明)

(質疑応答)

[委員] 資料5に「文化財が見つかった場合は、調査のため新書庫棟建設工事のスケジュールは9ヵ月先送りとなる。」とあるが、この場合、中央図書館の工事と時期が重なるのではないか。

[事務局] 中央図書館と中之島図書館それぞれの工事期間が重なっても、計画通り工事を進めていく。

[会長] 第4次大阪府子ども読書活動推進計画等について説明を。

[事務局]  第4次計画については、パブリックコメント手続を実施したところであり、3月29日の教育委員会会議の議決を経て施行となる。同様に、読書バリアフリー計画(大阪府視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画)も策定作業を進めている。
第4次計画では、計画策定にあたって事前に実施した調査結果を踏まえ、興味や関心がない子どもに対して、発達段階や生活の場に応じた取組みを行っていくこととしている。また、読書バリアフリー計画については、様々な読書サービスが知られていないという現状があると考えられることから、まずは、中途失明者の方も含め、視覚に障がいのある方等に、様々な読書の手段があるということをPRしていくこととしている。

[会長]  以上で本日の議事を終了させていただく。長時間にわたり熱心に審議、提言をいただき感謝を申し上げる。中央・中之島両館においては本日の意見・提言を日ごろの運営、図書館づくりに積極的に活かしてほしい。
今後の開催予定について確認したい。令和2年度の仮の活動評価等は本日承認いただいた。令和3年度の活動評価部会については、統計値の最終集計をうけて令和2年度の活動評価の確定版を審議することとして開催は1回とし、本協議会についても、図書館運営について大きな変更等がなければ、開催は1回とさせていただきたい。
令和4年度は第四期活動評価の最終年にあたり、第五期の取組内容や数値目標等の審議も行なう必要があるので、評価部会、協議会とも2回程度開催することとさせていただきたいがよろしいか。

[各委員]  承認

3. 閉会

(中之島図書館長挨拶)

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