平成26年度第1回大阪府立図書館協議会活動評価部会の概要(平成26年7月17日)
更新日:2016年3月21日
日時:平成26年7月17日(木曜日)午後2時~午後4時
場所:大阪府立中央図書館 大会議室
1 開会
2 委員紹介
出席委員:(3人) 岸本委員、北委員(部会長)、村上委員
3 開会挨拶
4 議事(質疑要旨)
【議題1】平成25年度大阪府立図書館の活動評価について
⇒事務局から説明
委員:資料1の「評価の基準と重点目標評価シート」について。第一期の課題として、
毎年目標を達成し続けると、年を重ねるごとに達成が難しくなり、
低評価になりやすいことがあったが、今回はこの問題点をクリアしたものか。
事務局:クリアしたものである。
委員:この評価の基準は、アクションプランの「取組み」に対して一年後の評価を行うものである。
アクションプランの作成段階で想定されなかった事象が起こった際はどのように評価をするのか。
事務局:重点目標評価シートの「評価の理由」および「達成状況」に記載し、全体的に評価する。
委員:重点目標1-1について。平成25年度は24年度に比べて協力貸出冊数が減っているが、
背景にはどのような要因があるのか?
事務局:分析は行っていないが、協力貸出冊数の多い複数の自治体でシステムリプレイスを行っており、
その間のサービス縮小も要因の一つと考えている。
委員:資料3について。基本方針1の「府内図書館間貸借」グラフで訴えたいポイントが不明瞭である。
委員:1年間でどれだけの資料が府内の図書館間で動いたのか、そのなかで府立図書館が
どれだけ貢献したのかを示す形にするとよい。
事務局: 各市町村で担いきれない資料への要求を、府立図書館の協力貸出が支えていること、
市町村間の資料の貸借についても、府立図書館が協力車により物流面で支えていること、
この2点がはっきり伝わるよう、グラフを工夫する。
委員:資料3の基本方針2について。資料保存ガイドラインを策定するという記述があるが、
このガイドラインは府立図書館が単独で取り組むものか。
事務局:単独のものである。まだ市町村図書館との共有はできていない。
委員:滋賀県では、県内の資料をどのように保存していくかについて滋賀県公共図書館協議会で話し合いを進めた。
各図書館で立場が異なるので、問題意識の共有、十分な意見交換と調整が必要であり、仕組み作りは重要である。
大阪府立の図書館で今後ガイドラインの策定を進めていく際は、同時並行で府内各図書館にどんな資料を残していくのか、仕組み作りから議論を進めていく必要がある。
委員:重点目標1-2について。体系的な研修計画の策定という記述がある。体系的な研修制度を志向するなら、
それぞれの職員がどの研修を受けることでどのようにステップアップできるのか、整理しておく必要があると考える。
委員:日本図書館協会の研修制度をはじめいろんな例を参考にしながら研修計画を作成していただきたい。
事務局:外部の例も参考にしながら進めることとしたい。
委員:重点目標3-2について。ブックスタートは含まれていないが、取り組む予定はあるか。
また、子どもゆめ基金の活用についてはいかがか。
事務局:ブックスタートは市町村図書館で取り組みをされている。府立図書館では別の方向を目指したい。
子どもゆめ基金については、過去に子どもの読書活動推進のためのボランティア養成講座等に活用していた。
委員:近隣自治体では市民の寄付により図書館ができた事例がある。大阪府には「ふるさと納税」のような、
府民から寄付金を募る仕組みはあるか。
事務局:大阪府にはそのような仕組みはない。
委員:重点目標3-3の学校支援について。平成24年度から公立小中学校に学校司書を配置するための地方財政措置が行われている。
6月には学校図書館法も改正された。教育委員会へのお願いとなるが、府立高校の学校司書についても考えていっていただきたい。
委員:学校現場から声を上げてもらうことが重要。府立図書館が学校(図書室)に働きかけることによって、
図書の利用を促し、需要を呼び覚ましていくことも考えられる。府立図書館は資料を届けているのであるから、
その資料が一層活用されるように学校への目配りが必要である。
委員:重点目標4-3の「大阪eコレクション」について。Googleで検索をしたらすぐに出てくるのだが、
図書館のトップページからだと入り方がわかりにくい。
事務局:現在、両図書館のトップページに「おおさかeコレクション」のアイコンを出すよう準備を進めている。
委員:大阪に関連する資料と行政資料との異なる性質のものをどのように運用していくのか、
今後工夫が必要である。加えて、地域の記憶装置としてお祭り等の伝統行事やイベントの情報・資料を一元的に
得られる場所となっていくことができないか、検討してほしい。
委員:国際児童文学館について。街頭紙芝居や英語版のホームページが公開されたが、広報活動を継続的に行って、
アクセス数を増やしていただきたい。
委員:重点目標3-2について。「子どもの読書推進に関わる人のページ」の新設という記述があるが、
具体的にはどのような取り組みか。
事務局:子どもの読書活動推進に携わる方々に向けて、役立つ情報を掲載したいと考えている。
国立国会図書館国際子ども図書館の「子どもと本をつなぐ人のページ」の大阪府版のような形を考えている。
委員:内容がわかりにくいので、ネーミングは工夫していただきたい。
委員:資料3の「平成25年度まとめ」の冒頭や文末等、表現を工夫すべき。府立図書館がこれだけの仕事、
実績、還元を行ったと、積極的に成果を載せる姿勢を期待したい。
事務局:ご指摘に沿って修正する。
委員:重点目標4-3について。ボーンデジタルの行政資料を図書館で収集・提供していくとあるが、
公文書館との責任分担を明確にしておく必要がある。行政資料は重要だが、公共図書館で扱う地域資料の
「核」だとは言い切れない。むしろ、行政資料以外のボーンデジタル資料に対して、収集・提供の対象範囲を
どれだけ広げられるかが問われているのではないか。大阪府民の記憶装置としての見取り図を用意する必要がある。
事務局:ボーンデジタルの行政資料に関しては、大阪府公文書館でも収集に未着手であり、府立図書館での収集については理解を得ている。より幅広いボーンデジタル資料の収集に関しては、今後の課題とさせていただく。
5 開会挨拶
6 閉会