レファレンスサービスのご案内 腰の後ろが膨らんだドレスのスタイルの名前を知りたい
更新日:2024年7月25日
大阪府立中央図書館レファレンスサービスのご案内
2024年7月 »腰の後ろが膨らんだドレスのスタイルの名前を知りたい[PDFファイル]
映画やアニメ、絵画を見てこの服装の名前は何だろう?と考えたことはありませんか。
今回は、昔の洋装の中から名前はわからないけど特徴的な服装について紹介します。
質問:腰の後ろが膨らんだドレスのスタイルの名前を知りたい
腰の後ろが膨らんだドレスのスタイルを膨らませるための器具を「バッスル」といいます。
そのバッスルを使ったドレスやスタイルもバッスルドレスやバッスルスタイルといいます。以下のような参考文献があります。
(※【 】は府立図書館の請求記号)
■『FASHION:世界服飾大図鑑』(キャリン・フランクリン/監修 深井晃子/日本語版監修 秋山淑子/[ほか]訳 河出書房新社 2013.10) 【383.1/302N】
この図鑑は、古代から現代までのファッションに関する歴史的図版や写真などの掲載があり、知りたいファッションの名前がわからなくても写真で服装を確認することができます。
p.200-205「ソフト・バッスルとフッシュテール」「バッスル・スカート」「バッスルの盛衰」の項にバッスルについて説明とイラストがあります。
p.200「ソフト・バッスルとフッシュテール」に「(前略)布に襞を寄せてヒップに幾重にも重ねた。それを後腰で支えていたのが、ソフト・バッスルと呼ばれる(中略)一種の下着である」とあります。
p.204「バッスルの盛衰」に「1881~1883年から、硬く角ばった形をした新型のバッスルが徐々に発達を始めた。これは1883~1887年には大型化し、直角に張り出すようになった。」とあります。
■『ヴィクトリア時代の衣装と暮らし(制服・衣装ブックス)』(石井理恵子/執筆 村上リコ/執筆 新紀元社 2015.9)【383.1/318N】
p.80「ヴィクトリア・ファッションの変遷」の「1870~1880年代 バッスルの消長」に「(スカートを大きく広げる)クリノリンが消え、腰の後ろをふくらませるバッスルが登場します。」とイラストと共に紹介されています。
■『ファッションの歴史 新訂第3版』 (千村典生/著 平凡社 2009.1) 【383.1/92N】
p.43「5 近代の服装」19世紀バッスル・スタイルの説明に「バッスルbustle(仏語でトゥールニュールtournure腰当て)によってシルエットを整えたので、バッスル・スタイルと呼ばれています。」とあります。
■WEB『文化学園服飾博物館 収蔵品データベース』 (文化学園服飾博物館)
文化学園服飾博物館収蔵のさまざまな地域と時代の衣類、染織の一部をWEB上で解説とともに閲覧できます。「バッスル」と検索すると9件資料が見つかります。
バッスルについてのレファレンス、いかがでしたでしょうか。
ぜひ、お気軽にレファレンスサービスをご利用ください!