レファレンスサービスのご案内 鉄道にまつわる食文化について知りたい
更新日:2023年6月21日
大阪府立中央図書館レファレンスサービスのご案内
2021年7月 »鉄道にまつわる食文化について知りたい [PDFファイル/602KB]
7月16日は「駅弁記念日」です。1885年に日本鉄道の宇都宮駅で駅弁の販売が開始されたことにちなんで制定されました。今回は鉄道の食文化に関する資料をご紹介します。
(※【】は当館請求記号)
質問:鉄道にまつわる食文化について知りたい
■『駅弁学講座(集英社新書)』(林順信・小林しのぶ/著 集英社 2000.9)【L32/52N/】
駅弁の起源については諸説ありますが、通説では、1885(明治18)年に宇都宮駅で販売された、握り飯にたくあんを添えて竹の皮に包んだものが始まりとなっています。
本書では、それ以外の駅弁の起源説が紹介されているほか、駅弁の種類、駅弁屋のルーツなど、駅弁にまつわる雑学が掲載されています。
■『駅弁掛け紙ものがたり:古今東西日本を味わう旅』(上杉剛嗣/著 けやき出版 2009.1)【596.4/81N/】
明治から平成までの国内外177枚の駅弁掛け紙を収録した資料で、駅弁掛け紙から当時の人々の暮らしや風景を読み解いています。
たとえば、大正後期から昭和初期にかけて販売されていた天王寺駅の駅弁掛け紙には、牧歌的な田舎の風景が描かれており、現在のビルが立ち並ぶ天王寺とは異なる姿であることに驚きます。巻末のコラムでは、駅弁掛け紙の歴史、駅弁大会、まちおこしと駅弁など、駅弁に関するエピソードが紹介されています。
■『特殊仕様車両「食堂車」』(三宅俊彦/著 講談社 2012.8)【536.4/38N/】
日本の食堂車は、1899(明治32)年5月25日、山陽鉄道が京都―三田尻(現・防府)間の急行に食堂車を連結したのが始まりです。
本書は、そんな食堂車の車両図面や編成図、メニュー表などを用いながら食堂車の歴史をたどる一冊です。
巻末には「食堂車のすべての変遷が分かる車両と線路の関連年表」が掲載されています。
■『走るレストラン:食堂車の物語』(鉄道博物館学芸部/編 鉄道博物館 2019)【686.2/82NX/】
鉄道博物館の企画展「走るレストラン~食堂車の物語~」の図録です。
食堂車には、食事のための停車時間をなくすことで、所要時間を短縮するという目的がありました。その後鉄道技術が発達し、高速化が進んだことで食堂車は衰退していきました。
本書では、日本の食堂車の始まりから衰退までを、豊富な写真や図を用いながら解説しています。
■『「駅そば」読本』(鈴木弘毅/著 交通新聞サービス 2007.5)【596.3/395N/】
駅そばの歴史や、日本各地の駅そばメニュー、お店で使われる丼や箸など、様々な視点から駅そばを解説した本です。
関西の駅そばメニューでは、牛すじ肉を甘く煮込んだ「ぼっかけ」という兵庫県発祥の料理を使ったそばが紹介されています。