【展示】「ここではないどこかへ」
更新日:2020年7月1日
映画に“ロード・ムービー”があるように、小説には“ロード・ノベル”という「移動の文学」があります。
ひと夏の冒険、鎮魂の旅、なにかからの逃避行、傷心をいやす旅、自分探しの旅・・・
旅をする理由は千差万別で、目的地を目指すものもあれば、どこに向かうのかもわからず彷徨い続けるものもあり、ほんの数日で終わる旅もあれば、終わりのない旅を続けている物語もあります。いずれにしても旅をする主人公がいて、その旅の道中に、主人公が赴く先々で起こる出来事を描く小説です。
「ここではないどこか」を求めて旅立ち、見知らぬ人や場所と関わりを持ち、様々な体験を経たその旅路の果てに待つのは一体どのような光景でしょうか?
本展示では、“ロード・ノベル”を壮大な旅に限らず、日常を離れ、「ここではないどこか」に移動中の様子を描いた物語と定義し、現代社会を舞台にしたものだけではなく、ファンタジーやSF、時代小説などジャンルを問わず、幅広く集めてみました。
人と距離をとることを求められ、新しい場所に旅に出ることも困難。
そんな今だからこそ、日常と違った新しい何かと関わることで展開する「旅の途中」の物語を味わってみませんか?
展示場所
大阪府立中央図書館 1階 小説読物室 貸出カウンター前
期間
2020年7月1日(水曜日)~7月31日(金曜日)
・開館時間: 9時~19時(土日祝は17時)
・期間中休館日: 毎週月曜日
展示資料