「2017年ノーベル賞」関連展示
更新日:2017年11月1日
「2017年ノーベル賞」関連展示
2017年ノーベル賞が10月上旬に発表されました。
今年も、数々のすばらしい研究成果や活動成果が受賞しています。
2017年受賞者の著作や受賞テーマに関連した資料の展示を行います。
【生理学・医学賞】
「概日リズムを生み出す遺伝子とそのメカニズムの発見」に対して、
米国のジェフリー・ホール氏、マイケル・ロスバッシュ氏、マイケル・ヤング氏が受賞されました。
概日リズムは「体内時計」や「生物時計」とも呼ばれており、時差ボケや、不眠・うつ病・心臓病といった不調を説明するのにも役立っており、生物時計(体内時計)を研究する「時間生物学」という学問分野でその詳細について研究されています。
研究テーマに関する資料として
【2017年ノーベル生理学・医学賞受賞テーマ関連資料】「体内時計、生物時計、時間生物学」の資料を展示いたします。
【物理学賞】
「世界初の、重力波の検出」に対して
米国のレイナー・ワイス氏、バリー・バリッシュ氏、キップ・ソーン氏が受賞されました。
重力波の存在は、物理学者のアルバート・アインシュタインの「一般相対性理論」によって、1916年に予言されていました。
重力波の観測は、一般相対性理論の正しさの検証という意味も持っており、現代物理学の悲願とされていました。(『Newton』(2016年4月)p28-29より)
受賞テーマに関する資料として
【2017年ノーベル物理学賞 受賞テーマ関連資料】「重力波、一般相対性理論、アインシュタイン」
の資料を展示いたします。
【平和賞】
「核兵器禁止条約の採決への貢献」に対して、
国際NGO「核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)」が受賞されました。
ICAN(アイキャン)は世界各国のNGOと協力して、核兵器廃絶を目指して政府代表への働きかけや一般に向けたキャンペーンを進め、
こうした活動の結果、2017年7月にニューヨークの国連本部で、国連加盟国の6割を超える122の国と地域の賛成で「核兵器禁止条約」が採択されました。
受賞テーマに関する資料として
【2017年ノーベル平和賞 受賞テーマ関連資料】「核兵器禁止条約、核兵器禁止運動」
の資料を展示いたします。
【経済学賞】
「経済的意思決定に影響を与える心理的特性を明らかにし、行動経済学へ貢献したこと」に対して、
米国のリチャード・セイラー氏が受賞されました。
受賞テーマに関する資料として
【2017年ノーベル経済学賞 受賞テーマ関連資料】「行動経済学」
の資料を展示いたします。
【文学賞】
日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏が受賞されました。
カズオ・イシグロ氏の著作については、
「祝!ノーベル文学賞受賞:カズオ・イシグロさん著作の所蔵リスト」をご覧ください。
※カズオ・イシグロ氏の著作はほぼ貸出中のため、
カズオ・イシグロさん ノーベル文学賞受賞に因み、
「私、空いてますよ。」と題して
近年のノーベル文学賞受賞者と日本人受賞者である川端康成、大江健三郎の作品を展示しています。
(場所:1階 小説読物室 期間:平成29年11月8日(水曜日)まで)
【化学賞】
「生体分子の画像化を単純化し、改善したクライオ電子顕微鏡法の開発」
に対してジャック・デュボシェ氏、ヨアヒム・フランク氏、リチャード・ヘンダーソン氏が受賞されました。
※クライオ電子顕微鏡に関する資料は少ないため、今回は化学賞に関する関連展示は行いません。
期間
平成29年11月1日(水曜日)~11月30日(木曜日)
展示場所
大阪府立中央図書館 1階 小説読物室 貸出カウンター前
入場無料
開館時間
午前9時~午後7時(土日祝は午後5時)
期間中休館
毎週月曜日、11月9日(木曜日)