1994年3月発行の本誌No.18において、レファレンスサービスを特集してから、20年が経ちました。この間に世の中の情報処理方法は大きく変わり、新しいレファレンスブックが次々と出版されました。また、20年前にはなかったWeb情報源など、今では当たり前に使っているレファレンスツールの出現もあります。しかし、レファレンスサービスに係わる者の心構えやインタビューの方法など、変わらないものもあります。そこで今号では、改めてレファレンスサービスについて、とりわけ子どもと子どもの本に関するレファレンスサービスについて考え、その重要性を再認識し、加えて、新たなレファレンスブックやWeb情報源などを紹介することを目的として特集しました。巻頭には、元東京都立図書館職員の杉山きく子様にご執筆をお願いしました。快くお受けいただきましたこと、この場を借りてお礼を申し上げます。