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第29回大阪資料・古典籍室1小展示
平成11年8月18日〜9月29日


作家のサイン本





 当館が所蔵する特別コレクションのなかで、織田・川田・藤沢の3文庫は大阪で活躍した文学者の旧蔵資料であり、近現代の作家の著作が多い。

 今年度は初夏の展示会で「近代大阪の文芸展」を開催し、明治・大正・昭和初期(戦前期)にかけて活躍した大阪ゆかりの作家たちの著書、掲載雑誌、原稿・書簡等の自筆資料や大阪を舞台に描かれた近代文学作品などを展示した中で、これら文庫の資料も50点ほど取り上げましたが、とりわけ大阪に関わりがない作家ゆえ、残念ながら紹介できなかった資料もたくさんありました。

 そこで、今回は「作家のサイン本」と題して、興味深い著者献呈署名入りの資料を数多く含む川田文庫・藤沢文庫の中からいくつか紹介したいと思います。



川田文庫 歌人川田順(かわだじゅん)(明治15〜昭和41)の旧蔵の図書、書簡、原稿など1,300余点。おもに夫人の川田俊子氏からの寄贈、さらに子息の英文学者川田周雄(かねお)氏のご遺族より寄贈を受けました。
藤沢文庫 小説家藤沢桓夫(たけお)(明治37〜平成元)の旧蔵の図書、雑誌、書簡、原稿、書画など3,100余点。 おもに夫人の藤沢典子氏より寄贈されました。



    


展示資料目録




1 『女紋』 池田蘭子
河出書房新社 昭和35(1960)装幀:鍋井克之   (藤沢180)
2 『大阪詩情』 石浜恒夫
大阪 朋興社 昭和58(1983)挿画:小出楢重、足立源一郎、青野馬左奈、田中有泰   (藤沢2500)
3 『羅刹女国』 井上靖
文藝春秋新社 昭和40(1965)装幀:杉本健吉   (川田77)
4 『恋の手紙』 宇野千代
中央公論社 昭和14(1939)   (藤沢224)
5 『炎の柱』 大仏次郎
毎日新聞社 昭和37(1962)装幀・挿絵:佐多芳郎   (川田79)
6 『定本川田順全歌集』 川田順
中央公論社 昭和32(1957)   (川田18)
7 『雪国・千羽鶴』 川端康成
角川書店 昭和30(1955)装幀・挿絵:小倉遊亀   (藤沢275)
8 『念珠集』 斎藤茂吉
鉄塔書院 昭和5(1930)   (川田1035)
9 『わたしの動物園』 阪田寛夫
牧羊社 昭和40(1965)   (藤沢659)
10 『風と木の対話』 沢野久雄
雪華社 昭和34(1959)装画:鳥海青児   (藤沢336)
11 『竜馬がゆく』 司馬遼太郎
5冊 文藝春秋新社 昭和38〜41(1963〜66)装幀:中尾進   (藤沢370)
12 『絵具の空』 庄野英
理論社 昭和37(1962)装幀・カット:広田建一   (藤沢378)
13 『静物』 庄野潤三
講談社 昭和35(1960)題字:直木久蓉   (藤沢1953)
14 『湖畔』 高木市之助
平凡社 昭和32(1957)   (川田114)
15 『すべってころんで』 田辺聖子
朝日新聞社 昭和48(1973)挿画:斎藤真成 装幀:山本耕三   (藤沢459)
16 『落穂拾い』 高安国世
京都 臼井書房 昭和21(1946)装幀:鴨原一穂   (川田83)
17 『お父さんはお人好し』 長沖一
東京文芸社 昭和31(1956)装幀:鈴木信太郎   (藤沢499)
18 『大阪自叙伝』 藤沢桓夫
朝日新聞社 昭和49(1974)装幀:山本耕三 カット:小出楢重「絵日記」より   (藤沢25(3))
19 『白い魔魚』 舟橋聖一
2冊 新潮社 昭和31(1956)装幀:東山魁夷   (藤沢552)
20 『旅愁』 水原秋桜子
琅■洞 昭和34(1961)   (川田70)
21 『明日を責む』 安田章生
大阪 創元社 昭和41(1966)限定版   (藤沢710)
22 『炎昼』 山口誓子
三省堂 昭和13(1925)   (川田71)
23 『旦那の意見』 山口瞳
中央公論社 昭和52(1977)装幀:山藤章二   (藤沢820)
24 『暖簾』 山崎豊子
創元社 昭和32(1957)カバー装画・題字:内間安腥   (藤沢599)
25 『霹靂』 吉井勇
京都 一條書房 昭和18(1943)   (川田62)
26 『東京の昔』 吉田健一
中央公論社 昭和49(1974)   (藤沢822)
27 『山桜の歌』 若山牧水
新潮社 大正12(1923)   (川田1041)