大阪府立中央図書館 国際児童文学館「特別研究者」 令和6年度の成果報告について
更新日:2025年10月23日
国際児童文学館「特別研究者」 令和6年度成果報告
国際児童文学館「特別研究者」制度は、当館の所蔵資料を利用して調査研究を行う研究者の方に「特別研究者」としてご登録いただき、資料を利用しやすい条件を整えて、その研究成果を論文、学会発表等の形で発表していただくものです。
令和6年4月1日から令和7年3月31日までの1年間にご活動いただいた特別研究者の皆様の研究成果をご報告します。
個人
| 名前 (敬称略) | 所属団体(令和6年度当時) | 研究テーマ | 発表方法等 | 発表の概要 |
| 井岡 瑞日 | 大阪総合保育大学(准教授) | 戦後の保育絵本の歴史 | 国際児童文学館の資料を用いた研究成果については、令和7年度に報告予定 | |
| 生駒 幸子 | 龍谷大学短期大学部こども教育学科(准教授) | 戦中戦後の翻訳絵本 | 発表方法:雑誌記事 「絵本BOOKEND2024」絵本学会(pp.12-15) (発表年月日:2024年10月) 発表タイトル:特集1:私のお薦めの絵本「長く心に残る絵本―歳を重ねるということ―」 | 特集「私のお薦めの絵本」として『マローンおばさん』『黒ねこのおきゃくさま』2冊のテーマと描かれ方について考察を行った。 |
| 同上 | 発表方法:書籍 関西学院大学出版会 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:『絵本で読み解く 保育内容 言葉』「第4章 保育者の援助・指導」 | 保育内容「言葉」の学習内容を絵本で読み解く保育者養成テキスト。 編者:齋木喜美子 共著者:齋木喜美子、髙原佳江、隠岐厚美、生駒幸子、谷原舞、黒川麻実 本人担当部分:第4章 保育者の援助・指導(pp.61-85) 担当部分要約:乳幼児期の発達に応じた保育者の援助・指導のポイントを具体的な絵本を紹介しながら解説した。 | ||
| 同上 | 発表方法:講演会 兵庫県加古川市立中央図書館 (発表年月日:2025年3月2日) 発表タイトル:「絵本に描かれる食べもの―異文化理解、暮らし、ジェンダーの視点から―」(講師) | 絵本に描かれる食べものを歴史的に考察したうえで、異文化理解、暮らし、ジェンダーの視点から絵本を考察した。 | ||
| 同上 | 発表方法:Web記事 龍谷大学Moglab(発表年月日:①2024年7月19日②2024年8月30日③2024年9月20日④2024年10月25日⑤2024年11月1日) | 食に関する情報Webサイト龍谷大学Moglabにおいて、食べものが描かれる絵本の魅力をお話した。 ①絵本と食べ物のおはなし11『ラチとらいおん』-ポケットの中にあったのは?!-②絵本と食べ物のおはなし12『おんぶはこりごり』-ごはんをつくるのは誰?-③絵本と食べ物のおはなし13『おおきな木』-あなたはりんごの木?それとも少年?-④【特別対談】絵本と食べ物とナラティブ(物語)をめぐるおはなし(前編)~『おかあさんだいすき』~入澤 崇(いりさわ・たかし)龍谷大学 第19代学長⑤【特別対談】絵本と食べ物とナラティブ(物語)をめぐるおはなし(後編)~『どうぶつ会議』『ジャータカ物語』~入澤 崇(いりさわ・たかし)龍谷大学 第19代学長 | ||
| 遠藤 知恵子 | 白百合女子大学児童文化研究センター(非常勤助手) | 武井武雄と童画に関する研究 | 発表方法:研究発表 「武井武雄生誕130年記念シンポジウム」 (発表年月日:2024年9月15日)発表タイトル:自画像としてのラムラム王 | 童画家、武井武雄(1894-1983)のサインRRRの由来である長編童話『ラムラム王』(1926)について、この作品を広義の自画像と捉えて分析することで、武井がこの作品を制作することを通じて童画家としての自己を形成する過程とこの作品の特性について発表した。 |
| 同上 | 発表方法:論文 『白百合女子大学児童文化研究センター研究論文集23』 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:自画像としてのラムラム王:童画家、武井武雄のアイデンティティ形成に関する考察 | 9月15日の発表をもとにした研究論文(査読あり)。 | ||
| 小林 和江 | 梅花女子大学大学院(博士前期課程3年) | 川端康成の児童文学 | 発表方法:研究発表 日本児童文学学会第63回研究大会 (発表年月日:2024年12月1日) 発表タイトル:川端康成の少女小説研究―「薔薇の家」を中心に― | 川端康成の少年少女小説集『級長の探偵』に、川端が発表した『少女倶楽部』作品の中で唯一収録されなかった理由から、川端にとっての少年少女小説と少女小説の違いを考察する。 |
| 鈴木宏枝 | 神奈川大学外国語学部英語英文学科(教授) | ①近代の英米児童文学の翻訳②児童文学におけるマージナリティ | 発表方法:学会発表(口頭) 英語圏児童文学会第54回研究大会 (発表年月日:2024年11月3日) 発表タイトル:桜井鷗村訳『少看護婦』の原作の検討 | 桜井鷗村訳の『少看護婦』の原作は長く不明とされていたが、神奈川大学図書館、日仏会館図書室の協力も得た調査の結果、19世紀に雑誌連載され、日本では英語テキストとして出版されたGeraldine Buttの“Dieudonnée”と考えられることを報告した。 |
| 同上 | 発表方法:成果報告(口頭) 国立国会図書館国際子ども図書館受託研究成果報告会 (発表年月日:2025年3月26日) 発表タイトル:明治のキリスト教教育と桜井鷗村-翻訳児童文学からの貢献- | 一般に冒険小説の翻訳者と見なされている桜井鷗村について、翻訳作品の傾向を精査し、女子教育への貢献を背景に、キリスト教教育者としての立場から作品を選び、訳出していた可能性について報告した。 | ||
| 同上 | 発表方法:研究ノート 大阪国際児童文学振興財団研究紀要 (38) (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:「コロボックル物語」シリーズにおけるコロニアリズムの検討-アイヌ民族と和人の観点から- | 佐藤さとるの『だれも知らない小さな国』から始まる「コロボックル物語」シリーズについて、1920年代の歪曲された先住民観を引き継ぎ、和人のコロニアリズムに無意識に接続している可能性について検討した。 | ||
| 田中 卓也 | 育英大学教育学部(教授 幼児教育コース長) | 児童文学、近代児童雑誌、少年雑誌、少女雑誌、幼年向け雑誌における読者共同体の研究、読者意識の形成に関する研究、書誌研究、保育者養成校における絵本の読み聞かせに関する研究など近代日本における児童教育雑誌の読者共同体の成立とその特徴に関する研究など | 発表方法:論文 育英大学・育英大学教育研究論集第3号 (発表年月日:2025年7月) 発表タイトル:少年少女雑誌が伝えたEXPO1970―大阪万国博覧会と読者の様相― | 1970年に開催された大阪万博は、日本初の万国博覧会であり、多くの観客が会場に足を運んだ。また少年雑誌や少女雑誌などの数多くのメディアが、こぞって誌面を通じて万博の魅力を余すことなく報じた。万博の象徴である「太陽の塔」(岡本太郎作)は、まさに将来の若者の祭りであると表現し、万博で情熱を爆発させることをメッセージとした。若者への新たな世界文化の継承と将来の理想を表現した魅力的なものに映った。 |
| 同上 | 発表方法:論文 『育英大学教育研究論集第2号』 (発表年月日:2025年2月) 発表タイトル:『子供の科学』(誠文堂新光社)における読者観の形成 | 『子供の科学』誌は、1924(大正13)年10月に誠文堂新光社より発刊された。同誌は数ある少年科学雑誌の一つとして科学ジャーナリストの原田三夫が手掛けた。同誌では子どもたちの「科学」の心を育てるものとして、当時発刊されていた少年雑誌や少女雑誌と一線を画するものであった。同誌の読者投稿欄「談話室」を通じて読者らは、科学に関する興味・関心を持った小学校中学年から高学年の児童が主な対象として構成された。彼らは同誌を通じて科学的な素養や知識を習得することに専念することになった。第二次世界大戦が激化する中においても、創刊者の原田が関心を抱いていた宇宙や将来の未来などの記事を掲載し続けた。敗戦で夢を絶たれた者も少なくなかったが、同誌の発刊は原田の意思を受け継ぐかたちで戦後になってからも継続され、敗戦で一時途絶えた同誌の発刊は続けられた。 | ||
| 同上 | 発表方法:論文 中国四国教育学会『教育学研究紀要』(CD-ROM版)第75巻第1号 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:日本における少女雑誌におけるユーモア記事欄と読者の様相 | 少女読者の多様化により、戦前期にみられる少女雑誌の特徴、たとえば、①投書欄への作品投稿や読者投稿欄での投書を寄せ、友人や仲間を見つけるような読者は次第に消滅していくことになり、趣味や個性を生かした少女読者が集うようになった。②少女雑誌にみられた従来の小説や物語などの読書を中心とした学びの内容から、そのような学習内容以上に、ユーモア記事の掲載をすることで、少女らの趣味や興味を重んじ、楽しませる工夫を凝らした。③ギャグやとんち(クイズ)、イラストなどの投稿もされるようになり、学びではなく、娯楽についての内容の掲載が目立つようになった。日本の少女雑誌における「ユーモア記事」は、日本で最初の総合的な少女雑誌とされる『少女界』の「女子談話会」の記事に見られる。茶話会の様子を伝える中で、会に参集した少女読者たちが、さまざまな企画を通じて楽しんだ。よき青春時代の思い出として、少女たちの心に刻み込まれた。そこで集った読者仲間は、誌面を超えて仲間としての連帯感や絆を形成することになった。また永遠の読者であり続けたいという思いから、雑誌を引き続き購読することで、誌面での読者共同体の形成にもつながった。明治期発刊の『少女界』をはじめ、昭和期発刊の『少女ブック』、『女学生の友』、『少女コース』に至るまで、出版社や雑誌はそれぞれ異なりはしたものの、いわゆる長期間において、少女雑誌における「ユーモア」記事は掲載され、その性質は見られていた。保たれていた(継続されていた)と考える。 | ||
| 同上 | 発表方法:論文 『日本工業大学教職センター紀要第2号』 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:「小学館学年別学習雑誌『小学一年生』における学ぶ「読者像」の形成」 | 本研究では、東京神田の老舗書籍店の小学館の学習別学年雑誌『小学一年生』をとりあげ、同誌が発刊されていた大正期における同誌の読者の姿とその特徴を明らかにすることが目的である。また同誌の読者像がいかなるものであったのかについて見い出すことに努めた。大正期より行われてきた民主政治がピリオドを打ち、変わって軍部が台頭し、軍部主導の政治へと転換することとなった。これに伴い学校教育現場も様変わりをするようになり、現役軍人が学校教育現場で教練を執ることになる。学校教育の戦時下の影響は、出版社にも影響した。小学館もこの動きに伴い、誌面も戦時色を帯びていくことになった。戦時下が深まる中においても、『セウガク一年生』(『小学一年生』)の誌面では、「学び」の姿勢を崩さないよう苦慮することになった | ||
| 同上 | 発表方法:学会発表 中国四国教育学会第75回大会(広島大学) (発表年月日:2024年11月) 発表タイトル:日本における少女雑誌におけるユーモア記事欄と読者の様相 | 前掲3番目の内容と同一 | ||
| 同上 | 発表方法:学会発表(ポスター発表) 日本保育学会第78回大会(長野県立大学) (発表年月日:2025年5月) 発表タイトル:小学館刊行『幼稚園』に関する研究―幼児像と母親像の形成を中心に― | 小学館は幼児対象雑誌以外にすでに発刊されていた学年別学習雑誌において、戦前期のおいて同誌はその誌面において、「優等生」、「皆勤生」、「孝子」という言葉を多用していた。小学館がこだわり続けたのは、日本の近代教育のなかで培われた天皇中心制国家のもと、国家を支えることのできる子、行儀のよい子、家族を大切にする子の養成が求められたことと関係していると考えられる。また第二次世界大戦中においても、戦時体制の影響を受けながらも、学習雑誌としての体裁を忘れず、学びの教材掲載を維持し続けることになった。戦後には、学習を中心におきながらも、まんがやテレビアニメ、特撮物の情報についても誌面に掲載していくことになった。当時のキャラクターで有名であった藤子不二雄『ドラえもん』をはじめ、『ポケットモンスター』などは根強い人気を示すことになったが、2009(平成21)年ごろになると下火になり、売れ行きも低下した。『めばえ』が月刊誌に、小学校入学前準備用として発刊された『学習幼稚園』(1982年)が発刊されるようになるが、『小学一年生』ととともに、「幼児誌」・「児童・学習誌」としての位置づけとなっていった。「母親像」については、戦前期の同誌誌面から国家に忠良な「小国民」の育成に理解を示すことが求められるようになったが、敗戦を契機に「母親像」はわが子への「学習」支援者としての位置づけが色濃く映るようになった。そこには「保育要領」の成立、そして「幼稚園教育要領」の制定の流れで確立されていき、家庭教育に力を注ぐ母親の登場を生み出した。「教育ママ」の存在も少なからず見られるようになっていった。今後は『よい子』や『たのしい幼稚園』(講談社)の幼児雑誌についても取り扱いながら、同誌の誌面構成やその特徴、読者の様相などについても探っていきたいと考えている。 | ||
| 同上 | 発表方法:学会発表 日本乳幼児教育学会第34回大会(岩手県民情報交流センター:アイーナ) (発表年月日:2024年11月) 発表タイトル:小学館学年別学習雑誌『小学一年生』における書誌的研究―学習指導研究会の存在と『よい子』の育成を中心に― | 学習指導研究会は、『小学一年生』をはじめとした同館の学年別学習雑誌の編集に大きくかかわった。東京を中心とした高等師範学校付属小学校教師をはじめ、随一の小学校教師を指導担当に置いた。大正自由教育の影響を受けた先導者らの名前を見られた。当時としては、画期的な学習雑誌であったといえる。(少年雑誌、少女雑誌、幼年雑誌、児童雑誌に見られない独特な雑誌としてみられた)かくして戦時の影響を受けはじめた同誌において、「全国小学生愛国心ノ結晶 小学館主催鉄兜献基金ヲ帝国陸軍省ヘ献納シマシタ」、「予て八大学習雑誌発行所小学館ガ全国ノ小学生カラ募集シタ『愛国鉄兜献納基金』は小学生諸君ノ熱烈ナル賛同ヲ得テ、四万五百三口(二千二十五円四銭)に達しました。此処に於いて、昭和七年七月九日献納代表児童(4名)、受持先生、小学館記者に献納金をお渡ししました」とあるように、小学館は陸軍省への「鉄兜献基金」の献納を行っていたことが判明している。時の陸軍大臣荒木貞夫からも激励があり、戦時日本の体制を支えることに一歩進めた感がある。誌面にも変化が見られた。「にゅうえい」(入営?)なる投稿作文では、「にいさん が めでたく へいたい に なられました みんな で おみおくり を しました」とする。兵隊になることへの愛着、敬意を示すものが目に触れることになるし、また「へいたいさん」(松坂直美作詞、平岡均之作曲)の歌詞記載や、「陸軍大演習写真画報」、「明治の紀元節」についての内容記事が相次いで掲載された 。戦時下が深まる中においても、『セウガク一年生』の誌面では、「学び」の姿勢を崩さないよう苦慮することになった。 | ||
| 同上 | 発表方法:学会発表(ポスター発表) 日本子ども学会第20回大会子ども学会議(ポスターセッション) (発表年月日:2024年9月) 発表タイトル:戦後日本の少女雑誌の読者層とその変容 | 本発表では、戦後日本の少女雑誌で人気を博した集英社刊行雑誌『少女ブック』、『マーガレット』、『セブンティーン』の三誌に光を当て、各誌の読者層を見出すともに、読者層が時代と共にいかに変容したのかを明らかにした。『少女ブック』では投書欄「仲良しルーム」で仲間探しや文学等に関心のある少女が集った。編集部の総体「ブッ子」の登場は、誌面を賑わせ、読者間で「少ブ」を合言葉に読者共同体を形成した。仲間探し以上にスタア、アイドルに熱狂するような傾向も見られ、テレビの登場・普及とともにその役割を終えた。同誌休刊に伴い登場した『マーガレット』(1963年発刊)はマンガ専門誌として人気を得、読者の理想像をマンガに求めた。しかし個人主義の風潮やファッションの追求する少女らの台頭を促す、『セブンティーン』(1968年発刊)の登場により新たな少女文化を構築していった。 | ||
| 同上 | 発表方法:学会発表 日本子ども社会学会第30回大会(日本女子大学) (発表年月日:2024年6月) 発表タイトル:戦前期日本の少女雑誌における身の上相談と読者意識 | 第二次世界大戦の激化に伴い、多くの雑誌が休刊や廃刊に追い込まれた。『令女界』、『少女画報』、『婦人倶楽部』の雑誌は、その後も発刊を続けていくことになるが、戦時色の影響を強く受け、相談記事が消滅する。身の上相談は少女読者がおしゃれに憧憬するための重要事項であり、いつまでもかわいく、美しい少女であり続けたい思いが込められたものであった。戦後発刊の『少女ブック』(集英社)に受け継がれようとしていったが、今回の発表では、詳細な調査ができなかった。今後の課題としたい。 | ||
| 谷原 舞 | 大阪信愛学院大学 教育学部教育学科(専任講師) | 絵本の読み聞かせ、松居直、読み聞かせボランティア | 発表方法:講演 富田林市立図書館 (発表年月日:2024年12月6日、13日、20日) 発表タイトル:令和6年度 子どもの心を育てる絵本とおはなし講座 | 読み聞かせボランティアの方やこれから活動を始める方を対象に、「絵本の読み聞かせボランティアの魅力と大変さ」「おはなし会を通した子育てサポート」「乳幼児対象のおはなし会プログラム」に関する講義を行った。 |
| 同上 | 発表方法:書籍(分担執筆) 関西学院大学出版会 (発表年月日:2025年3月31日) 発表タイトル:齋木喜美子編著『絵本で読み解く 保育内容 言葉』 | 「第6章 言葉の育ちに関わる諸問題」(p.111-132)において、子どもの言葉の発達に見られる問題を要因ごとに解説し、まわりの子どもを含めた対応と、保護者への支援について提示した。 | ||
| 新美 琢真 | 京都国際マンガミュージアム(学芸室員) | 戦前期の出版物における漫画家と漫画表現 | 発表方法:復刻版の出版 書籍(夜鳥文庫刊) (発表年月日:2024年8月) 発表タイトル:『将軍ト子供』 | 中村書店が戦時中に刊行した絵本、芳賀まさを『将軍ト子供』の復刻版を制作した。本書に添付する形で、芳賀の画業と本書の成立の解説した論考を書き下した。 |
| 同上 | 発表方法:解題執筆 『日本漫画家聯盟機関誌ユウモア』【復刻版】(三人社刊) (発表年月日:2024年11月) 発表タイトル:「「漫画」と「ユウモア」、日本漫画家連盟をめぐる2つの雑誌」 | 三人社より刊行された『日本漫画家聯盟機関誌ユウモア』復刻版に解題を執筆した。 | ||
| 西口 拓子 | 早稲田大学 理工学術院(教授) | グリム童話、翻訳児童文学 | 発表方法:国際学会発表 International Symposium on Japanese Studies Urban Culture and Nature in Japan (発表年月日:2024年4月5日) 発表タイトル:反ユダヤ的傾向のある童話の日本での受容 | ユダヤ人の登場する童話が、明治・大正期にどのように日本語に翻訳受容されているのかを調査した。話の中にユダヤ人に対する差別的な表現がある場合、それがどのように翻訳されているのかに注目した。 |
| 同上 | 発表方法:国際学会発表 The Bucharest University of Economic Studies Centre for Japanese Studies (発表年月日:2024年9月3日) 発表タイトル:Romanization Systems and Early Translations in “Wampaku monogatari” (1887/88) | 学校教育においてはローマ字の表記は訓令式が教授されるが、パスポート取得の際にはヘボン式が推奨されるなど統一感を欠いていたが、70年ぶりに表記が見直されることになった。本発表では、明治期にローマ字会により、すべてローマ字による表記で刊行された翻訳作品について調査発表した。 | ||
| 同上 | 発表方法:国際学会発表 International Conference Manggha and Manga: The Many Faces of Japan (発表年月日:2024年10月4日) 発表タイトル:Cartoonist Okamoto Ippei and how German drawings influenced Japanese comics | 岡本一平は、現在では息子の太郎のほうが広く知られているが、当時は非常な人気を博した漫画家であった。岡本の作品はのちの日本の漫画に多大な影響を与えもした。彼の作品にはドイツの作品から受けた影響が看過できない。とりわけ一平による翻案作品に着目して調査発表した。 | ||
| 同上 | 発表方法:論文(国際共著) Brüder Grimm Gedenken 18 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:Illustrationen zu den “Kinder- und Hausmärchen” zwischen Texttreue und Akkulturation | ドイツ・フランクフルトのシュテーデル美術館の学芸員であるレギーナ・フライベルガーとの共著。グリム童話の日本の挿絵とイギリスの挿絵を例に、挿絵の歴史と翻訳の歴史を調査した。とりわけ英語の翻訳は後に多くの国のグリム童話の翻訳に影響を与えていることから、受容研究にとってとりわけ重要である。 | ||
| 同上 | 発表方法:論文 『人文社会科学研究』(紀要、早稲田大学理工学術院創造理工学部) (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:金の星社『グリム童話集』の翻訳と底本 | 金の星社から刊行された『グリム童話集』は、ドイツ語の原典と相違する点が少なくない。テクスト比較からは、多くの変更点が邦訳の際に変えられたものではなく、英語訳の段階で変えられたものであることがわかった。初期のグリム童話の邦訳を考察する際に英語訳が重要であることが確認された。 | ||
| 葉口 英子 | ノートルダム清心女子大学(准教授) | 教育テレビと子どもの歌、幼稚園・保育所の放送教育、テレビ文化と子ども、童謡、児童映画 | 発表方法:学会発表 日本教育メディア学会第31回年次大会 (発表年月日:2024年10月6日) 発表タイトル:NHK教育テレビ「幼保の時間」の音楽番組に関する考察 ―1988年から2007年までの内容と変遷― | 本研究は、幼児向けの歌・音楽がNHK教育テレビを通じてどのような特徴をもって放送されてきたのか、1988年から番組終了の2007年までの「幼稚園・保育所の時間」枠の音楽番組に着目し、その実態と変遷を探った。 |
| 同上 | 発表方法:学会発表 日本広告学会第55回全国大会 (発表年月日:2024年11月17日) 発表タイトル:“子どもの歌”としてのCMソングの可能性を探る―黎明期から創生期の状況に着目して― | 本研究は、広告音楽をめぐる文化論的な視点に立ち、CM ソングと子ども、あるいは子どもの歌との関係についてこれまでの議論を整理する。とくにCM ソングが子どもの歌として、どのように語られ、またいかなる性質をもって存在したのかを明らかとする。とりわけ、CM ソングの出現から創成期にあたる1950 年半ばから60年初期の状況に着目し、明らかとした。 | ||
| 同上 | 発表方法:学会発表 日本音楽教育メディア学会第 20 回研究会 (発表年月日:2025年2月22日) 発表タイトル:テレビ幼児番組の歌に関する一考察1960〜70年代の事例を中心に | 本研究は、テレビ幼児番組における歌に着目し、黎明期からの発展過程を踏まえ、1970年代の民放各局にみる歌の特徴を解明することを目的とした。その結果、幼児番組の歌はテレビの特性をいかし、「体操」「あそび歌」が定着していることがわかった。 | ||
| 同上 | 発表方法:論文 ノートルダム清心女子大学紀要. 人間生活学・児童学・食品栄養学編 (発表年月日:2025年2月) 発表タイトル:子どもの歌としてのCMソングに関する考察 : 初期のコマソンをめぐる状況に着目して | 本研究は、広告音楽をめぐる文化論的な視点に立ち、CM ソングと子ども、あるいは子どもの歌との関係についてこれまでの議論を整理する。とくにCM ソングが子どもの歌として、どのように語られ、またいかなる性質をもって存在したのかを明らかとする。とりわけ、CM ソングの出現から創成期にあたる1950 年半ばから60年初期の状況に着目し、明らかとした。 | ||
| 秦野 康子 | 名城大学法学部(非常勤講師) | 英国の児童文学、英文学、女性学 | 発表方法:論文 早稲田大学英文学会編『英文学』111号 掲載 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:The Malevolent Valkyrie Shelob in The Lord of the Rings | J. R. R. Tolkien の『指輪物語』における Shelobについて、伝統的な悪のValkyrie としての存在から論じた。 |
| 同上 | 発表方法:論文 東北大学英文学会『試論』第58集掲載予定 (発表年月日:2026年1月発行予定) 発表タイトル:Something Queer in Bilbo’s Wanderings: Seeking Other Self and Feminine Power in The Hobbit and The Lord of the Rings | J. R. R. Tolkien の『ホビット』および『指輪物語』におけるBilbo の流浪について、Bilbo の風変りなところとは何かを中心に論じた。『ホビット』における女性の不在を埋めているのが、Bilboの女性的な力ではないかと考察した。 | ||
| 廣江 咲奈 | 船橋市教育委員会 生涯学習部 郷土資料館(学芸員)(民俗) | 少女雑誌の読者投稿欄に関する研究・少女まんがが読者に与える影響に関する研究 | 発表方法:企画 吉澤野球博物館資料展示室 (発表年月日:2024年7月6日~9月8日) 発表タイトル:吉澤野球博物館資料展示室企画展「君の推しはどこだ!~戦国千葉の甲子園~」 | 地方大会の参加校が多く戦国千葉と形容される全国高等学校野球選手権千葉大会を『野球界』といった雑誌や実物資料から紹介した。 |
| 同上 | 発表方法:展示報告 「みゅーじあむ・船橋」第23号 (発表年月日:2024年9月1日) 発表タイトル:吉澤野球博物館資料展示室より 知っていますか? 早慶戦人気を裏付ける「リンゴ事件」 | 昨年度特別研究者制度を使用し資料の調査を行った企画展の実施報告を行った。 | ||
| 同上 | 発表方法:採択事業 文化庁 (発表年月日:2024年4月1日~2025年3月31日) 発表タイトル:少女まんが館蔵書の整理・メタデータ化プロジェクト | 少女まんが館蔵書整理の際に国際児童文学館の整理方法や蔵書の保管方法を整理・メタデータ化に活用した | ||
| 弘田 みな子 | 神戸教育短期大学(講師) | 幼児期・初等教育における対話的活動 | 発表方法:学会発表 第77回日本保育学会 (発表年月日:2024年5月) 発表タイトル:「『言葉』及び『表現』の領域横断的取り組みの可能性について―『ちりめん本』の動物イメージを通して」 | 絵本や童話に頻繁に登場する「動物」の存在について、幼児および小学生がどの様に理解し、イメージ化しているのか、またそのイメージの異化の意義について、哲学ワークなどの手法を交えた実践を基に発表をおこなった。 共同発表者:日高由貴,弘田みな子, 柴田精一,齋藤佳津子 |
| 同上 | 発表方法:学会発表 第15回幼児教育実践学会 (発表年月日:2024年8月) 発表タイトル:「対話的保育活動における保育者の役割とスキルについて」[口頭発表] | 「こども会議」「こども哲学」「サークルタイム」などの名称で呼ばれる対話的活動を実践するための保育者養成校での学びのあり方について発表をおこなった。 | ||
| 同上 | 発表方法:論文 神戸教育短期大学研究紀要第6号 pp.3-24 (発表年月日:2025年3月) 発表タイトル:「生成AI時代の教育における『書く』ことと『省みる』こと‐『生活綴方』と『反省文』を交差する省察の行方‐」 | 学校内外におけるICT化が進む中で、文章を書くという従来の手法を援用した学習方法および生徒指導のあり方について論じている。特に「生活綴方」が内包する「他者を介した省察」という方法論を参照し、生成AI時代の指導観の新たな可能性について論じた。 | ||
| 藤井 亜希子 | 梅花女子大学大学院(博士課程2年) | 中川李枝子、婦人雑誌に掲載された童話、子どもの読書環境 | 発表方法:論文 「論叢うたとかたり」うたとかたりの研究会 (発表年月日:2025年8月) 発表タイトル:戦後婦人雑誌にみる子守唄 | 戦後日本社会において子守唄がどのように受け止められていたのか、婦人雑誌の記事から、掲載された昔話とも比較しながら、その一端を明らかにした。 |
| 堀 啓子 | 東海大学文化社会学部(教授) | 明治・大正期の文学作品における西洋文学の影響 | 発表方法:学会発表 日本キリスト教文学会 第53回全国大会 (発表年月日:2024年5月11日) 発表タイトル:明治の文学とキリスト教 | シンポジウムの登壇者として、明治の女流翻訳者・若松賤子が手がけた児童文学の翻訳手法について報告をおこなった。 |
| 同上 | 発表方法:翻訳 東海大学紀要 文化社会学部 (発表年月日:2024年9月・2025年3月) 発表タイトル:Charlotte M. Brame 著『ドラ・ソーン(Dora Thorne ) 』(翻訳・その26・27) | 英国人の女流作家Charlotte M. Brame の代表作で、明治期の日本文学に多大な影響を与えたDora Thorneを分載し、第26回及び、第27回として翻訳した。 | ||
| 同上 | 発表方法:MISC 東京大学出版会 (発表年月日:2024年9月) 発表タイトル:翻案 | 『比較文学比較文化ハンドブック= A companion to comparative literature & culture』の「翻案」項の執筆を担当した。 | ||
| 町田 理樹 | 美学会(一般会員) | 絵本における詩のことば――例えば谷川俊太郎ほか | 発表方法:商業雑誌(ムック)の書評欄 『たびぽえ』(Vol.8/2024後期号) (発表年月日:2024年8月15日) 発表タイトル:[記載なし] | 谷川俊太郎(文)と中里和人(写真)による写真絵本『こやたちのひとりごと』について、紹介記事を執筆。 |
| 同上 | 発表方法:新聞の連載コーナーを担当 週刊つりニュース(中部版) (発表年月日:2025年5月~) 発表タイトル:心躍る魚釣り絵本紹介 | 2025年5月より、新聞(週刊つりニュース中部版)にて、絵本紹介の連載コーナーを担当。連載の第1回(5/16号)では『おさかなごはん』(作/M・B・ゴフスタイン)、『ピンクがとんだ日』(作/村上康成)、『ギョギョギョつり』(作/矢野アケミ)の3冊を取り上げた。第2回(5/23号)では『フィンドスの魚つり』(作/S・ノードクヴィスト)、『かっぱのたんたんつりにいく』(作/谷口國博、佐藤弘道、友永たろ)、『とのさまとうみ』(作/三遊亭白鳥、小原秀一)の3冊を取り上げた。 | ||
| 宮田 航平 | 東京都立産業技術高等専門学校(准教授) | 戦後児童出版メディアにおける「童話」の編成 | 発表方法:学会発表 公開学術フォーラム「文化権力という視座とその射程——東アジアと日本の文学・記憶・近代」 (発表年月日:2024年8月) 発表タイトル:「ひとしずく」は何を語るか——あまんきみこと「戦争」—— | 立教大学日本学研究所と翰林大学校日本学研究所(韓国)が主催の公開学術フォーラム「文化権力という視座とその射程——東アジアと日本の文学・記憶・近代」(シンポジウム)に登壇し、発表とディスカッションを行った。あまんきみこが「戦争」を描く際に使う「ひとしずく」の方法について明らかにするとともに、新発見資料を踏まえて「父」という観点から検討を行った。 |
| 同上 | 発表方法:学会発表 あまんきみこ研究会第13回研究会 (発表年月日:2025年2月) 発表タイトル:なぜ「白いぼうし」は語り継がれるのか――小学校国語教科書というメディア | あまんきみこ研究会のシンポジウム「あまんきみこ「白いぼうし」を読む─作品・教材・授業─」に登壇し、発表とディスカッションを行った。「白いぼうし」が初めて小学校国語教科書に採録された1971年前後の国語教育と児童文学の状況を踏まえて、教材化の力学を検討した。また光村図書の「白いぼうし」の教材化の変遷をまとめた。 | ||
| 森岡 伸枝 | 畿央大学(准教授) | 戦時絵本の歴史とジェンダー | 発表方法:学会発表 日本社会教育学会第72回研究大会(鹿児島大学) (発表年月日:2025年9月13日) 発表タイトル:戦時期の幼児と母親のジェンダー:『ミクニノコドモ』に着目して | 雑誌『ミクニノコドモ』を分析し、男女の描かれ方の違い、巻頭言を分析した。その結果、『キンダーブック』の戦時期の名称変更版である本雑誌は、民間出版社による発行であったにも関わらず、国策に積極的に協力する姿勢が読み取れ、そのための男女の役割を幼児に示していたことが確認できた。 |
| 同上 | 発表方法:小学校での研修講師 宝塚市立長尾南小学校「人権研修会」 (発表年月日:2025年7月23日) 発表タイトル:小学校におけるジェンダー:教員と教科書を例として | 小学校の人権研修講座として、子どものジェンダーについて講演。まず、戦時期の絵本を紹介し、絵や文がジェンダーと結びついていることを説明した。また、全員で現行の教科書を分析し、現代においても絵や文で小学生のジェンダーを再生産していることに気づいていただいた。 | ||
| 同上 | 発表方法:日本学術振興会事業「ひらめき☆ときめきサイエンス」 畿央大学 (発表年月日:2025年8月9日) 発表タイトル:昔の絵本で調べよう 男の子・女の子のくらし・遊び・ファッション | 小学生~高校生に研究成果を伝え、未来の研究者を育成する活動として、戦時期の絵本を写真に撮り、分析するという体験講座を開催。なお、本件は以下のメディアで取り上げられた。 「戦時中の性差、考える 当時の絵本使い、小中高生ら」広陵 /奈良『毎日新聞』地方版 奈良 2025年8月15日「戦時期の絵本 親子で分析」 『読売新聞』2025年7月16日 「戦時中の絵本で考察 現在との違いを『発見』」『奈良新聞』 教育面、2025年8月10日 「市民記者ニュース 」FMまほろば 9/11(木)15時10分他 | ||
| 森下 豊美 | 関西大学、甲南女子大学、甲南大学(非常勤講師) | 個人制作アニメーション、マンガ、ファンシー文具、少女文化 | 発表方法:公開シンポジウム 科研費基盤C「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究」公開シンポジウムにおいてのコメンテーター (発表年月日:2025年3月30日) 発表タイトル:戦後ディズニーが寄与した 国内の「キャラクター」概念伝播に関する考察 | 科研費基盤C「現代日本のアニメ文化におけるW.ディズニー受容の領域横断的研究」公開シンポジウムにおいて、戦後一般的ではなかった「キャラクター」という言葉と概念が、国内でどのように伝播したかを、戦後の玩具業界紙を調査し発表した。 |
| 同上 | 発表方法:展示企画 ファンシー文具展示企画(草案) (発表年月日:未定) 発表タイトル:未定 | 現在、国際児童文学館の資料調査をすすめつつ、「京都精華大学国際マンガ研究センター」へ、関西のファンシー文具の歴史に関する展示企画案の草案を打診中。開催時期など未定。 |
グループ
- グループ名:中国児童文学研究会
- メンバー:代表者 浅野 法子(大阪成蹊短期大学 教授)、成實 朋子(大阪教育大学 教授)、寺前 君子(中国児童文学研究会、日中児童文学美術交流センター)
(所属団体は令和6年度当時) - 研究テーマ:中華圏の児童文学に関する基礎的研究
| 発表タイトル | 発表方法等 | 発表の概要 |
|---|---|---|
| 十五年戦争下の雑誌『童話教育』 ー満洲との関わりを中心に― | 発表方法:研究ノート 大阪国際児童文学振興財団研究紀要第38号 (発表年月日:2025年3月31日) 発表者:寺前 君子 | 雑誌『童話教育』における満洲関連記事を手掛かりに、満洲事変勃発の年の12月に刊行された本雑誌が日本の満洲政策にどのように関わっていったかを明らかにした。 |
| 東アジアの児童書にみる物語の共有 | 発表方法:ポスター発表 第16回アジア児童文学大会 (発表年月日:2024年8月24日) 発表者:浅野 法子 | 子どもたちは児童書に描かれた価値観や原風景をどのように共有してきたか。本発表では民話、平和、人的交流等をキーワードに、東アジアの児童書に着目し、テキスト分析や、作品の背景にある作家や訳者等による人的・文化的交流を追うことで、過去に共有したもの、今後共有可能なものについて提示した。 |
| 15年戦争期東アジア児童文学の諸相――香港の事例から | 発表方法:ラウンドテーブル 日本児童文学学会関西例会第157回 (発表年月日:2025年3月23日) 発表者:浅野 法子 | ラウンドテーブル「15年戦争期東アジア児童文学の諸相――香港、台湾、沖縄の事例から」の話題提供として、香港の事例を担当。中国語の児童雑誌『新児童』を中心に、香港の作家による児童文学的な営みを検証した。 |