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レファレンスサービスのご案内 「行く」の「いく」と「ゆく」は、どう使い分ける?

更新日:2026年4月30日


大阪府立中央図書館レファレンスサービスのご案内
2026年4月 » 「行く」の「いく」と「ゆく」は、どう使い分ける?[PDFファイル/474KB]

質問:「行く」の「いく」と「ゆく」は、どう使い分ける?

文章を書くとき、似ている言葉の使い分けが気になったりしませんか?今回は「行く」という言葉の違いについて書かれた本をご紹介します。 

(※【 】は府立図書館の請求記号)

■『日本国語大辞典 第1巻 あ-いろこ 第2版』(小学館国語辞典編集部/編集 小学館 2000.12)【813.1/66N/1】

『日本国語大辞典』では、語の由来や語形の変化、語義・用法の変遷、類義語との差異などを特に説明できるものについては、項目内に「語誌」として表示され解説されています。「いく【行・往】」(p.881)の「語誌」には、時代ごとの使用度合いや使い分け等が記載されていて、現在については「「常用漢字音訓表」で「いく」「ゆく」双方が認められているが、「ゆく」にくらべると「いく」は話し言葉的な感じを持っている。」と解説されています。

■『言葉に関する問答集:総集編』(文化庁/編集 大蔵省印刷局 1995.3)【811/14N】

文化庁刊行の『言葉に関する問答集』は、日常生活における具体的な言葉の使い方、書き方、読み方等広く関心のもたれている問題を取り上げて、一問一答形式で解説されている資料です。「総集編」には全20集のうちから645項目が収録されています。

p.337に「「学校にいく」と「学校にゆく」とでは、どちらを採るべきか。また「行く」は、「いく」と読むべきか、「ゆく」と読むべきか。」の問いがあり、「両者の差は、文体上の問題で、どちらかと言うと、「ゆく」の方が文章語的で、いくぶん固い言い方、改まって物を言う場合の言い方であるのに対し、「いく」の方は口頭語的で、いくぶん柔らかい言い方、くだけた言い方だと言えるだろう。」と書かれています。

■『講座現代語 第6巻 口語文法の問題点』(森岡健二/[ほか]編集 明治書院 1966)【270/441/#】

この本には<どう違うか>というテーマのもと似ている言葉を具体的に取り上げた16の論考が収録されています。

根来司「「いく」と「ゆく」」(p.358-362)には、いくつかの用例を挙げながら、「その「いく」と「ゆく」とはどう違うかと聞かれたら、わたくしは<「行く」という動作に意志が関与する場合は「いく」で、意志が関与せず自然にという場合は「ゆく」である>と答えたい。」(p.358)と書かれています。

■『日本語の勘どころ : あなたが気づかない誤解・誤用の発見 (ノン・ブック)』(大野透/著 祥伝社 1978.4)

日本語の特性を理解できるよう、要点や法則を紹介している本です。p.75-79に「1章 誤用を避ける法則 (C)どう書くのか(まぎらわしいひらがな) ①「行く」―「いく」か「ゆく」か」があり、「「行く」は、もともとは「ゆく」であったが、平安時代から、口語では「いく」(ことに「いきて」の形で)の勢力がだんだん増し、現在の口語では、「いく」がふつうになっているからである。」(p.77-78)と掲載されています。

※大阪府立図書館では所蔵していない本ですが、国立国会図書館デジタルコレクションの図書館・個人送信資料として閲覧することができます。
『日本語の勘どころ : あなたが気づかない誤解・誤用の発見 (ノン・ブック)』(国立国会図書館デジタルコレクションへのリンク)

こんな資料を探しているけど、探し方がわからないというときは、ぜひ、お気軽にレファレンスサービスをご利用ください!

 

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