令和7年度第2回大阪府立図書館協議会活動評価部会の概要(令和8年2月17日)
更新日:2026年3月27日
令和7年度 第2回 大阪府立図書館協議会活動評価部会議事録
日時 令和8年2月17日(火曜日) 13時から14時30分
場所 大阪府立中央図書館 多目的室
1. 開会
2.委員紹介
出席委員:村上委員(部会長)、川窪委員、佐藤委員(専門委員・遠隔参加)
3.中央図書館副館長挨拶
4.議事(質疑要旨)
〈議題1〉第六期図書館活動評価(案)について
ア)重点事業の具体的目標について
(事務局より資料1、2より重点事業の目標値について説明)
[部会長] 評価項目については、既に議論しているため、数値目標を中心に審議する。
[委員] 2-1「おおさかeコレクションへのデジタルコンテンツ追加など、非来館サービスの拡充を図ります」のおおさかeコレクションへのアクセス数について、440件というのはどのように集計したアクセス数のことか。どういう行動をアクセスとしてカウントするのか。
[事務局] 令和6年1月に今のシステムになり、おおさかeコレクションも新しくなった。その時からGoogleアナリティクスを使ったアクセス数の集計に切り替わっており、取得できるアクセス数は、ロボット等を含まない数値である。おおさかeコレクションURLの配下のページに対するアクセス数を集計しており、目標値はその実績に基づいて設定している。
[委員] 資料画像とメタデータが表示されているコンテンツページ(資料詳細ページ)に対するアクセスに限定されているわけではなく、eコレクション配下のURLであれば途中のページや検索結果一覧等に対するアクセスでも集計しているということか。
[事務局] その通り。
[委員] 検索結果一覧等の中間ページへのアクセスを含むと、利用者がなるべく目当てのコンテンツにたどり着けない使いにくいサイトの方が、途中検索にずっとさまようことになるのでアクセス数が伸びることになる。検索機能が含まれるページの場合、途中の検索画面も含むアクセス数はあまり成果指標には向かないのではないか。
[部会長] 今集計しているアクセス数の中から、コンテンツページではないページへのアクセス数を除くというような処理は可能か。
[事務局] コンテンツページへのアクセスに絞ることは可能。利用については、必ずしもトップページから検索をしてたどるということだけを想定しているわけではなく、各担当課で、特定の資料を紹介するページを作成したり、展示リスト等にダイレクトにリンクを貼ったりすることに力を入れていることもある。
[委員] 最終のコンテンツページへのアクセス数が取れるのであれば、その方が指標としての信頼性が増すため、そちらを指標とした方が良い。直接リンクを貼っていることがあるなら、なおさら妥当なアクセス数になるかと思う。
[部会長] 1日平均440件という数値は変更せず、今後の方向性として委員から指摘があったような現象というのがどれぐらいの影響をおよぼすか確認するのが良いのではないか。
[委員] 評価したい内容に対して、集計すべき数値が中間ページも含むアクセス数で良いのかというところが問題である。おおさかeコレクションに登録したコンテンツそのものを使っていただくことを目指すというのであれば、コンテンツページへのアクセス数に設定しておけばいい。全体の利用状況を評価したいということであれば、全体の利用を示す指標をとればいいとは思う。Googleアナリティクスで取れる単純なアクセス数は、全体のアクセス寄りの数値となり、指標として威力のないものになる。コンテンツページへのアクセスにした方が有益な指標になると思われる。
[部会長] コンテンツへのアクセス数というところで私も同意する。Googleアナリティクスを用いてカウントすることは可能か。
[事務局] コンテンツページだけに絞ることは可能かと思う。コンテンツページへのアクセス数に絞った場合に、全体へのアクセス数と大きな差が生じる場合は、目標値自体を検討しなおす必要が出てく可能性がある。委員がおっしゃったように定義をはっきりさせた方が疑義を招かないと思われる。
[委員] おおさかeコレクションへのアクセス数について、例えば「大阪の行政資料」では、WebOPAC(蔵書検索)からおおさかeコレクションに遷移する。資料では、アクセス数を「中之島図書館の所蔵の古典籍資料のデジタル化の推進」に対する指標としているが、その次の「デジタル媒体で公開された行政資料の収集」の指標にもなり得るのではないか。
評価者としては、令和8年度から12年度にかけておおさかeコレクションの利用が伸びたかどうかという実績を確認したい。
また、国文研作成のデジタル化画像数が指標にあがっているが、国文研DDHプロジェクトにおいて府立側での選定作業等が必要であることが府民にも伝わるようなキーワードがあった方が良いのではないか。
デジタル媒体で公開された行政資料の収集については、データ収集の件数か。公開件数の方が良いのではないか。
[部会長] デジタル媒体の行政資料の件数について、110件はどういう単位なのか。タイトル数なのか。大阪府の行政資料について、今後収集するものがどの程度ある中での年間110件なのかというところを知りたい。
[事務局] 大阪の行政資料としてデジタル媒体で公開されたものを継続的に収集している。デジタルでのみ公開される資料については、書誌データを作る必要があり、収集してからデータ登録まで時間を要するため、目標値はその年度内に収集した件数としている。第五期に「登録件数」としていたが、登録が年度内に間に合わず、目標を達成できなかったことがあり今回はこのようにした。
[事務局] 先ほどのおおさかeコレクションへのアクセス数については、「大阪の行政資料」へのアクセスも含んでおり、おおさかeコレクション全体のアクセスとしてカウントしているものになる。
[委員] コンテンツページへのアクセス数に絞った妥当な値を確認していただき、その値を元に目標値を設定し直すのが良いと思われる。委員がおっしゃったように、アクセス数に行政資料も含むのであれば、2つの項目の両方にかかる指標となる。
[部会長] 委員からは、個別のコンテンツに対するアクセスに限らず、おおさかeコレクション全体としての利用が伸びるということも含めて指標として良いのではないかという意見もあったがどうか。
[委員] 検索して個別の資料に辿りつかなかったとしても、検索を重ねてヒットする資料の一覧を閲覧するだけでも有用なサイトだと考えている。一方で、委員がおっしゃるような検索性が劣るところがあるという面で数値が伸びてしまうこともあるため、両面ある。
[委員] おおさかeコレクションを人々がどのように利用することを想定しているかというところに繋がってくる。委員のおっしゃるようにざっと見るという利用ケースと、個別のコンテンツまで辿り着いてほしい利用ケースというのがある。おおさかeコレクションの評価ということであれば、おおさかeコレクション全体のアクセス数としても良いが、この目標値を設定しようとしている項目が、デジタル媒体で公開された行政資料なども含むのなら、ざっと見るという利用ケースもカウントするのが適切なのかというところになるかと思う。
[部会長] 図書館の方でもう一度議論した上で、指標を再度ご提示いただきたい。
[事務局] 承知した。
[委員] 1-1-1の「やさしいにほんご」ページに蔵書検索の使い方の説明を掲載することになっているが、そもそも「やさしいにほんご」ページのユーザビリティテストはどうなっているか。
[事務局] 最初に作成したときには、1度チェックをしていただいたかと思う。別途外部機関にも相談しており、今後作成時に何らかの形でチェックしてもらい、アップロードしたいと考えている。
[委員] WEBOPAC(蔵書検索)そのものに「やさしいにほんご」のインターフェースを実装できないのか。
[事務局] パッケージへの依存が強く今の時点では厳しいと考えている。
[委員] 1-1-1に「日本語を母語としない利用者」とあるが、具体的事業の説明には「母国語」とある。「母語」に表記を統一した方が良いのではないか。
また「やさしいにほんご」の利用案内は現在ホームページで公開されているが、蔵書検索の言語区分による検索の使い方の説明などもっと具体的に載せていくことを目指すべきではないかと考えている。WEBOPAC(蔵書検索)については、当面、こども向けの検索画面を「やさしいにほんご」のユーザーにも利用してもらうという案内をしても良いかと思う。
[事務局] 表記については統一をする。ホームページについては、「やさしいにほんご」でないと伝わらない、より細かいサービス内容を説明するページを準備している。「やさしいにほんご」のページからリンク先としてそうした説明ページを見てもらえるような形を想定している。
紙・ホームページ双方で用意し、少しでも使いやすいように工夫したい。またモデルケースとしてそれを府内の市町村立図書館にも伝えていくことも考えている。
[部会長] 1-2について「児童サービス、バリアフリーサービスに関する司書セミナー等の研修を実施します」とあるが、力を入れている多言語サービスや「やさしいにほんご」といった内容を盛り込んでも良いのではないか。意見として受け止めておいてもらえれば。
[委員] 1-1-2の「見て、聴いて、さわって楽しむ読書の世界」のイベントについて「障がいや病気、高齢などの理由」とあるが、このイベントについて少し前までは高齢者を対象にしていなかったような印象がある。
あえて高齢者を対象としたのは、今後何か工夫していくということなのか、元々対象としたイベントだったのか。
改めて1-2の研修に関する項目に戻るとここでの「バリアフリーサービス」は「多言語」といったバリアを含むものと考え、指標としてはそれらの実施内容が記載されるという理解で良いか。
[事務局] 1-1-2については、ご指摘の通り元々狭い対象であったが、今はそれだけではなく、高齢者を含めて読書に困難がある方全体を意識したものをどんどん入れていくことを意図して明記した。
1-2にある研修の「バリアフリーサービス」について、資料には詳細を明記していないが、認知症や多言語サービス、やさしいにほんごなどで講師を招いて実施したことがあり、それらを含めた内容と認識している。必要に応じて、成果を記載する際に詳細に明記する。
[委員] 「3 資料の保存と管理の検討」について、府立図書館として最重要の役割の一つである府域図書館への支援を行うためにも長期的な資料の保存ということが重要であることを内容に盛り込めないかと感じた。
配架計画について自己評価欄に「資料移動冊数(延数)」が指標として挙げられているが、有効活用の評価指標となり得るのかとも思った。ただ他の指標も思いつかない。
また書庫内資料の移動について今の体制で実施するのか、業務委託契約の仕様書に盛り込みなおすことで実施するのか、具体的な配架計画についてはこれから構築していくのか知りたい。
[事務局] 具体的な配架計画はすでに作成している。その計画に則り、資料の再配置・移動を目指すことを明記したのが3-1-1の項目にあたる。
[部会長] 資料移動冊数が指標として適切かという話もあったが。
[委員] 延べ移動冊数は資料を移動すること自体の多寡が目標でもないので、目標値も立てようがない。適切な位置に適切に置かれたという状態を測る指標となると難しい。
[事務局] 配架計画はすでにあるので粛々と進めていく予定。最終的な目標を達成できるか、というところで本来は何万冊移動する計画、といった形で明示すべきかもしれないが、進捗状況により左右される可能性もあるのでこのような書き方にしている。
[委員] 2-1の国文研のデータ作成数では数値が明記されている。毎年は難しいかもしれないが、何年までに延べ何万冊、といった書き方であればこちらが計画の推移を見る際の参考になる。
[事務局] その方法であれば表記できると思われる。
[部会長] 5年間でおおよその移動冊数の見込みがあり、遅滞なく年度ごとに計画が進捗しているか評価することと理解したが、それで良いか。
[事務局] その通り。経緯を少し説明すると、地下2階等に約100万冊を収蔵できる新書庫が完成し、地下1階から地下2階に資料を降ろす作業と地下1階内で資料を移動する作業が必要になってくる。管理が不十分で利用しにくい配架にはしたくないので、きちんと目標を定めて履行していきたいと考えている。
[部会長] 1-1-2にある「デイジー図書」について以前委員より「マルチメディアデイジー」を含んでいるかという指摘があったと思うが、その認識で良いか。
[事務局] 1-1-2の「デイジー図書」は自館で作成するものを指しているが、当館には作成環境がないため「マルチメディアデイジー」は含まない。
[部会長] 収集は行っていることは把握しているので、それは別途ということで承知した。
[委員] 大阪府は別途読書バリアフリー計画を策定しており、そこにも「マルチメディアデイジー」というキーワードが散見される。「見て、聴いて、さわって楽しむ読書の世界」の体験コーナーをはじめ、公共図書館としてマルチメディアデイジーに触れる機会をどんどん提供することが重要ではないかと思っている。
[部会長] その辺りは「読書バリアフリーを推進するサービス」の項目に留意した内容を明記してもらえたらと思う。
イ)基本事業の評価項目と目標値について
(事務局より資料3より基本事業の目標値について説明)
[委員] 3-1「学校や児童、生徒、学生の参加を目的とした事業の受入回数」について、参考資料では「実施回数」となっているが、ニュアンスが異なるように思う。どちらの回数が目標数値となるか。
[事務局] 確認したところ「受入回数」が正しい。
[委員] この回数は図書館が会場となっているものや、図書館の資料が資料を提供したようなものをカウントしているのか。
[事務局] 学校側から申込みがあるもの、図書館側で主催するもの両方の事業をカウントした合計数となる。
[委員] こちらの目標数について「31」としているが、端数はなく「30」でも良いように思う。
資料2-1「レファレンス協同データベースへの登録件数」について件数の指標として被参照数も管理用ページから簡単に出せるので参考数値として明記をすれば良いと思う。
また登録件数の目標値は一般公開の件数という認識で良いか。
[事務局] 目標値は一般公開件数。被参照数のご指摘は取り入れたい。
[委員] 資料5-2「SNSによる情報発信件数」の発信方法として想定しているのはXか。大阪府立図書館のSNSとしてはYAを対象としたInstagramもあったかと思うが、Instagramは幅広い世代が利用するようになっている。
Xと同じ情報を発信しても構わないので、府立図書館全体のInstagramに内容を変更するか、新たにアカウントを開設しても良いのではないか。数値自体はそのままでも良いので、Instagramでも発信していった方が多くの人に届くのではないかと思う。
[事務局] Instagramについては主な対象はYA世代であるが、投稿内容については幅広い図書館サービスに関する内容も含まれている。見せ方を含め、ご指摘をふまえて検討したい。
[部会長] 資料3-1「学校や児童、生徒、学生の参加を目的とした事業の受入回数」は府立の学校だけではなく府域の様々な学校の児童・学生が参加する事業を含めた数値ということで理解した。
大阪府立図書館として大いにやってほしい事業ではあるが、単に基礎自治体が担う事業を肩代わりするのではなく、活動を通じて基礎自治体の取り組みをサポート・下支えすることを押さえたうえで取り組んでほしい。
資料5-1「関係機関との連携事業数」について、現在の関係機関数についてわかるか。
[事務局] 例年実施している連続講演会や年度により新規で連携の申し出がある場合もあるので、明確に機関数という形ではお示しできない。
[部会長] 年度ごとに申し出のある機関も含めた数値であるということはわかった。
[部会長] 今回のご意見等を踏まえまして3月27日に中之島図書館で開催される令和7年度第2回大阪府立図書館協議会で審議したい。
意見中で最も大きかったのは、最初の「おおさかeコレクションのアクセス数」のところかと思われるが、その他の細かい点についても、修正のうえ図書館協議会で審議していただくことになる。
第五期の活動評価につきましては令和7年度の実績値などの確定後、外部評価を行い令和8年度の第1回の図書館協議会でご審議いただく予定。
5.中之島図書館副館長挨拶
6.閉会
<資料>
資料1 大阪府立図書館活動評価全体イメージ第五期から第六期へ
資料2 第六期活動評価_重点事業シート_案
資料3 第六期活動評価_基本事業点検シート_案