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和書の所在を調査する

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年3月31日更新

 中之島図書館は、約20万冊にのぼる古典籍資料を所蔵していますので、古い本に関する問い合わせがたくさん寄せられます。
 もし、あなたが明治に入るまでに刊行された和装書を観たい、読みたいと思ったら、中之島図書館3階大阪資料・古典籍室のカウンター前のカード箱で検索してください(一部の資料のみ、蔵書検索端末で検索することができます)。
 その時、書名がわかっていれば「書名カード」を、書いた人がわかっていれば「著者カード」をひきます。

 観たい、読みたい本のカードがあったら、左上の2列の数字(請求記号)を控えて、カウンターで職員にお示しください。書庫からお目当ての書物をお出しいたします。

 中之島図書館でその書物を所蔵していなくてもあきらめないでください。『国書総目録』という本で、その書物が他のどの図書館に所蔵しているのかを調査できます。
 そればかりか活字本として出版されているかどうかもわかりますから、活字本があれば中之島図書館で手にすることも可能かもしれません。

(各資料の右端にある番号は、中之島図書館所蔵資料の請求記号です。)

1.『国書総目録』

■  『国書総目録』 全9巻 岩波書店   010-5# 025.1-1N

 『国書総目録』は国初から慶応3(1867)年までに刊行された日本人による著作、編集、翻訳した書籍(国書)が、全国のどの図書館や文庫に所蔵されているかを記載した全9冊の総合目録です。

 本書は昭和14(1939)年の『岩波国書解題』構想が発端となり、戦争による中断をはさんで、昭和32(1957)年に国書の総合目録を編纂するという方針に変更されました。昭和38(1963)年から昭和51(1976)年にかけて刊行され、あしかけ38年に及ぶ大事業となりました。

 平成元(1989)年に追加、訂正を施した「増訂版」が刊行され、採録された国書の数は50万を超えています。同書の「凡例」によると収載した国書を次のように選んでいます。

  1. 日本人の著作にかかるものであれば、和文・漢文・欧文を問わず収めた。
  2. 日本に帰化したとみなすべき外国人の、わが国における著述は収めた。
  3. 外国書の全部または一部を書写し、あるいは刊行したものは収めない。ただし外国人の著述を、日本人が改修編纂したものは収めた。
  4. 外国書を翻訳したもの、または注釈を施したものは収めた。ただし、漢籍の場合、原文に句読訓点を施したに過ぎないものは収めない。なお、施された注が書込み程度のものを除き、頭書・首書の類は収めた。
  5. 近世の庶民史料は厖大な数に上るのみならず、未整理のものが多いので、割愛した場合が少なくない。

 なお、書画、絵図、地図、古文書、拓本類、一遍の文章の類は原則として収められていません。

《『国書総目録』の引き方》

 『国書総目録』は基本的には書名のよみの50音順に並んでいます。

 例えば『摂津名所図会』の所在を知りたい場合は、第5巻「す-て」を手にとって「セッツメイショズエ」のところを開いてください。すると、全部で何冊のものか、編著者はだれか(著)、成立年あるいは初版の刊行年はいつか(成)の記述の後に、「版本」がどの図書館に所蔵されているか(版、写本の場合は写)が、略称で記載されています。

 『摂津名所図会』の場合は、全部で12冊、著者は秋里湘夕(籬島・舜福)著で竹原春朝斎(信繁)画、版本は国立国会図書館や内閣文庫、当館などの図書館が所蔵していることがわかります。

 また、その書物が活字などに翻刻されていれば、その情報も記載されます(活)。『摂津名所図会』では『大日本名所図会』に収められているものと昭和9(1934)年に単行で翻刻されているものがあることがわかります。

 つまり、中之島図書館で和装書として所蔵していなくても、一般書として所蔵している場合もあります。検索して活字本を所蔵していればその場で読むことができます。

2.『古典籍総合目録』、『国書人名辞典』、『国書読み方辞典』、『国文学複製翻刻書目総覧』正・続

 古典籍の所在を調査する時、『国書総目録』とあわせて調査できるいわば姉妹版を次に紹介します。

■  『古典籍総合目録』 全3巻 国文学研究資料館編 岩波書店   025.1-4N

 『古典籍総合目録』全3巻は『国書総目録』の続編ともいうべきものです。『国書総目録』の収録後に新たに刊行された図書館、文庫の目録に基づいて作成された国文学研究資料館のデータベースを冊子体にしています。項目約43,000点のうち、『国書総目録』に未収録のものが約10,000点あります。採録の範囲(ただし慶応4(1868)年まで含む)や検索方法は『国書総目録』に準じています。

■  『古典籍総合目録』 全3巻 国文学研究資料館編 岩波書店   025.1-4N

 『古典籍総合目録』全3巻は『国書総目録』の続編ともいうべきものです。『国書総目録』の収録後に新たに刊行された図書館、文庫の目録に基づいて作成された国文学研究資料館のデータベースを冊子体にしています。項目約43,000点のうち、『国書総目録』に未収録のものが約10,000点あります。採録の範囲(ただし慶応4(1868)年まで含む)や検索方法は『国書総目録』に準じています。

●  日本古典籍総合目録データベース   Web  http://base1.nijl.ac.jp/~tkoten/
●  新日本古典籍総合データベース   Web  https://kotenseki.nijl.ac.jp/

どちらも国文学研究資料館が提供するデータベースです。
「日本古典籍総合目録データベース」では、『国書総目録』『古典籍総合目録』を中心とした目録情報を検索することができます。キーワード検索も可能です。
「新日本古典籍総合データベース」では、目録情報に加えて、国内外の機関が所蔵する古典籍の画像データも収録し、画像のあるものはそのまま資料本文を見ることができます。

■  『国書人名辞典』 全5巻 市古貞次ほか編 岩波書店   281-170N

 『国書人名辞典』全5巻は『国書総目録』に収録された編著者の人名辞典です。ほぼ30,000人の生没年、名号、家系、経歴、著作について記述されています。

■  『国文学複製翻刻書目総覧』正・続 市古貞次ほか編 貴重本刊行会   015-1817#

 和装本ではなく、翻刻や複製本で読みたい時、国文学やこれに関連する書籍であれば、この資料を使うと翻刻や複製の出版情報を得ることができます。『国書総目録』に比べて発行年の新しい本が掲載されていますので、『国書総目録』と合わせて調べると効果的です。

■  『国書読み方辞典』 植月博編 おうふう   025.1-21N

 『国書総目録』や当館の目録カードなどでは、書名の「よみ」がわからなければ調査をすすめることができません。この辞典では、書名の最初の文字の画数からよみを調べることができます。