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『国書総目録』の使い方

印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月28日更新

― 和書の所在を調査する ―

  1. 『国書総目録』について
  2. 『国書総目録』の引き方
  3. 『古典籍総合目録』・『国書人名辞典』・『国書読み方辞典』・『国文学複製翻刻書目総覧』

 中之島図書館は、12万冊にのぼる古典籍資料を所蔵していますので、古い本に関する問い合わせがたくさん寄せられます。

 もし、あなたが明治に入るまでに刊行された和装書を観たい、読みたいと思ったら、中之島図書館 「大阪資料・古典籍室」のカウンター前のカード箱で検索してください。

 その時、書名がわかっていれば「書名カード」を、書いた人がわかっていれば「著者カードをひきます。

 観たい、読みたい本のカードがあったら、左上の2列の数字(請求記号)を控えて、カウンターで職員にお示しください。書庫からお目当ての書物をお出しいたします。

 カードがない時は中之島図書館でその書物を所蔵していないことになります。でも、あきらめないでください。 『国書総目録』(岩波書店)という本で、その書物が他のどの図書館に所蔵しているのかを調査できます。

 そればかりか活字本として出版されているかどうかもわかりますから、活字本があれば中之島図書館で手にすることも可能かもしれません。

 

『国書総目録』について

  『国書総目録』は国初から慶応3年までに刊行された日本人による著作、編集、翻訳した書籍(国書)が、全国のどの図書館や文庫に所蔵されているかを記載した全9冊の総合目録です。

 本書は1939(昭和14)年の『岩波国書解題』構想が発端となり、戦争による中断をはさんで、1957(昭和32)年に国書の総合目録を編纂するという方針に変更されました。1963(昭和38)年から1976(昭和51)年にかけて刊行され、あしかけ38年に及ぶ大事業となりました。

 『国書総目録』はその後、1989(平成元)年に追加、訂正を施した「増訂版」が刊行されています。 採録された国書の数は50万を超えています。同書の「凡例」によると収載した国書を次のように選んでいます。


  1. 日本人の著作にかかるものであれば、和文・漢文・欧文を問わず収めた。
  2. 日本に帰化したとみなすべき外国人の、わが国における著述は収めた。
  3. 外国書の全部または一部を書写し、あるいは刊行したものは収めない。ただし外国人の著述を、日本人が改修編纂したものは収めた。
  4. 外国書を翻訳したもの、または注釈を施したものは収めた。ただし、漢籍の場合、原文に句読訓点を施したに過ぎないものは収めない。なお、施された注が書込み程度のものを除き、頭書・首書の類は収めた。
  5. 近世の庶民史料は厖大な数に上るのみならず、未整理のものが多いので、割愛した場合が少なくない。

 なお、書画、絵図、地図、古文書、拓本類、一遍の文章の類は原則として収められていません(「凡例」より)。

『国書総目録』の引き方

  『国書総目録』は基本的には書名のよみの50音順に並んでいます。例えば『摂津名所図会』の所在を知りたい場合は、第5巻「す-て」を手にとって「セッツメイショズエ」のところを開いてください。すると、全部で何冊のものか、編著者はだれか(著)、成立年あるいは初版の刊行年はいつか(成)の記述の後に、「版本」がどの図書館に所蔵されているか(版、写本の場合は写)が、略称で記載されています。

 『摂津名所図会』の場合は、全部で12冊、著者は秋里湘夕(籬島・舜福)著で竹原春朝斎(信繁)画、版本は国立国会図書館や内閣文庫、当館などの図書館が所蔵していることがわかります。

 また、その書物が活字などに翻刻されていれば、その情報も記載されます(活)。『摂津名所図会』では『大日本名所図会』に収められているものと1934(昭和9)年に単行で翻刻されているものがあることがわかります。

 つまり、中之島図書館で和装書として所蔵していなくても、一般書として所蔵している場合もありますので、職員に相談してください。検索して活字本を所蔵していればその場で読むことができます。

 

『古典籍総合目録』・『国書人名辞典』・『国書読み方辞典』・『国文学複製翻刻書目総覧』正,続

  古典籍の所在を調査する時、『国書総目録』とあわせて調査できるいわば姉妹版を次に紹介します。

 『古典籍総合目録』(岩波書店)全3巻は『国書総目録』の続編ともいうべきものです。『国書総目録』の収録後に新たに刊行された図書館、文庫の目録に基づいて作成された国文学研究資料館のデータベースを冊子体にしています。項目約43,000点のうち、『国書総目録』に未収録のものが約10,000点あります。採録の範囲(ただし慶応4年まで含む)や検索方法は『国書総目録』に則したものとなっています。

 『国書人名辞典』(岩波書店)全5巻は『国書総目録』に収録された編著者の人名辞典です。ほぼ30,000人の生没年、名号、家系、経歴、著作について記述されています。

 和装本ではなく、翻刻や複製本で読みたい時、国文学やこれに関連する書籍であれば、市古貞次・大曽根章介編『国文学複製翻刻書目総覧』正/続(日本古典文学会・貴重本刊行会)で調べることをおすすめします。この本では翻刻や複製の出版情報を得ることができます。『国書総目録』に比べて発行年の新しい本が掲載されていますので、『国書総目録』と合わせてお調べになると効果的です。

 ところで、古典籍の所在を調べるにも、その本のよみがわからなければ、調査をすすめることができません。しかし、古典籍のよみはなかなかむずかしく、簡単には読むことはできません。
 例えば『棠大門屋敷』の所在を知りたくても、よみがわからないと『国書総目録』どころか中之島図書館のカードを検索することすらできません。
 植月博著『国書読み方辞典』(おうふう)は書名の最初の文字の画数からよみを調べることのできる資料です。上の資料を検索すると「カラナシダイモンヤシキ」とよむのがわかります。これで『国書総目録』を引くと、中之島図書館も所蔵していることが判明します。