大阪府立図書館

English 中文 한국어 やさしいにほんご
メニューボタン
背景色:
文字サイズ:

平成30年度大阪府立図書館協議会の概要(平成31年3月19日)

更新日:2019年4月28日


掲載日:2019年4月28日更新

平成30年度第2回大阪府立図書館協議会議事録

平成31年3月19日(火曜) 14:00~16:00
大阪府立中央図書館 多目的室

出席者: 山﨑会長、井上委員、尾﨑委員、岸本委員、髙崎委員、田中委員、
藤村委員、穂積委員、村上委員
欠席者: 石井委員

1.開会

2.中之島図書館長挨拶

3.議題
(1)平成30年度大阪府立図書館の活動評価について
(事務局より説明)
第三期図書館活動評価重点目標シート1~5、自己点検シート、第四期に向けた課題等について説明
(活動評価部会長より、評価部会報告)
30年度の最終的な活動内容はまだ確定していないため、現時点での資料に基づき、活動評価部会で審議した結果について報告する。資料2のとおりすべてA、B評価。B評価でも90%以上の達成ということで、全体的によく達成されている。
そのうえで、基本方針1、4、5について意見が出た。基本方針1は、府域全体の図書館そして職員のレベルアップを支援する内容である。29年度の外部評価意見で言及した、府域図書館職員と府立図書館職員との情報交換の場、特にインフォーマルも含めた情報交換の場が設定され、それが府域図書館職員に歓迎されているようであり、評価したい。一方で、府域図書館職員のなかには、正規・非正規の別、正規でもいろいろな立場の方がいる状況で、一律の研修をすることにそろそろ限界が来ているのではないか。もう少しきめ細かに、様々な立場の方のキャリアパスへ働きかけができるような研修のあり方を模索すべきではないか。基本方針4については、おおさかポータルという非常に意欲的な試みが今回公開されたが、それをどう発信して一般の方々に知ってもらうかという点に課題があるのではという意見が出た。特に公開時の発信、宣伝が大事。国立国会図書館サーチとの連携、SNSでの発信など、いろいろな機会をとらえていただきたい。錦絵などの画像も一部入っているが、例えば「適塾」で検索しても外観などを見ることはできない。一般の方が見たとき、魅力的、探したいと思ってもらえるように、もう一工夫してもらいたい。基本方針5では、外部機関が図書館と連携することのメリットは感じてもらっているということだが、図書館と連携して何がメリットだったのかをきちんと把握することも大切。その点を把握することが今後の図書館としての強みにもなっていくので、留意してほしい。

(質疑応答)
[会長] 図書館の自己評価および資料の数値を見ておおむね順調であると感じた。

[委員] 評価部会で、府立図書館が府域図書館との情報交換の場を設けるなど工夫していることが、府域図書館の職員に評価されていると話した際、府立図書館の方が嬉しそうにされていたことが印象に残っている。府域図書館の現場の反応はつかみにくいかと思うが、現場の職員も非常に高く評価しているということを伝えたかった。自信と誇りをもってこれからも取り組んでもらいたい。

[会長] 第三期の活動評価については、統計値の確定を待って、次回の当協議会で最終的にまとめるが、現時点での仮の自己評価として、30年度の活動評価を承認する、ということでよいか。

[各委員](承認)

(2)第四期(2019-2022年度)活動評価について
(事務局より基本方針1~3を資料4、5に基づき説明)

(質疑応答)

[委員] 資料5連番6の館内研修は外部講師に依頼して実施するのか。

[事務局] 外部講師も検討しているが、内部の職員同士での研修も考えている。

[委員] 資料5連番5において、調査研究をするとのことだが、報告書を作成するだけでなく、半期あるいは1年終わった段階などで他の職員から質疑応答を受けて中身をバージョンアップしていくという理解でよいか。

[事務局] お見込みのとおり。

[委員] 資料5連番2の図書館関連ニュースの発信手段と対象は。おそらく図書館という組織にメールを送るのではないかと思うが。

[事務局] ニュースを集約し、府域図書館を対象に行いたいと考えている。手段については、既存のメーリングリストを用いるか、新しく導入するグループウェアを用いるか、検討しているところ。

[委員] 図書館職員は非正規の方が増えており、正規職員は行政職の場合もある。研修に限らず様々な情報を提供するのであれば、組織宛ではなく個人宛へのメール発信を検討してはどうか。

[事務局] いただいたご意見を踏まえ、どの機能が有効かということも含めて検討していきたい。

[委員] 資料5連番16の刊行物、連番18の教員用図書館活用ガイドは、紙媒体での発行か。それともWebやメールを使って発信するのか。

[事務局] 連番16は紙媒体での発行数をカウントする。情報提供の手段のうちSNS等は別の項目でカウントしており、ここでは紙媒体の刊行物の数だけをあげている。連番18については、これまでPR回数を意識してこなかったため、回数を意識して広報しようと考えている。

[委員] 連番18は印刷物でのPRということでよいか。具体的にどのようにPRし、カウントするのか。

[事務局] 紙媒体(広報ちらし)とホームページ掲載によるWebでのPRを考えている。具体的には、中央図書館で実施する教員向け研修時での広報ちらしの配布回数や、教員用ポータルサイトへ掲載した回数等をカウントする。なお、基本的に教員用図書館活用ガイドは印刷物では配布していない。

[会長] 質疑の途中だが、部会長から活動評価部会の報告をいただき、あらためて質疑を進めたい。報告をお願いする。

(第四期基本方針1~3について、活動評価部会長より、評価部会報告)
基本方針1については、グループウェアの活用について、図書館がこうしたものを使って府域で情報共有する例は少ないのではないか、他府県での図書館活動の参考ともなると考えられるため、積極的にアピールもしてほしいとの意見が出た。グループウェアを使うということで双方向性が強調されている一方、自己点検シートの数値目標としては図書館関係ニュースの発信回数があげられていることについて質問が出た。グループウェアを導入したことによる効果、適切な数値目標としてあげるのは難しいということもあり、どのような数値目標が適切であるのかについても検討してほしいという意見があった。同じく資料5連番3「研修ページに新設・更新したコンテンツ数」の目標値15について、連番4の研修実施数の目標値40との関係について質問が出た。たとえば「司書セミナー」というカテゴリであれば、年間6回実施してもまとめて1コンテンツとしてカウントするという事であった。これ以上の要望をするわけではないが、少しわかりにくいのではとの意見があった。また、コンテンツの内容に関しては、実施した研修の簡単な紹介だけではなく、たとえば講師が配布した資料などぜひ掲載してほしいと要望した。
基本方針2については、主に資料の構成について指摘し、それが今回は反映されている。具体的には、連番7の調査報告書作成の項目が資料5に当初入っていなかったが、大変重要な取組であるので追加すべきでは、という意見であった。
基本方針3については、資料4の現状と課題において言及されている「全ての子ども」について意見が出た。読書活動がなかなか全ての子どもに行き届かない。本当に働きかけなくてはならない対象の子どもはどこにいるのか。そもそもアンケートを渡すことができない子どもが非常に重要なのではないか。ケースワーカー等との連携も必要になるのではという事も含めて検討してほしい。資料5に関しては、本日、委員からもご質問があったが、子どもの読書に関する情報提供が刊行物の発行だけでよいのか、ということを指摘した。それについては、資料に記載されていないことも検討しているとのことだったため、指摘までにとどめている。

(質疑応答)

[委員] グループウェアを導入するという事だが、他県で学校図書館の研修の様子を5分程度にまとめた動画をアップしている例がある。そうしたことも可能になるのか。

[事務局] 動画の配信については、グループウェアとは別に、外部の動画投稿サイトに掲載し、そこへリンクするような形で検討している。

[委員] 基本方針3について、資料5 3-1には具体的方策が3点あげられている。私の地元では早くから読書ノートを導入し、たくさん読む子どもは表彰され、大変励みになっている。自治体が取り組むべきかどうかという問題はあるが、府域では他にも導入している例がある。子どもの手に残るツールは励みになる。財政難の今日において、そうしたツールの開発などもデジタル化、公民連携などを視野に検討してもらいたい。

[事務局] 「子どもの読書に関する情報提供」における赤ちゃん向け絵本のリーフレットは、企業に協力してもらい印刷している。官民連携のひとつの事例としてご紹介させていただく。

[事務局] 図書館だけでなく、教育庁、府内の市町村図書館や学校でも、様々な取組を進めている。読書手帳を地元の企業と連携して作成した事例もある。教育委員会としては、こうした取組を他の市町村や学校へ紹介してそれぞれの取組につなげてほしいとお願いしている。スポンサー企業を探すほか、出版協会等の協力を得て学校へ絵本作家を派遣する事業も行っている。こうした取組を進めていきたい。

[委員] 資料5連番17の具体的な内容は。

[事務局] こども資料室で実施する「楽しい手話」や「なつやすみ点字教室」などを想定している。

[委員] 支援学校に対してはどうか。

[事務局] 支援学校からは、学校図書館の模様替えの相談や、学校での読み聞かせの依頼があり、対応している。

[委員] 私の地元でもそうだが、支援学校は地域ととても近い存在なので、地域の図書館、公民館などと支援学校との連携等を支援してほしい。

[会長] その連携がうまくいくよう、府立図書館がサポートをしてほしいと思っている。

(事務局より基本方針4・5を資料4、5に基づき説明)
(第四期基本方針4・5について、活動評価部会長より、評価部会報告)
評価部会では、若干事実確認などをしたものの、大きな点は一点、資料5連番26「おおさかポータル登録データ数」についてであった。データ量は多いが、どれだけ使われるかが課題。検索サイトで大阪に関する事柄、例えば適塾を検索すると、「おおさかポータル」のコンテンツが三、四番目くらいに表示されることが望ましい。使われるための工夫をしてほしい。

(質疑応答)

[委員] 「おおさかポータル」に登録するデータの目標値が3,000件ということだが、この数字をどのようにとらえればよいのか。今後、大阪ではIRや万博などイベントが目白押しであり、こうしたデータベースが全国、そして世界からも閲覧されるようなケースが出てくるのではと思う。目標値の設定について説明をお願いしたい。

[事務局] 今年1月から「おおさかポータル」の運用を開始したため、過去の実績値はないが、前身となる「大阪文献データベース」の過去3年間の平均データ登録数が約2,600件。「おおさかポータル」の場合は外部機関との連携も考えており、若干上乗せをした3,000件を目標値として設定した。

[委員] 毎年件数が積みあがっていることは理解した。総データ数はどれくらいか。

[事務局] 「おおさかポータル」を公開した1月7日時点で、約6万4千件登録されている。

[委員] 大阪の紹介に役立つように、よろしくお願いしたい。

[会長] 民間企業の取組や、万博などの様々な施策などに役立ってこそ価値がある。6万件のデータがあればそれができると思う。また、小学校や中学校では地域学習を行っているが、高校になると、大阪全体を知ったうえでグローバルな世界に生きることを考える、地元のことをよく知って誇りに思う、という事も大事なのではないかと思う。そういった意味での活用も検討してほしい。

[委員] 「おおさかポータル」だが、見たいと思っても中之島図書館のホームページに小さくリンクがあるだけ。中央図書館のページには記述もない。e コレクションを公開した時もそうだったが、せっかく良い情報を公開しているのにもったいない。トップページに出てこないと見つけられない。民間企業がするように、せめて1か月くらいはトップページの上部三分の一を使うぐらいの広報をすべきではないか。新しいプロジェクトなのにもったいない。

[事務局]アピールが足りていないのは御指摘のとおり。公開後の整備に手をとられていた状況であったが、今後はホームページ上にバナーを作るなど、アピールしていきたい。

[会長]委員からの発言もあったが、多くの取組指標をどう活かして成果指標にするか。数値化するのは難しい部分もあるかと思うが、そういった観点を盛り込んで、最終的な評価に繋げていただきたい。

[会長] 本日の議題についてはこれで終了し、第四期の活動評価については、本日の討議を踏まえて事務局に修正できるところは修正してもらうということで承認していただけるか。

[各委員](承認)

[会長] 以上をもって本日の議事を終了させていただく。長時間にわたり熱心に審議、提言をいただいたことに感謝を申し上げる。中央・中之島両図書館においては本日の意見・提言を日ごろの運営、図書館づくりに積極的に活かしてほしい。
今後の開催予定について確認したい。第四期初年度の取組内容は本日ご承認いただいた。31年度の活動評価部会では、第三期のまとめと30年度活動報告、第四期の自己評価の基準等を審議いただくということで開催は1回とさせていただきたい。本協議会についても31年度の図書館運営について大きな変化、変更、緊急課題などがなければ開催は1回にさせていただきたい。その翌年の2020年度は第四期の取組期間の中間年に当たるため、数値目標の見直しの必要性などについても審議いただきたいと考えており、評価部会、協議会とも2回程度開催することになるかと考えている。こうした進め方をさせていただきたいがよろしいか。

[各委員](承認)

4.閉会
(中央図書館副館長あいさつ)

資料1   重点目標評価シート1~5 [PDFファイル/336KB]
資料2-1 重点取組業務 自己点検シート [PDFファイル/85KB]
資料2-2 自己点検シート「自己評価の基準」 [PDFファイル/124KB]
資料3   府立図書館の活動評価_第三期の総括と第四期への課題(素案).docx [PDFファイル/419KB]
資料4   第四期重点目標評価シート_1~5(案)[PDFファイル/278KB]
資料5   第四期重点取組業務自己点検シート(案).xlsx [PDFファイル/124KB]

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

PAGE TOP