大阪府立図書館

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令和3年度第1回大阪府立図書館協議会の概要(令和3年8月17日)

更新日:2021年9月17日

令和3年度 第1回 大阪府立図書館協議会議事録

日時  令和3年8月17日(火曜日) 14時から16時20分

場所  大阪府立中央図書館 多目的室

1 開会

2 委員紹介

出席委員:山﨑会長、村上委員(活動評価部会長)、岸本委員、髙崎委員、田中委員、藤木委員、三浦委員
(遠隔出席)井上委員、栗田委員、沼倉委員

3 中央図書館長挨拶

4 議事(質疑要旨)

議題 (1) 会長の選任について
(2) 活動評価部会の委員について
(3) 令和2年度 大阪府立図書館の活動評価について
(4) その他 報告事項等

<議題1>会長の選任について

[事務局] 大阪府立図書館協議会条例第4条の規定により、本協議会の会長を委員の互選により選出する。

[委員] 山﨑委員を推薦する。

[各委員] 異議なし。

<議題2>活動評価部会の委員について

[会長] 大阪府立図書館協議会規則第4条第1項の規定にもとづき、本協議会に専門的に調査・審議する観点から活動評価部会を引き続き設置する。なお部会に属する委員及び専門委員は、同規則第4条第2項の規定に、会長が指名することとあるので引き続き、同志社大学の佐藤先生、元京都産業大学の岸本先生、関西大学の村上先生を指名する。村上先生には、部会長もお願いする。

[各委員] 異議なし。

<議題3>令和2年度 大阪府立図書館の活動評価について

(事務局より説明)

(活動評価部会部会長より外部評価報告について説明)

新型コロナウイルス感染症拡大防止対策が必要な状況の中、工夫を凝らして事業を行った点を高く評価した。
(基本方針1)動画配信による研修への取組みを高く評価した。グループウェアの導入や「来館サービスと非来館サービスの効果に関する調査・研究」の取組みにもチャレンジされており今後に期待する。また相互協力業務の中で協力車を利用した資料搬送の割合が年々増加し、府立図書館の役割が大きくなっていることを評価した。
(基本方針2)市町村立図書館でも関心が高い電子書籍の提供について合同調査を行い、冷静に検討する機会を提供した点を評価する。
著作権法の改正により、今後デジタル化した図書館資料の提供がさらに進むことを踏まえ、紙媒体と電子媒体の効果的な提供について、引き続き調査研究を進めていただきたい。
e-レファレンス質問件数の倍増は、緊急事態宣言発出による臨時休館もあり来館が困難になったことの反映ではあるが、府立図書館に対する信頼により、数多くの質問が寄せられたものと考える。
障がい者サービスでは、遠隔コミュニケーションアプリを活用した対面朗読サービスの提供を全国に先駆けて実施した。利用者からも非常に好評である点を高く評価した。
ビジネス支援サービスの「講座・セミナー開催回数」が目標値に届かなかったことはやむを得ないが、e-レファレンスの倍増に見られるニーズを分析しビジネス支援でも生かしていただきたい。
(基本方針3)図書館利用に配慮が必要な子どもへの読書活動支援に関して、目標値には達していないが、児童自立支援施設への貸出開始はより幅広い子どもたちへのアプローチを試みた点を評価している。
高等学校への協力貸出冊数は目標を大きく下回ったが、教職員への積極的な情報提供を行っており、今後に繋がる取組みと評価した。
国際児童文学館資料の活用については、「講演と新刊紹介」の動画配信は全国から参加があり好評で、関心の高さがうかがえる。
(基本方針4)「おおさかポータル」は、今後も利用者の視点に立った改善を図られたい。古典籍の収集に関して、「おおさかeコレクション」に石崎文庫の資料が搭載され、同文庫に新たな光が当てられた。地道な作業の積み重ねの結果であり、図書館の底力を感じた。
(基本方針5)中央、中之島ともイベント実施回数が減少したが、感染症拡大防止の観点からはやむを得ないと考える。SNSについても随所に改善の工夫が見られた。地下書庫の紹介動画を配信したことも、積極的な取組みと評価した。ただ、更に興味を引く工夫が必要という指摘をした。
新型コロナの終息が見通せない中、本来の図書館の役割も意識しつつ、新しい取組みにチャレンジしていただきたい。
なお、感染状況を踏まえた今期後半の目標値の変更が提起され、妥当なものと考える。こちらを前回の協議会にて承認したことを付け加える。

(質疑応答)

[委員]重点取組業務自己点検シート連番4では、研修動画を配信されたとのことだが、動画配信のみだと一方通行となる。質疑応答ができる工夫が必要ではないか。

[事務局] 研修ごとにアンケートを実施しており、活用することも考える。

[委員] 大学のオンライン授業でも一方通行の動画配信では学生の理解度を把握できない。私の場合は、質疑応答の時間を必ず設け、学生だけでなく、教員側からも質問して理解度を確認している。動画配信による研修でも、双方向でやりとりができるような工夫が必要。

[事務局] 今年度は集合研修を録画した動画の配信を試みている。質疑についても今後の課題としたい。

[会長] アンケートにあった意見に対して回答をすることも大事。

[委員] 重点目標評価シート2の協議会意見に「電子書籍の導入について市町村図書館が冷静に検討する機会を設けた」とあるが、「冷静に」とはどのような意味か。

[部会長] 感染症拡大防止のため電子書籍サービスを十分に検討する余裕なく導入した事例も考えられる。ここでは、電子書籍サービス導入のメリット・デメリットを市町村図書館が冷静に考えることができたという意味でこの表現とした。

[委員] 電子書籍の調査はこれまでにも行われてきたと思う。この1年で、電子書籍サービスを導入した府域図書館はあるか。

[事務局] 令和2年度はコロナを契機に電子書籍を導入した館が増えた。

[委員] 「冷静に」検討する機会を設けたという先ほどの部会長の説明と異なるのではないか。

[部会長] 一部府域図書館での導入事例はあるが、大多数が電子書籍を導入したということではない。電子書籍の導入を迷っている図書館に、メリット・デメリットを慎重に検討する機会を府立図書館が提供したということを申しあげた。

[委員] そうであれば「慎重に」検討する機会を設けたという表現の方が適切ではないか。個人的には、府立図書館にはデジタル化をもっと推進してほしい。

[部会長] 表現の修正についての意見は承知した。電子書籍サービスの導入について否定的ということではない。府立図書館が導入する場合には府域図書館との役割分担を見極め、今後も合同調査などを通して適切な形を検討いただきたい。

[委員] 令和2年度の合同調査には当館のスタッフも参加した。予算もなく、導入に至らない図書館もあるが、電子書籍導入に関する情報を得ることができ、有意義であった。

[会長] 自治体ではコロナ対策に経費がかかり、図書館のサービスが進まないこともあろうかと思う。府立図書館で情報を集め、効果測定もしていくことで、電子書籍導入拡大に繋がるのではないか。
同様にコロナ対策など府立学校でも多くの困難があると思うが、府立学校からの意見はないか。

[委員] 府立学校は学校行事等の中止など制約も多い状況で、それが協力貸出冊数の減少にも影響を及ぼしていると思う。府立学校への協力貸出や、本が届きにくい子どもたちへの貸出セット提供などの支援に感謝。今すぐ結果に繋がらずとも将来的に本を手に取る子どもが育っていくと思う。校長会等でも発信し続け、共に進めたい。

[会長] 双方向でのやりとりは非常に大事。コロナで様々な制約がある中、遠隔ツールの併用により海外の研究者も学会に参加できるなどのメリットもあった。検証の必要はあるが、よい部分は積極的に進めていただきたい。

<令和2年度の活動評価の承認について>

[会長] 外部評価で指摘提案された事項は、今後の図書館活動に活かしていただくとし、令和2年度の活動評価について、図書館の自己評価および活動評価部会の外部評価を承認するということでよろしいか。

[各委員] 承認

[会長] 外部評価報告の表現については、活動評価部会に一任し、本日の協議会で出された意見がもっともよく伝わる表現を検討いただきたいと考えるが、いかがか。

[各委員] 承認

<議題4>その他 報告事項等

<新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等について>

<中之島図書館書庫棟改築その他工事の状況について>

<中央図書館書庫改修工事について>

(事務局より説明)

(質疑応答)

[委員] 中央図書館の駐車場が、近隣の大型商業施設が閉鎖された影響なのか、満車になることが多くなった。駐車台数は現状の数を確保していただきたい。

[事務局] 公共施設として一定の駐車台数を確保する必要がある。地下駐車場の書庫への改修にあたり、少なくとも現状の駐車台数は確保したいと考えている。

[会長] 直接来館して本を手に取ることは非常に大事なこと。とくに、障がいのある方が不便にならないように配慮されたい。

[委員] 駐車場は料金を徴収しているか。

[事務局] 平日と休日等で異なるが、平日は1時間あたり100円の価格設定で、終日駐車でも上限が500円。図書館利用の方は15分間、無料。

[会長] 近隣施設とも調整をし、適切な価格設定をしていただきたい。

<第4次大阪府子ども読書活動推進計画について>

<大阪府視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画について>

(事務局より説明)

[委員] 「大阪府視覚障がい者等の読書環境の整備の推進に関する計画」は、視覚障がい者が中心である印象を受けるがその理解でよいか。

[事務局] まず、視覚障がい者、発達障がい者を主な対象とした読書環境の整備を考えている。

[委員] 著作権法37条3項にある多様な障がい者向けの資料は、自館作製が中心となるが、多様な障がい者向けの資料コレクションの構築は次の段階という理解でよろしいか。

[事務局] 点字書籍あるいはDAISY、録音図書といった資料の作製はボランティアが中心となって点字図書館等で進めている。著作権法での扱い等に関しては国へ要望を伝えることを考えている。

[委員] 図書館に視覚障がい者・視覚障がい児向けの資料があることによって、視覚障がい以外の障がいのある方の利用促進が可能になったので、配慮してほしい。

[委員] 「計画の対象」に「外国人」とあるが、どういう意味か。

[事務局] 本計画においては、視覚障がい者を主な対象とし、「外国人等」に対しても、日本語の活字資料を読みにくい方というところで、広くこういった方にも配慮を行うという意味で、外国人等も含めた。

[委員] 外国人でも日本語を読める人はたくさんいる。図書資料の利用と、図書館を利用する上での問題とが混同されている。資料の利用については、印刷物以外の資料を充実させる。図書館利用については、日本語が堪能でない人に向けて、例えば館内の案内表示の配慮、日本語の分からない方に対応するための職員研修実施。資料の利用と、図書館利用とを切り分けて整理した方がよい。

[会長] 方向性4の利用しやすいアクセシブルなホームページの作成というのは具体的にはどのようなものか。

[事務局] 読み上げて聞くことができるフルテキストのホームページを考えている。

[会長] 日本語が堪能でない方と発達障がい者に対してとは、全く違う取組みが必要。具体化していく段階で、今のような意見を踏まえていただきたい。

<今後の協議会開催スケジュール等について>

[会長] 令和2年度第2回協議会において確認した通り、今年度は図書館運営について大きな変更等がなければ、本協議会および活動評価部会の開催は1回にしたい。必要な状況となれば、開催をさせていただく。

5 中之島図書館長挨拶

6 閉会

資料1        重点目標評価シート1~5 [PDFファイル/160KB]
別紙_紙・電子媒体資料統合提供調査 令和元年度中間報告の概要 [PDFファイル/516KB]
資料2-1      重点取組業務自己点検シート【令和2年度】(別紙含む) [PDFファイル/253KB]
連番5 中間報告書概要 [PDFファイル/1.08MB]
資料2-2      評価の基準等 [PDFファイル/142KB]
資料3        基礎指標第四期 [PDFファイル/354KB]
資料4        大阪府立図書館の基本統計/都道府県別公共図書館集計 [PDFファイル/377KB]
資料5        大阪府立図書館の活動評価~令和2年度のまとめ~ [PDFファイル/476KB]
資料6        新型コロナウイルス感染症拡大防止に関わる対応等(R3) [PDFファイル/661KB]
資料7        中之島図書館書庫棟改築その他工事の状況について [PDFファイル/1.24MB]
資料8        中央図書館書庫改修工事(基本計画)について [PDFファイル/541KB]
資料9        第4次子ども読書活動推進計画(概要) [PDFファイル/1.31MB]
大阪府の子ども読書活動のめざす姿について [PDFファイル/462KB]
資料10       大阪府読書バリアフリー計画(概要) [PDFファイル/189KB]
外部評価報告書  大阪府立図書館の活動評価について(令和2年度外部評価報告書) [PDFファイル/995KB]
※協議会でのご意見を踏まえ修正した資料を掲載しています。

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