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塚本文庫

更新日:2013年11月1日

「塚本文庫」と寄贈者塚本勲氏のご紹介

塚本勲氏のご紹介

塚本勲氏は、大阪生まれ。天王寺高校をへて、京都大学文学部言語学科卒業。同大学院博士課程終了。京都朝鮮中高級学校非常勤講師をへて、1963年大阪外国語大学に朝鮮語学科設置と同時に専任講師。1977年猪飼野朝鮮図書資料室を開設。2000年3月大阪外国語大学を停年退官。現在も「いかいの朝鮮・韓国塾」の代表として塾で教鞭をとる傍ら、朝鮮語、高句麗語、在日韓国・朝鮮人の言語等の研究を続けておられる。〇朝鮮語普及活動 1977年、朝鮮語普及のため東大阪市小阪に「猪飼野朝鮮図書資料室」を開設。朝鮮語一日講座、朝鮮語電話講座というユニークな方法で朝鮮語普及の活動を始める。1980年「猪飼野朝鮮図書資料室」は、JR鶴橋駅近くの大阪市天王寺区味原に移転。その後、「いかいの朝鮮・韓国塾」と名称を変更し、現在も朝鮮語の会話と語学学習講座が続いている。〇『朝鮮語大辞典』全3巻の編纂 朝鮮語辞書の編纂は、学内外の多くの協力者を得、資金不足など様々な困難を辞書作りの情熱で乗り越え23年の歳月をかけて完成。1986年角川書店から発行された。主な著書 『朝鮮語入門』(岩波書店 1983年)、『朝鮮語大辞典』(編集主幹 角川書店 1986年)、『入門者のための朝鮮語入門』(共著 白帝社 1988年)、『ユンボギの日記』(訳書 太平出版 1965年)、『朝鮮語を考える』(白帝社 2001年)など

*「朝鮮語」という言語名は、朝鮮民族の言語の総称として塚本先生が使用される言葉使いに従いました。

「塚本文庫」のご案内

「塚本文庫」は、塚本勲氏から寄贈していただいた朝鮮語関係等資料コレクションです。 塚本勲氏が「朝鮮語大辞典」編纂の過程で収集した、朝鮮語の百科事典から文学まで多岐に渡る図書、逐次刊行物を中心に、日本語、中国語、ロシア語、その他欧米諸語の資料合せて10,439冊のコレクションです。この貴重な資料を大阪府立中央図書館では「塚本文庫」として平成14年4月2日(火)から一般公開しています。
「塚本文庫」には、歴史、言語、文学、政治、法律関係などに貴重な資料も多く、研究者をはじめ多くの方々に有益な資料としてご利用いただけるものと思います。

 図書 逐次刊行物 スライド 合計
 朝鮮語 3,942冊 3,604冊 13枚 7,559冊
 日本語 1,057冊 1,589冊 0枚 2,646冊
 欧米諸語 126冊 188冊 0枚 314冊
 ロシア語 113冊 14冊 0枚 127冊
 中国語 32冊 2冊 0枚 34冊
 計 5,270冊 5,397冊 13枚 10,680冊

塚本文庫の特色

歴史、言語、文学関係の朝鮮語図書など

○朝鮮半島ばかりでなく中国や日本で発行された朝鮮語の資料が多い○1940年代、50年代に朝鮮半島で発行された貴重な資料が多い歴史・朝鮮語で書かれた朝鮮半島近現代史の歴史書・朝鮮民主主義人民共和国(以下「北朝鮮」とする)、大韓民国(以下「韓国」とする)の正史など言語・言語学関係・朝鮮語大辞典の初校14巻・朝鮮語史、朝鮮語文法、方言、辞書など・韓国~15世紀以降の言語関係の影印本など・少数民族の言語研究。チュクチ語、ユカギール語、ブリアート語、ヤクート語など。文学・日本文学では、司馬遼太郎、井上靖、遠藤周作、三浦綾子、三島由紀夫、夏目漱石、松本清張、内田百閒、川端康成など翻訳書多数・「韓国文学大全集」、「第三世代韓国文学」、「韓国歴史小説全集」、など韓国の文学書多数・北朝鮮の1960年代を中心とした文学書・英米独仏文学の翻訳書

その他 裁判闘争、思想、武道、児童、教科書、雑誌など

〇在日朝鮮人の社会運動、民主化闘争関係資料、機関紙などの日本語資料〇金日成、李民樹、マルクス、東洋思想、社会主義、共産主義、反共図書など〇空手、合気道、柔道などの日本語図書〇児童文学・絵本・子どもの図鑑韓国、北朝鮮両国の1960年代以降の児童文学書など〇教科書韓国、北朝鮮両国の本国と日本国内の朝鮮学校で使用された小学校から中学校の教科書■ 雑誌○北朝鮮で発行された言語、歴史、考古学、文学関係の雑誌や科学技術、政治運動、映画関係などの雑誌○韓国で発行された「思想界」、「新東亜」、「創作と批評」、「現代文学」などの雑誌○日本語、朝鮮語で書かれた在日朝鮮人関係の雑誌

「塚本文庫」展示会の写真(平成14年3月19日~30日、中央図書館で開催)

朝鮮語と日本語による「塚本文庫展示会」案内板
案内板
「塚本文庫」展示資料
展示の様子
「朝鮮語大辞典」の初校(左上)と「朝鮮語大辞典」全3巻(角川書店)
「朝鮮語大辞典」
展示会場遠景
展示会場

「塚本文庫」利用案内

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