第55回「描かれた古墳」へ  第57回「明治37年(1904)生まれの作家達」へ
第56回大阪資料・古典籍室1小展示
平成15年10月12日(日)〜11月29日(土)


文芸の中の“道頓堀”





第56回小展示外観


 古くから大阪を代表する繁華街として栄えてきた“道頓堀”は、多くの文芸作品に描かれてきました。
 今秋、中之島図書館・文芸ホールで開催の、大展示「道頓堀展〜描かれた なにわの華〜」(10月26日まで)にちなんで、書名に“道頓堀”を含んだ作品や作品の中に“道頓堀”が登場する、当館所蔵の文芸作品を集めました。
 大正以降の主な文芸作品を、「I. 小説」「II. エッセイ・その他」に分け、各々発行年順に並べています。
 今年の秋の夜長には、ぜひ文芸作品に描かれた“道頓堀”をお楽しみください。




[展示資料]
  <I. 小説>

1.「鱧の皮」 (『代表的名作選集27』所収)
    上司小剣著  新潮社  1918

220.7−189# ほか
2.「蓼喰ふ虫」
    谷崎潤一郎著  改造社  1929

ア1−147N ほか
3.「花粉」
    藤沢桓夫著  新潮社  1937

藤沢−39 ほか
4.「道頓堀の女 大阪物語集」
    藤沢桓夫著  信正社  1937

藤沢−82
5.「夫婦善哉」
    織田作之助著  創元社  1940

256−20613# ほか
6.「月の道頓堀」 (『千日前附近』所収)
    長谷川幸延著  読切講談社  1942

ア1−162N
7.「船場の娘」(コバルト叢書)
    織田作之助著  コバルト社  1947

藤沢-247 ほか
8.「道頓堀」
    花登筐著  読売新聞社  1969

256−12963# ほか
9.「道頓堀初夜」
    長谷川幸延著  東京文芸社  1971

ア1−163N
10.「道頓堀左岸」
    磯田敏夫著  佐々木喬  1978

藤沢−200 ほか
11.「泥の河」 (『螢川』所収)
    宮本輝著  筑摩書房  1978

256−19917# ほか
12.「道頓堀物語 小説上方芸人譜」
    三田純市著  光風社書店  1978

256−20387# ほか
13.「道頓堀川」
    宮本輝著  筑摩書房  1981

256−22629# ほか


  <II. エッセイ・その他>

14.「道頓堀通」 (通叢書)
    日比繁治郎著  四六書院  [1930]

藤沢−1373 ほか
15.「大阪」 (新風土記叢書1)
    宇野浩二著  小山書店  1936

378−257# ほか
16.「道頓堀の三百年」 (新大阪叢書)
    木谷蓬吟著  新大阪出版社  1947

970−617# ほか
17.「水のように」
    浪花千栄子著  六芸書房  1965

352−5885#
18.「詩集 道頓堀左岸」
    石浜恒夫著  土田書店  1967

224.9−2637#
19.「大阪自叙伝」
    藤沢桓夫著  朝日新聞社  1974

藤沢−25 ほか
20.「道頓堀 川/橋/芝居」
    三田純市著  白川書院  1975

378−647# ほか
21.「遥かなり道頓堀」
    三田純市著  九芸出版  1978

970−1221# ほか
22.「大阪詩情 住吉日記・ミナミーわが街」
    石浜恒夫著  朋興社  1983

藤沢−2500 ほか
23.「道頓堀ジャズ」
   (『日本随筆紀行17 声はずむ水の都』所収)

    服部良一著  作品社  1987

223.8−629# ほか
24.「道頓堀の雨に別れて以来なり
    川柳作家・岸本水府とその時代」上下

    田辺聖子著  中央公論社  1998

911.46−71N ほか


[参考文献]


◆展示資料の他に、大阪府立中央図書館所蔵の関連資料もあります。

「道頓堀のメディア」 (『昭和文学全集9』所収)
    山本健吉著  小学館  1987    220.7−449# ほか

「道頓堀の虹」 (『少年と拳銃』所収)
   藤本義一著  光文社  1979    256−20751# ほか

「道頓堀毛の心中」 (『葦を刈る女』所収)
    井上俊夫著  創芸出版  1985    256−26043# ほか

「道頓堀心中」 (『代表時代小説 平成14年度』所収)
   阿部牧郎著  光風社出版  2002    913.68−14N ほか


◆当展示を開催するにあたり、下記の文献を参考にさせていただきました。

「道頓堀文学展望」 肥田晧三著 『大阪の歴史』 62号 (2003年7月)

「日本現代文学大事典」 明治書院 1994

「日本文学大辞典」 新潮社 1976