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大阪府立中央図書館 国際児童文学館「特別研究者」 令和元(平成31)年度の成果報告について

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更新日:2021年10月15日


平成31年4月1日から令和2年3月31日までの1年間にかけて実施した特別研究者の研究成果をご報告します。

個人

名前(敬称略) 所属団体(当時) 研究テーマ 発表方法等 発表の概要
町田理樹 美学会 谷川俊太郎の“子どもの詩” 発表方法:商業雑誌における書評
『季刊びーぐる 詩の海へ』44号(発表年月:2019年7月20日発行)発表タイトル:顔を介して対話する
画家・いわさきちひろの絵から取ってこられた子供の顔のイラストに谷川俊太郎が詩をつけたコラボレーション絵本『なまえをつけて』についての書評。
森岡伸枝 大阪芸術大学短期大学部保育学科(准教授) 文部省図書推薦制度における児童図書 発表方法:書評
『総人・人環フォーラム』38号(発表年月:2020年2月28日発行)発表タイトル:佟占新『戦後日本の道徳教育の成立 -修身科の廃止から『道徳』の特設まで-』
戦後の国家政策(道徳教育政策)について書評を行い、研究的価値を評価した。また、私の社会教育委員議長の経験をもとに、日本の教育政策の行方について問題提起を行った。
同上 発表方法:学内発表報告(非公開)
塚本学院教育研究補助費助成事業報告(発表年月:2020年6月)発表タイトル:文部省推薦図書について~5領域人間関係に着目して~
文部省図書推薦制度について、それがなぜはじめられたのかを貴館所蔵資料により明らかにした。なお、要約については大学公式HPにて報告している。
生駒幸子 龍谷大学短期大学部こども教育学科(准教授) 戦中戦後の翻訳絵本 発表方法:研究発表(口頭)
『第22回絵本学会大会』
(発表年月:2019年6月1日)発表タイトル:光吉夏弥による児童書翻訳-蔵書整理カードに着目して-
白百合女子大学児童文化研究センター光吉文庫に所蔵されている光吉夏弥の遺した児童書資料のうち蔵書整理カードを調査し、それらが光吉の得た児童書関連情報の整理に使われたカードであることを明らかにした。
同上 発表方法:シンポジスト登壇
『日本イギリス児童文学会 第49回研究大会 三学会連携シンポジウム』
(発表年月:2019年12月1日)発表タイトル:光吉夏弥の仕事を振り返る
児童文学翻訳・評論において多大な功績を遺した光吉夏弥の業績を様々な視点から再評価するシンポジウムにおいて、特に光吉夏弥の絵本翻訳に着目して研究成果を報告した。パネリスト:生駒幸子(日本児童文学学会)、澤田精一(絵本学会)、鈴木宏枝(日本イギリス児童文学会)
葉口英子 ノートルダム清心女子大学(准教授) 教育テレビと子どもの歌、幼稚園・保育所の放送教育、テレビ文化と子ども 発表方法:論文
『ノートルダム清心女子大学紀要. 人間生活学・児童学・食品栄養学編』通巻45号(発表年月:2021年2月出版予定)発表タイトル:テレビ時代の学校放送の理解に向けたメディア論への接近
本研究は、テレビ時代を本格的に迎えた日本におけるNHK教育テレビにより浸透した学校放送に関して、現在的視点からどのようにテレビ論、メディア論への議論へと接近させるか、子どもとテレビ、子どもとメディアの関連から読み解き、その可能性を示唆した。
増田周子 関西大学文学部・文学研究科(教授) フォークロアと火野葦平文学,火野葦平における青少年文学,水木しげるの漫画研究 発表方法:論文
関西大学『国文学』104号(発表年月:2020年3月1日)発表タイトル:「蕎麦の花」論-北九州市の河童伝説をふまえて-
火野葦平「蕎麦の花」と北九州市行橋地域の河童伝説とどのように結びつき、さらに火野の独創性は何かを論じた。また、同名の水木しげる作品との関係性を論じた。
同上 発表方法:論文
『関西大学文学論集』69巻4号(発表年月:2020年3月1日)発表タイトル:「戦車なら」論-青少年の戦意高揚を目的として-
青少年の戦意高揚のために書かれた火野葦平の戦争文学「戦車なら」を論じたもの。戦時下の青少年作品の実態の一部が解明できた。
同上 発表方法:論文
『あしへい』22号(発表年月:2019年12月)発表タイトル:「象と兵隊」論-兵士と象をめぐるインパール作戦の悲劇-
火野葦平の「象と兵隊」という小説を論じた。インパール作戦での兵士と象をめぐるやりとり、作中のヒューマニズムなどを研究した。
温秋穎 京都大学大学院教育学科研究科(研究生) スポーツと武道の拮抗関係から見る戦前『少年倶楽部』における身体の国民化 発表方法:口頭発表
『京都大学大学院教育学研究科 北京師範大学教育学部学術交流活動』(発表年月:2019年10月)発表タイトル:A Study of the Antagonistic Relationship between Western “sports” and Japanese “martial arts” in the 1920-1940s Japanese Magazine Shonen Kurabu.
本研究は戦前、講談社に発行された大衆雑誌『少年倶楽部』を研究として、誌面における「身体の国民化」のイメージがどのように構築されたかを解明した。具体的に、外来の「スポーツ」と伝統的な「武道」が身体の国民化の過程で統合され、合理化された方法を検討した。
同上 同報告書
『Educational Studies in Asian Civilizations 学術交流活動2019報告書』(発表年月:2020年3月25日)
同上
秦野康子 名古屋大学大学院人文学研究科英米文学分野 英国の児童文学、英文学、女性学 発表方法:学会発表
『日本英文学会中部支部第71大会』(於・三重大学)(発表年月:2019年10月26日)発表タイトル:The Moral Dilemmas of the Hero Thiodolf in William Morris’s The House of the Wolfings

-ウィリアム・モリスの『ウルフィングズ族の家』における散文ロマンスの様式(スタイル)と主人公(ヒーロー)シオドルフのジレンマの描写-


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