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レファレンスサービスのご案内 「日本の灯台の父」といわれるブラントンについて知りたい

更新日:2023年6月21日


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2020年7月 »「日本の灯台の父」といわれるブラントンについて知りたい [PDFファイル/401KB]

今から150年前の明治3年(1870)7月8日、現在の和歌山県の串本町、紀伊大島の東端にある樫野埼灯台が初点灯しました。樫野埼灯台は「日本の灯台の父」といわれるイギリス人技師、リチャード・ヘンリー・ブラントンが設計した日本最初の石造りの灯台で、現在も稼働しています。

(※【】は当館請求記号)

質問:「日本の灯台の父」といわれるブラントンについて知りたい

​■『R.H.ブラントン:日本の灯台と横浜のまちづくりの父』(横浜開港資料館/編集 横浜開港資料普及協会 1991)【289.3/146N/ブラ】 ※館内利用のみ

リチャード・ヘンリー・ブラントンは明治元年(1868)に、日本政府の灯台築造主任技術者として来日しました。明治9年に帰国するまでに約30の航路標識(灯台・灯船・灯竿)の建設に携わり、灯台技術者を養成する修技校の開校や、そこに隣接する灯台寮内に試験灯台を設けるなど、後継者の育成にも努め、「日本の灯台の父」といわれています。
本書には、灯台業務をはじめとする日本での活動のほか、演劇一家であった家系や本国での活動についても記述があります。

■『日本灯台史:100年の歩み』(海上保安庁灯台部/編 灯光会 中央公論事業出版 1969)【557.5/3N/】 ※館内利用のみ

日本で近代的な洋式灯台を数多く建設するようになったのは、下関戦争の収拾のため、慶応2年(1866)に幕府が英・米・仏・蘭と改税約書(江戸条約)を結んだことに始まります。その条項をもとに8灯台(観音埼、野島埼、樫野埼、神子元島、剱埼、伊王島、佐多岬、潮岬)の建設が要請され、東京湾付近の2基(観音埼、野島埼)は、横須賀製鉄所建設の首長であったヴェルニーを中心とするフランス人技術者に、その他の6基はブラントンを中心とするイギリス人技術者によって建設されました。
本書には、日本の灯台建設の歴史がまとめられており、明治初期に灯台建設を担った外国人技術者についての記述があります。巻末には「燈台局附属雇外国人」の一覧を掲載しており、ブラントンをはじめとする28名の月給や結約・解約年月などを確認することができます。

■『お雇い外国人 15 建築・土木』(鹿島出版会 1976)【210/O21/】

幕末から明治にかけて、欧米の最新技術を取り入れるために招かれた、様々な分野のお雇い外国人を紹介しています。ブラントンとヴェルニー両者の章があり、ブラントンの章では、博物館明治村に移築されているブラントン設計の旧菅島灯台付属官舎(明治6年完成)を解説するとともに、ヴェルニー設計の品川灯台(明治3年完成)も紹介しています。

■『ライトハウス:すくっと明治の灯台64基(World Architecture)』(野口毅/撮影 バナナブックス 2015.12)【557.5/7N/】

現存する明治期の64の灯台を写真と文章で紹介しています。ブラントンが設計した灯台も14基掲載しています。外観だけでなく、内部やレンズの写真もみることができます。

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