大阪府立図書館

English 中文 한국어 やさしいにほんご
メニューボタン
背景色:
文字サイズ:

レファレンスサービスのご案内 どうして冬眠をする動物がいるの?

更新日:2023年6月21日


大阪府立中央図書館レファレンスサービスのご案内
2019年2月 »どうして冬眠をする動物がいるの? [PDFファイル/394KB]

「冬眠」はよく使われる言葉ですが、その奥深さはあまり知られていません。1年で最も寒いこの時期に、冬眠について書かれた本をご紹介します。

(※【 】は当館請求記号)

質問:どうして冬眠をする動物がいるの?

​■『オックスフォード動物行動学事典』(デイヴィド・マクファーランド/編 どうぶつ社 1993.12)【481.7/46N】 ※館内利用のみ

「冬眠動物は、冬眠しない動物とは多くの点で異なっている。冬眠動物の体温調節は、体温を低いレベルに設定する能力がある点が特徴となっている。すなわち、冬眠動物は環境温度よりほんの少しだけ高い温度に体温を調節し続けるのである。」
「哺乳類では(中略)真の冬眠は小型の種でのみみられる。からだの大きさに比較して相対的に体表が広いので、小型の動物は大型のものより急速に体が冷える。また、熱容量が小さいので、あたたまるのも速い。」
昆虫・軟体動物・両生類・爬虫類等の変温動物は、「環境の温度が低下すれば余儀なく活動不能状態に陥ってしまう」 (P.541-544)という記述があり、冬眠動物の例があげられています。

■『世界大百科事典 20』(平凡社 2005)【031/44N/20】 ※館内利用のみ

「(小型の哺乳類について)体が小さくて、体容積にたいする表面積の割合が大きいこれらの動物たちにとって、低温期には体温の保持が困難で、むしろ活動を停止して冬眠するほうが生存上有利であるためにこのような適応戦略が進化したのであろう」「冬眠とは動物たちにとってもっとも有利な状態で冬を越す適応戦略の一つなのである」(P.146)という記述があります。

■『冬眠のひみつ からだの中で何が起こっているの?』(PHP研究所 2017.9)【J481/242N】

「生きものの冬のすごし方

[1]あたたかいところへ移動して活動する
[2]寒くても同じ場所にとどまって活動する
[3]活動せずにじっとしている

この「活動しない冬のすごし方」が「冬眠」です。」(P.6)

「鳥は空を飛ぶために、骨や内臓など、からだのあらゆる部分を、限界まで軽くなるように進化させてきました。その結果、鳥のからだは、つねに食べ続けなければ生きていけないつくりになったので、ほ乳類のように、しばらくの間何もしないで休んでいるということができないのです。」(P.15)
という記述があります。


冬眠についてもっと詳しく知りたい方は

■『冬眠する哺乳類』(川道武男/編 東京大学出版会 2000.10)【489/21N】

12人の研究者によって書かれた本で、コウモリ、シマリス、ヤマネ、クマ、アカネズミの冬眠について詳細に観察・研究されています。冬眠する哺乳類のリストがP.32-47にあります。

■『冬眠の謎を解く 岩波新書 新赤版』(近藤宣昭/著 岩波書店 2010.4)【L1R3/1244N】

冬眠の研究の発想から28年をかけた著者の研究を追っています。人工冬眠や長寿についても考察しています。

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)

PAGE TOP