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レファレンスサービスのご案内 アイスクリームの由来と初めて作った日本人は?

更新日:2023年6月21日


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2017年7月 »アイスクリームの由来と初めて作った日本人は? [PDFファイル/438KB]

ひんやり甘いアイスクリームは、夏のお楽しみのひとつですが、日本人で最初にアイスクリームを作ったのはどんな人だったのでしょうか?アイスクリームにまつわる資料をご紹介します。

(※【 】は当館請求記号)

質問:アイスクリームの由来と初めて作った日本人は?​

■『アイスクリームの本』(森永乳業/編 東洋経済新報社 1986.7)【593/1943/#】

「日本でのアイスクリーム製造・販売のパイオニアは、旧幕臣の町田房蔵。彼は、旗本納戸役を勤める家柄の出身で、万延元年、咸臨丸の乗組員として、勝海舟らとともに渡米している。明治2年横浜で製氷業をはじめた。その氷を利用した事業の一つが『氷水屋』」(p55)とあり、そこで『あいすくりん』を初めて売り出しました。

■『身近なモノの履歴書を知る事典』(日刊工業新聞社 MOOK編集部/編 2002.11)【502.1/107N/】

「日本においては、1869年に氷と塩を用いたアイスクリーム『あいすくりん』が横浜で初めて製造販売されている。」(p.2)と記載されています。初めは、かき氷状のものだったようです。

■『アイスクリームのあゆみ』(日本アイスクリーム協会/発行 2016.10)【588.3/259N/】 ※館内利用のみ

「日本人がアイスクリームを初めて食べたのは幕末のことである。万延元年(1860)に咸臨丸と一緒にボウハタン号で渡米した徳川幕府の遣米使節団が米政府出迎えのフィラデルフィア号船上の歓迎会で饗応された。」(p 10)
「明治2(1869)年に町田房蔵なる人物が、横浜馬車道通りの常盤町5丁目に「あいすくりん」を販売する店を開業している。ちなみに日本で最初にアイスクリームを製造販売したのはアメリカ人のリズレーで、慶応元年(1865)に、横浜外国人居留地103番地でアイスクリームサロンを開業している。ただし、これは日本人相手ではなく、居留している外国人を相手にした商売であった。」(p11)と記載されています。


海外では、日本よりもさらに昔から親しまれていました。

■『アイスクリーム図鑑』(黄建勲/撮影 日本アイスクリーム協会 1996)【588.3/51N/】

「ローマの皇帝ネロは、アルプスから奴隷に万年雪を運ばせ、バラやスミレの花水、果汁、蜂蜜、樹液などをブレンドして作った氷菓「ドルチェ・ビータ」を愛飲していたと言われています。
この「ドルチェ・ビータ」はローマ市民の間にも広がり、裕福な人々は、それぞれの自宅に氷の貯蔵庫を設け、宴会などで楽しんだと伝えられています。
また、ローマの将軍クイントゥス・マキシマス・グルゲオの文献には、氷菓の製法が記され、最古のアイスクリームのレシピと言われています。」(p54)
古代のアイスクリームは、今のシャーベットのようなもので、疲れた体を元気にする「健康食品」として利用されていました。アラブ、古代ギリシャやローマ、そして中国で、この甘い氷菓は次第に人々の心を虜にし、王侯貴族や裕福な人たちに、嗜好品として愛されるようになっていきます。

この他にも、アイスクリームや甘味を題材にした資料もございます。ぜひご利用下さい。

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