ヤングアダルトYA!YA!YA!106号
更新日:2023年11月16日
ヤングアダルトYA!YA!YA!106号
今年もダンスカーニバルがやってきました!
今回はチームワークに重要な“友情”に関する本を集めました。
トミー・ウンゲラー/作 若松宣子/訳 あすなろ書房 2008.10 E2 /1436N/ウ
あたらしい町にきたラフィは、友達がいなくてひとりぼっち。でも、もの作りが得意な彼は、個性的な「ともだち」をどんどん作りだします。そこにおとなりの女の子キーシンが加わり、ふたりの家族まで大の仲良しに。そんなふたりでつくり出す、すてきな「ともだち」はみんなの注目を集め、有名になったふたりは…。
創造することのよろこび、出会い、そこから世界が広がっていく可能性を感じる絵本です。
小野裕康/作 理論社 2006.4 J913/10726N/オ
タイトル通り「八犬伝」を基にした小説。
舞台は放射能に汚染され、言論の自由さえ奪われた日本。主人公の暮らす県では、子どもを従順に育てようとする大人たちも現れ、それに伴って怪奇現象まで…そんな中、八つの玉に導かれた少年少女たちが、絆と不思議な力を武器に強大な敵に立ち向かう!
坂木司/著 角川書店 2007.9 913.6/31821N/サカ
対になる『シンデレラティース』と共に読んでほしい、女の子たちのひと夏の物語。
ヒロちゃんは沖縄のホテルで夏休みだけアルバイト。一方、サキちゃんは地元で歯医者さんの受付に。変わったお客様や個性的なスタッフに振り回される二人。時折挟まれる二人のメールは、文通のように距離があるからこそ楽しそうで、憧れます。
小嶋陽太郎/著 新潮社 2018.9 913.6/49038N/コジ
願い事のかなう神社と、象のすべり台が特徴的な公園のある街で繰り広げられる、友情と恋の短編集。
同じ人を好きになって消えてほしいと願ったり、仲良くなりかけた相手の性的指向に戸惑ったり。
少年漫画みたいに真っすぐにはいかないけど、最後にはちょっとだけ、そんな「友情」も良いんじゃない?と、思えます。
『友だちは永遠じゃない 社会学でつながりを考える(ちくまプリマー新書)』
森真一/著 筑摩書房 2014.11 J361/45N/
そんなこと言っていいの!?と、思うタイトルだけど、友達だけでなく、人間の繋がりについて教えてくれる一冊。
家族や社会との縁を、人は結んだり解いたり、また結ぶことを繰り返しながら生きています。
無縁どころか、実は様々な「縁」にあふれる現代。人との関係に疲れた時、立ち止まって考えるヒントになるでしょう。