職員の日記帳(2025年3月2)

更新日:2025年3月28日

職員の日記帳(2025年3月2)

「おおさか」の魅力がギュッと詰まった貴重書たち

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2025年

こんにちは!今回の日記帳は、大阪府立中之島図書館 大阪資料・古典籍室が担当します!

大阪市内にある中之島図書館は、ビジネス支援、大阪資料・古典籍中心の図書館です。
中でも特徴的なのが、「古典籍(こてんせき)」と言われる資料です。

みなさん、「古典籍」って知っていますか?

古典籍とは、江戸時代以前に作られた書物のことです。中之島図書館ではこれに加え、明治時代以降に作られた和装本や古文書、錦絵などの資料も、古典籍と同じ取り扱いをしています。
そんな古典籍資料の中でも特に!貴重と指定されている資料を、「貴重書」として扱っています。

その数、約9,000点!Σ(・ω・ノ)ノ

ただし、中之島図書館の貴重書を見るには、特別な手続きが必要です。
でも、「おおさかeコレクション」では貴重書の画像データをインターネット上で公開しているので、パソコンやスマホからすぐに貴重な資料を見ることができるんです!
そしてこの度、「YA!YA!YA!べんりやん図書館」トップページのバナーから、「おおさかeコレクション」へアクセスできるようになりました。

今回は、中之島図書館が所蔵する貴重書から、「おおさか」の魅力が詰まった資料をご紹介します♪

●『浪花百景』より「四天王寺」
(https://da.library.pref.osaka.jp/content/searchresult/nishikie?genre=%E6%B5%AA%E8%8A%B1%E7%99%BE%E6%99%AF&genreMatchSearch=exact)

『浪花百景』には、大坂の風景を描いたカラフルな錦絵が100点収録されています。
四天王寺は、聖徳太子が建立したことで有名な大阪の人気スポット。江戸時代の絵からも、その人気っぷりがうかがえます。

錦絵「四天王寺」の画像。手前の門から五十塔などが見える。

「おおさかeコレクション」の「錦絵に見る大阪の風景」では、このほかにも古い大阪の街並みや風景を見ることができます。
(https://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/nishikie-index.html)

●『巨泉玩具帖』より「大阪天王寺にて求むねりもの犬」
(https://da.library.pref.osaka.jp/content/searchresult?q=%E7%94%B2%E9%9B%9141)

川崎巨泉は、堺出身のおもちゃ絵師。中之島図書館では、彼の作品が納められた画帖116点を所蔵し、「人魚同文庫」として「おおさかeコレクション」で画像を公開しています。
下の画像は、犬の練り物人形です。木粉をのりに混ぜ固めて作られた人形玩具を、練り物人形と言うそうです。
犬の他にも、かわいらしい動物や人魚などのおもちゃ絵を多数収録しています。

練り物人形の犬が五匹描かれている。

●『玩具帖』より「天王寺タコタコ人形」
(https://da.library.pref.osaka.jp/content/searchresult?q=%E7%94%B2%E9%9B%91%2F41%2F%23)

同じく巨泉作画の「タコタコ人形」です。タコは馬に乗っている人の被り物なのだとか。タコも馬も見ていてほっこりする表情をしていますね。

立っている人の前からみた姿と後ろから見た姿。馬に乗った人物の前後の姿をタコのかぶり物が描かれている。

川崎巨泉のおもちゃ絵は、「おおさかeコレクション」の「人魚洞文庫データベース」からも探すことができます。

(https://www.library.pref.osaka.jp/site/oec/ningyodou-index.html)

「古典籍」と聞くと、「昔の本ってなんか難しそう…」と思われがちですが、「おおさかeコレクション」では、目で見て楽しめる資料もたくさん収録されています。
中之島図書館では貴重書以外の古典籍や、古典籍に関する資料もたくさん所蔵しています!

古典籍についてもっと知りたくなった方は、中之島図書館にぜひお立ち寄りください★