職員の日記帳(2024年6月)

更新日:2024年6月18日

職員の日記帳(2024年6月)

「日記」の日記

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2024年

こんにちは。ひやむぎです。

このブログの名前は「職員の日記帳」ですが、皆さん普段「日記」は書きますか?

私はプライベートでたまに書きます。
今見返したら、最後に書いたのは2週間前でした。
「6月×日 買った照明がいまいちだった。」…たいしたことのない内容でした。
その前はさらに1週間あいています。

自分で日記を書くのはさぼりがちな私ですが、最近のちょっとした趣味として、「他人の日記を読む」ことにはまっています。
知らない人の日常生活を覗き見ているようで、こんな人生もあるのかと興味がかき立てられます。

そこで、最近読んでおもしろかった日記をいくつか紹介します。

・『にがにが日記』(岸政彦/著 新潮社 2023.10)
社会学者の岸政彦が書いた、2017年から2022年までの日記。
難しい学問の話はいっさい無く、大阪に住み、京都の大学に働きに行く著者の日常が、親しみやすい口調でつづられています。

・『卵一個ぶんのお祝い。(東京日記)』(川上弘美/著 平凡社 2005.9)
小説家・川上弘美が雑誌『東京人』に連載した3年分の日記。「五分の四くらいはほんとう」とあとがきにあるとおり、日々のちょっとした出来事が書かれつつも、不思議なことが起こるのが魅力です。日常と非日常の境目は、意外とあいまいなのかもしれませんね。

・『富士日記:不二小大居百花庵日記』上・下(武田百合子/[著] 中央公論社 1977.10)
富士山の別荘での暮らしを書いた日記。今から5、60年前の日記です。
よく出てくるのが、その日食べたものや買ったものの記録。たとえば上巻のp.7には、「七月二十六日 河口湖へ買出し。ガソリンを入れる。水まきホース、和菓子(大福)、水蜜、スイカなど。花子、氷レモンを飲む。」といった記述が。
メモ書きのように淡々と書かれているからでしょうか、リアルな生活感が感じられます。

いかがでしたでしょうか。気になる日記はありましたか?

実は現在、大阪府立中央図書館1階貸出カウンター前で、展示「日記で紐解く暮らしの歴史」を行っています。(2024年6月30日まで)

「日記で紐解く暮らしの歴史」の展示風景写真。ブックトラック2台で、展示の看板と解説もつけて展示している。


専門的な本から読みやすい文学作品まで、さまざまな日記を集めました。手に取って、読んでみませんか?
「日記」に興味が出てきたら、ぜひホームページも見てみてください!

https://www.library.pref.osaka.jp/81429