職員の日記帳(2026年10月)
更新日:2026年10月16日
読書の秋に書物の歴史を学びませんか
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10月9日(金曜日)より「第19回 あなたのおすすめ 本のPOP広場」の作品展示が始まりました。
場所は当館1階の展示コーナーAとBで、期間は11月8日(日曜日)までです。
今年は、中学生の部には609点、高校生の部には623点の応募がありました。多数のご応募、ありがとうございました。
応募規定に適合した作品を対象に、当館の職員で1次審査を行いました。今回の展示では、その1次審査の対象となった作品を展示しています。工夫を凝らした作品の数々をぜひご覧ください。


展示されているPOPを見ていると、「この本も読んでみたい、あの本も読んでみたい」という気持ちになります。今年の秋は、POPを参考にして、読む本を選んでみようと思います。
さて、毎年10月27日から11月9日は、読書週間です。ふだんあまり本を読まない方も、この読書週間、本の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
近年は電子図書も普及していますが、本といえば紙の本を思い浮かべる人が多いと思います。紙は今から二千数百年前の古代中国で発明されたと考えられていますが、紙が発明される前にも書物は存在していました。
では紙が発明される前の時代、文字は何に書かれていたのでしょうか。紙が発明される前は、身近な素材に文字を書いていました。例えば、古代エジプトのパピルスや古代メソポタミアの粘土板が有名です。古代中国では、木で作った木簡(もっかん)や竹で作った竹簡(ちくかん)に文字が書かれていました。
竹簡といえば、昨年開催された大阪・関西万博の中国パビリオンを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。漢文が書かれた竹簡を広げたような外壁が特徴的でした。
大阪・関西万博の中国パビリオンは解体されてしまいましたが、その一部を今でも見ることができます。関西国際空港の第1ターミナルの壁面に、中国パビリオンの竹簡を模した外壁の一部が設置されています。そこには「有朋自遠方來 不亦楽乎」という文言が書かれています。これは「朋有り遠方より来たる。亦楽しからずや。」と読みます。(読み方には他の説もあります。)「同じ志をもつ友が遠いところからやって来てくれる。これはなんと楽しいことではないか。」という意味です。
同じ志をもった人たちが遠路はるばる来てくれるのは、楽しみなことです。日本全国のみならず世界中から人が集まる空港に掲げる言葉として、ふさわしい言葉だと思います。
関西エアポート株式会社 プレスリリース(2026年10月14日確認)
https://www.kansai-airports.co.jp/news/j-260428-pressrelease-expo-legacy-china/(外部リンク)
この言葉は『論語』の一節です。『論語』は古代中国の思想家である孔子の言葉や行動が記された書物です。『論語』は四世紀に日本に伝わり、日本文化にも大きな影響を与えました。今でも中学校や高校の国語の教科書に掲載されているので、読んだことのある人は多いのではないでしょうか。
孔子は、紀元前551年頃から紀元前479年に生きたとされています。その時代に紙はまだ発明されておらず、竹簡が使われていました。そんな竹簡に関する講演会を、11月1日(日曜日)の14時から開催します。中国哲学がご専門の湯浅邦弘先生(大阪大学名誉教授)を講師としてお招きし、「書物の誕生 ―孔子が読み書きした竹簡とは何か―」というテーマで講演をしていただきます。

こちらの講演会は参加無料です。ただし、事前申込が必要です。申込期間は10月20日(火曜日)17時までです。オンラインによる申し込みは、以下のサイトからお願いします。(申込多数の場合は抽選)
https://lgpos.task-asp.net/cu/270008/ea/residents/procedures/apply/a1751038-d000-420a-9937-f9f8c8e234aa/start(外部リンク(10月20日まで))
どなたでもご参加いただけます。ご興味のある方は、ぜひお申し込みください。
「朋有り遠方より来たる。亦楽しからずや。」
