職員の日記帳(2020年5月 2)

更新日:2020年5月2日

職員の日記帳(2020年5月 2)

インドアでもきれいなものが見たい!

投稿者:もちづき 2020年5月2日

​美術館は休館で、ライブは延期や中止。演劇も映画館も行けない。
でも、こういう時こそきれいなものが見たいなぁ…(´;ω;`)そういうわけで、今回のテーマはアート(入門編)です!
きれいな絵も見つつ、文化史の勉強もできちゃったり、ちょっと通になれる本はどうでしょうか?『中・高校生のための現代美術入門:●▲■の美しさって何?(平凡社ライブラリー)』(本江邦夫/著 平凡社 2003.12)

「芸術イミ分かんないんすけど!?何で真っ赤とか真っ黒な絵が億になるわけ?」そんなあなたに読んでいただきたい一冊。
例えばよく見かける、カラフルな正方形が4つ並んだ絵。ピエール・モンドリアンと言う画家が描いているのですが、実は自然の中にあって変わらないものを描こうとしているとそうです。彼がそこに至るまでにはまだ何を描いているか分かる絵から出発し、どんどん単純にして記号のように書き換えていく過程があり、それを追うことであの四角の塊に意味があるとわかってくるのです。
とても優しい語り口なのに、現代アートの流れがスッキリわかるすごい本です。

モチーフで読む美術史(ちくま文庫)』(宮下規久朗/著 筑摩書房 2013.7)
聖母マリアがうさぎの背中に手を置いている絵。うさぎかわいいですものね、マリア様も触りたいわよね…と思ったら、実はとんでもない意味が隠されていたのです!衝撃的なのでブログではちょっと言えないな~(;’∀’)
西洋絵画の中に出てくる動物や植物、果ては人の持ち物まで、実は様々な意味が織り交ぜられているのはご存知ですか?モチーフごとに絵の中の意味を教えてくれるのがこの本。
見た後ではちょっと絵を見る目が変わるかも…

女の子のための現代アート入門:MOTコレクションを中心に』(長谷川祐子/著 淡交社 2010.3)
きれいになって自分を高めたい女子集合~( `―´)ノ
アートっていうのはお勉強ばっかじゃないです、感性を磨いておしゃれになったり、作品の中に入り込むことによって他の人と自分を考えるきっかけになったりもします。特に現代アートは私たちの時代の芸術なので、特にぐっとくるはず…なんですが、ムズカシーので「なんだかすごいけどよくわかんない」人が大半じゃないかな?
そこから一歩脱却してみようよというのがこの本。感じることも大切だけど、まず理解してから眺めてみよう。そうして作品と向き合い、考えてみよう。それは時折痛みを伴うかもしれませんが、きっとあなたの心を磨いてくれるのです。
そう、いい女には考えることも必要!

と、今回はストレスマックスな昨今ですが、きれいなものを見て癒されてほしいなというご紹介でした。
興味を持って本を読んでくれたアナタ!外出できるようになったら是非美術館へ。
美術に関する知識があると、作品の見え方が変わって身近になり、きっと楽しくなってきますよ!

紹介している本について
〇出版社HP(外部サイト)
中・高校生のための現代美術入門
モチーフで読む美術史
女の子のための現代アート入門

〇Books.or.jp(外部サイト・ネット書店へのリンクあり)
高校生のための現代美術入門
モチーフで読む美術史
女の子のための現代アート入門

​ ​

この年の記事

この年の記事へ戻る