ほんだな 2017 音声対応版

更新日:2017年6月30日


ほんだな 2017 音声対応版

大阪府立中央図書館 ほんだな2017音声対応版

ほんだな 2017 音声対応版

赤ちゃん絵本

赤ちゃん絵本
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
こちょこちょさん (講談社の幼児えほん) おーなり由子 ぶん はたこうしろう え 講談社 2016.1 E1/6334N/ハ 手のひらの形をしたこちょこちょさんは、赤ちゃんのところにやってきて、身体をこちょこちょとくすぐります。足をのぼって、手のひらやおしりにもこちょこちょ。
読んだ後は、赤ちゃんと一緒にこちょこちょさん遊びをしたくなります。
とりがいるよ 風木一人 さく たかしまてつを え KADOKAWA 2016.8 E1/6453N/タ ページの真ん中に一羽のとりがいます。ページをめくると、いっぱいとりが並んでいます。ページをめくるたび、赤いとりがいたり、青いとりがいたり、大きなとりや小さなとりがいたりします。文章には書かれていませんが、後ろを向いていたり、転んでいるとりなどを探すのも楽しい絵本です。

絵本

絵本
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
そりゃあもういいひだったよ (ぴっかぴかえほん) 荒井良二 絵 小学館 2016.2 E0/18420N/ア ぬいぐるみのクマが初めてもらった手紙は、本物のクマからでした。月がまるくなったら遊びに来てくださいと誘われたので出かけます。途中、出会う人はみんなやさしく、手紙をくれたクマに会って仲間といっしょにごちそうを食べ、楽しい時間を過ごします。「そりゃあもういいひだったよ」と、くり返し思うぬいぐるみのクマのはじけるようなよろこびが感じられます。
たんぼレストラン はやしますみ 作・絵 ひかりのくに 2016.3 E2/1968N/ハ 春になって、土の中で眠っていた生きものたちが目を覚まし、たんぼが耕されると、たんぼレストランは開店します。まずは、小さな虫をカエルや小鳥が「いただきまーす」。それらを次は大きな鳥や魚が「いただきまーす」。秋になり、稲刈りが終わるとたんぼレストランは閉店です。
生命の息吹が力強い絵から伝わってきます。
ど -「どあい」の「ど」をみつけよう!- (コドモエのえほん) いざわかつあき 作 こやまともこ 絵 白泉社 2016.7 E1/6447N/コ いろいろなものの度合の度を見つける本。「ジュース度」は、「ちびちび」、「ごくごく」、「がぶがぶ」。「ママ度」は、「ぷんぷん」、「やれやれ」、「にこにこ」。ほかにも「トースト度」や「なかよし度」、「お金持ち度」など。
身の回りのいろいろなものの度合の度を見つけてみましょう。
こわい、こわい、こわい? -しりたがりネズミのおはなし- ラフィク・シャミ 文  カトリーン・シェーラー 絵 那須田淳 訳 西村書店 2016.11 E0/18926N/シ お母さんが「こわい、こわい、こわい」と言って帰ってきました。子ネズミのミナは「コワイ」がどんなものか気になり、探しに行きます。ライオン、スカンク、長生きのカメなどと出会うたびに聞きますが、答えはみつかりません。ミナは「コワイ」を知ったとき、どうなるのでしょうか。
ちいさなゆきかきブルドーザープラウくん ローラ・カーラー ぶん ジェイク・パーカー え 福本友美子 やく 岩崎書店 2016.10 E0/18891N/パ 道路や川の安全を守る道路管理部に、小さい雪かきブルドーザーのプラウくんが入ってきました。周りは大型車ばかりです。プラウくんは、力をつけるためトレーニングにはげみますが、重い雪のかたまりは持ち上げられず、くやしい思いをします。でも、ある吹雪の日、山が崩れ雪に埋もれた大型ダンプカーを助けるため、プラウくんが大活躍します。
文房具のやすみじかん 土橋正 文 小池壮太 絵 福音館書店 2016.1 E0/18365N/コ まもるくんが、宿題を終えて遊びに行くと、えんぴつと消しゴムがひそひそ話を始めます。宿題の字をたくさん書いたえんぴつは、落書きしたいとノートに自由に線を引き始めます。「消しゴムさんがあとで消してくれればいいんだから! 」と書くのをやめません。えんぴつや色えんぴつ、ボールペンで紙に書いたり消したりする仕組みもわかりやすく描かれています。
みどりのトカゲとあかいながしかく スティーブ・アントニー 作・絵 吉上恭太 訳 徳間書店 2016.7 E0/18699N/ア たくさんのみどりのトカゲと、いろんな大きさのあかいながしかくがたたかっていました。「なんのためにたたかっているの? 」と聞いたトカゲはぺしゃんこにされ、それをきっかけにさらにはげしいたたかいが始まります。つかれはてるまでたたかって、たたかいをやめるためにみんなできめたこととは?
とんでもプリンセスとドラゴン -おわりのないぼうけん- アンナ・ケンプ 作 サラ・オギルヴィー 絵 たなかあきこ 訳 フレーベル館 2016.9 E0/18780N/オ 塔に閉じ込められたお姫さまは、おとぎ話のように王子さまが助け出してくれて「めでたし、めでたし」と終わるのを待っていました。ところが、やっと現れた王子さまは、助け出したお姫さまを自分の塔に閉じ込めてしまいます。怒ったお姫さまは、ドラゴンと手を組んで、塔を壊し、あちこちのわからず屋をこらしめる終わりのない冒険にでます。
300年まえから伝わるとびきりおいしいデザート エミリー・ジェンキンス 文 ソフィー・ブラッコール 絵 横山和江 訳 あすなろ書房 2016.5 E3/3744N/ブ 4つの時代、4つの場所でブラックベリー・フールというお菓子を作る親子の話。最初は300年前のイギリスで、ホイップクリームは小枝をたばねた物で作り、冬の氷で冷やされた穴に入れます。200年前はアメリカの牧場主のためにお菓子を作る母娘の話。100年前、そして現代と作り方や道具は変わりますが、ボウルについたお菓子をなめるよろこびは変わりません。

昔話絵本

昔話絵本
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
どうしてカは耳のそばでぶんぶんいうの? -西アフリカの民話より- ヴェルナ・アールデマ ぶん レオ・ディロン, ダイアン・ディロン え さがのやよい やく 童話館出版 2016.8 E0/18815N/デ カがイグアナにふざけた話をしたことがきっかけで、次々と事件が起こり、フクロウのあかんぼうが死んでしまいました。悲しんだフクロウはお日さまを起こさなくなり、夜が明けず、森の一日は始まりません。そこで、王さまライオンが会議をひらき、順番に事情を聞いていきます。フクロウは納得してくれるのでしょうか。西アフリカの民話です。
ひまなこなべ -アイヌのむかしばなし- 萱野茂 文 どいかや 絵 あすなろ書房 2016.8 E2/2002N/ド アイヌには、クマの姿を借りてやってきたカムイ(神)に肉や毛皮のおみやげをもらい、見送りのうたげで大切にもてなす儀礼があります。あるカムイが、うたげで上手に踊る若者の正体を知るためにアイヌを何度も訪ねます。それは、アイヌの家で大事に使われているこなべの神でした。道具にも魂が宿ると感じ、大切にするアイヌの生活がわかります。
日本の神話古事記えほん 1 国生みのはなし 三浦佑之 監修 荻原規子 文 斎藤隆夫 絵 小学館 2016.4 E0/18568N/1 1300年以上も前に書かれた日本の神話「古事記」を紹介したシリーズ(全5巻)の1巻目です。この巻では、天と地がはじめてできた頃、イザナキとイザナミという神が結婚し、たくさんの島や山や川などの自然とそこを守る神々を生み、日本の国を作っていく様子を描きます。
ほかの巻では、「天の岩屋」(2巻)や「やまたのおろち」(3巻)などが紹介されています。

知識絵本

知識絵本
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
かげはどこ (幼児絵本ふしぎなたねシリーズ) 木坂涼 ぶん 辻恵子 え 福音館書店 2016.9 E0/18822N/ツ ぼくとかげはいつもいっしょ。ぼくが走ると、かげも走ります。すべり台の上から見ると、かげはぼくからはなれているけど、すべるとまたくっつく。階段にうつるかげは、かっくんかっくんになったり、夕方のかげはびよーんと長くのびたり、いろいろに形をかえます。
身近なかげのふしぎをためしてみませんか。
アマミホシゾラフグ -海のミステリーサークルのなぞ- (ほるぷ水族館えほん) 江口絵理 ぶん 大方洋二 しゃしん 友永たろ え ほるぷ出版 2016.7 E3/3776N/オ 奄美大島には色とりどりの花が咲き、珍しい生きものが住んでいます。その海の底には直径2メートルほどある円い不思議な模様があります。これは、小さな新種のフグが作ったものでした。何のために、どうしたら、この模様を作ることができるのでしょう。その謎について、写真と絵でわかりやすく説明しています。
つちはんみょう 舘野鴻 作・絵 偕成社 2016.4 E3/3717N/タ つちはんみょうのめすは4000個の卵を生みます。小さな小さな幼虫は、こはなばちにびっしりととりつき、はちは何百匹もの幼虫をのせて、飛び立ちます。はちから落ちても、ほかの虫にしがみつき、幼虫たちはひめはなばちの巣をめざします。やっとたどりついた巣の中で、その幼虫をたべて大きくなります。
命の力強さを感じる知識絵本です。
干したから… (ふしぎびっくり写真えほん) 森枝卓士 写真・文 フレーベル館 2016.3 E3/3705N/モ 私たちのまわりには干した食べものがたくさんあります。野菜やくだもの、魚や肉も。どうして干すのでしょう? 昔から食べものをくさらせない方法として、干すことがありました。世界にはたくさん干した食べものがあります。その中でも日本のかつおぶしには、特別なおいしさが加わっています。食事の時にどれが干したものか考えてみるのもおもしろいですよ。

低学年向きよみもの

低学年向きよみもの
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
てんきのいい日はつくしとり (福音館創作童話シリーズ) 石川えりこ さく・え 福音館書店 2016.2 J913/15109N/イ ちえちゃんは、おばあちゃんとお兄ちゃん、お姉ちゃんと土手へつくしとりに出かけます。つくしがいっぱいの「ひみつのばしょ」で一番大きなつくしを夢中でさがします。家に帰ってみんなでつくしのはかま取りをしたら、爪が緑色に。お母さんが作ってくれた卵とじを食べたら、おひさまのにおいが広がりました。春になったうれしさが絵にもあふれています。
ポンちゃんはお金もち (こぐまのどんどんぶんこ) たかどのほうこ さく・え こぐま社 2016.3 J913/15092N/タ テストの点が悪かったコータは、移動遊園地へ行きたいのに、お母さんにおこられて部屋で勉強しています。するとポンちゃんという知らない男の子が窓の外から誘いにきます。ポンちゃんは10円玉をいっぱい持っていて、好きなだけ遊ばせてくれます。後でお母さんが小さい時に同じことがあった話を聞かせてくれ、ポンちゃんの正体がわかります。
トンチンさんはそばにいる さえぐさひろこ 作 ほりかわりまこ 絵 童心社 2016.7 J913/15245N/サ ひなたちゃんのとなりの席のゆうくんは、Tシャツの水玉の数が一目でわかったり、晴れた空に雷が来るのを当てたりする不思議な男の子。透明人間の「トンチンさん」がそばにいて教えてくれるみたいです。ある日、後ろの席の石川くんがゆうくんをいじめているのを見て、心の中でトンチンさんに助けを求めたら、ひなたちゃんにも不思議な力がわいてきました。
ペットのきんぎょがおならをしたら…? マイケル・ローゼン 作 トニー・ロス 絵 ないとうふみこ 訳 徳間書店 2016.6 J933/5223N/ロ エルビーは、子犬が欲しいとおねだりしたのに、ママは金魚を買ってきました。仕方がないので「フワフワ」と名付けて犬のように芸を教えてみたら、なんとおならで歌を演奏できるようになりました。テレビ番組のコンテストで優勝して人気者になり、いろんなショーに出ますが、あるステージでハプニングが起こります。
エルビーと金魚の、面白おかしいお話です。

中学年向きよみもの

中学年向きよみもの
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
バクのバンバン、町にきた (ふたりはなかよしマンゴーとバンバン [1]) ポリー・フェイバー 作 クララ・ヴリアミー 絵 松波佐知子 訳 徳間書店 2016.11 J933/5288N/フ なんでもできる女の子マンゴーは、仕事で忙しいパパと二人暮らし。ある日、怖くて横断歩道で動けなくなったバクのバンバンを助け、家に引き取ります。二人で池のかわりにプールに行ったり、バンバンがアパートの下の階に住む「めずらしいものコレクター」につかまえられるなどのおはなしが4つあります。シリーズ1巻目。
世界一の三人きょうだい グードルン・メプス 作 はたさわゆうこ 訳 山西ゲンイチ 絵 徳間書店 2016.7 J943/821N/メ パパとママが留守の間、3年生のマキシはオムツの取れない弟レオンと、大学生の兄トミーのアパートで1週間暮らすことになります。レオンにふりまわされながらもトイレを教えるトミー。朝が苦手なトミーにかわり朝食を用意しようと頑張るマキシ。兄弟三人だけの共同生活で、いろんなはじめてのことにワクワクするドイツの物語です。
透明犬メイ (おはなしガーデン 51) 辻貴司 作 丹地陽子 絵 岩崎書店 2016.8 J913/15267N/ツ 4年生の奏太が学校に向かう途中、何かの気配がします。なんと透明な犬でした。朝顔も育てられない奏太は、犬を飼わせてもらえないので、透明な犬が学校についてくると喜びます。給食のビーフシチューが消える騒ぎがあり、奏太は、透明だから「メイ」と名付けた犬を連れて早退し、神社で遊びます。「メイ」の正体は、何なのでしょうか。
リトル・ダンサー 田村理江 作 君野可代子 絵 国土社 2016.3 J913/15100N/タ 4年生の英太は学校で「ブタまん」と呼ばれ、友だちの言いなりになっている自分をしかたがないと思っていました。そんな中、なりゆきで母と同じバレエ教室に通うことになり、バレエに熱中しはじめます。そのことが学校で知られて冷やかされ、友だちから校内音楽祭でバレエを踊るよう言われてしまいます。英太はみんなの前で踊ることができるのでしょうか。
まんぷく寺でまってます (ポプラ物語館 71) 高田由紀子 作 木村いこ 絵 ポプラ社 2016.9 J913/15304N/タ お寺の一人息子の裕輔はマンガ家になるのが夢です。夏休みに坊主頭にさせられ不満でいっぱい。席替えで隣の席になった美雪は去年父親を亡くしてからほとんど口をききませんが、パラパラマンガを描くと喜んでくれました。お寺で美雪の父の一周忌をすることになり、美雪たちのために、裕輔はお経の練習にはげみます。
佐渡島が舞台のお話です。
笑われたくない! (文研ブックランド) 手嶋ひろ美 作 大庭賢哉 絵 文研出版 2016.9 J913/15298N/テ 4年生の結花は脳性まひのため、給食を上手に食べられません。お楽しみ会で二人羽織をすることになりますが、笑われるのが嫌で、失敗しないで食べることにこだわります。班の男子とケンカになり悩んでいると、マジシャンを目指し一人で手品をしている俊介に、人と同じでなくていいと思うことが大切とはげまされます。
障がいを持つ人の気持ちが伝わるお話です。
オレさすらいの転校生 吉野万理子 著 平沢下戸 イラスト 理論社 2016.11 J913/15387N/ヨ 4年生の風馬は父と二人暮らし。父が牛丼チェーン店の立ち上げを仕事にしているため、一学期ごとに引っ越しています。11校目の今度の小学校では競歩が盛んで、最初に声をかけてきてくれた純男や祖父を亡くしてから話さなくなったサクラらと一緒に選手になります。そしてクラスみんなが一致団結する作戦を考え、ライバル校との大会を盛り上げます。
オバケ屋敷にお引っ越し (スギナ屋敷のオバケさん [1]) 富安陽子 作 たしろちさと 絵 ひさかたチャイルド 2016.3 J913/15121N/ト 料理研究家の尾羽健一郎ことオバケさんが、広いキッチンに憧れて山の中のスギナ屋敷に引っ越しますが、運び込んだ荷物が車に戻されたりと不思議なことがおこります。そこへタヌキが化けた女の子タヌダちゃんが現れて、屋敷守の話や黒い大鍋のひみつを教えてくれます。オバケさんは無事に引っ越しできるのでしょうか。
キノコのカミサマ 花形みつる 作 鈴木裕之 絵 金の星社 2016.7 J913/15248N/ハ タケオは夏期講習から逃れるためパパの単身赴任先の田舎で過ごします。パパの家には村人が集まり大にぎわい。そこで「カミサマ」と名乗るヘンな男と出会いますが、姿が見えるのはタケオだけのよう。パパが研究している光るキノコや村の長老が出くわした笑うキノコはカミサマが作ったものでした。無気力なカミサマとの会話も楽しい、不思議なお話です。

高学年向きよみもの

高学年向きよみもの
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
きかせたがりやの魔女 岡田淳 作 はたこうしろう 絵 偕成社 2016.6 J913/15201N/オ たいていの小学校には、魔女か魔法使いがいるんだって。5年生のぼくの前に現れたのは、黒ずくめの魔女みたいな服を着てクロツグミを連れた女の人、チヨジョさん。2か月に一度現れるチヨジョさんから、宿題のできていなかった踊り場の魔女や、しおりから出てきた小さな魔法使いの話など5つの不思議なおはなしを聞いた後、ぼくはあることに気づきます。
空飛ぶリスとひねくれ屋のフローラ ケイト・ディカミロ 作 K.G.キャンベル 絵 斎藤倫子 訳 徳間書店 2016.9 J933/5257N/デ 作家の母と二人で暮らす10歳のフローラ。隣の家の強力な掃除機に吸い込まれたリスを助け出し、ユリシーズと名付けます。ユリシーズは人間の言葉が分かり、詩をつくり、空まで飛べるようになります。フローラは、ユリシーズを追い出そうとする母から救出するため、行動を起こします。ユリシーズの活躍がマンガ風のさし絵でも楽しめます。
三島由宇、当選確実! (講談社・文学の扉) まはら三桃 著 講談社 2016.11 J913/15411N/マ 父と二人で暮らす5年生の由宇は、学級委員をしながら児童会活動にも励んでいます。ほとんど会ったことのない祖父が国会議員だったことが分かり、春休みに衆議院議員選挙の手伝いをすることになりました。政治や選挙のしくみを知り、由宇はみんなの意見をまとめることの難しさ、やりとげることの大切さを学んでいきます。巻末に18歳選挙権の解説があります。
チキン! (文研じゅべにーる) いとうみく 作 こがしわかおり 絵 文研出版 2016.11 J913/15405N/イ 気が弱くめんどうなことにはなるべく関わりたくない6年生の日色拓。正しいと思ったことをはっきり言う真中さんが転校してきて、周りの友達とトラブルを起こします。拓は真中さんに「チキン」と言われますが、真中さんのペースに巻き込まれるうちに少しずつ変わり始め、真中さんの本当の気持ちを知ります。
十一月のマーブル 戸森しるこ 著 講談社 2016.11 J913/15385N/ト 6年生の波楽は、小説家の父、再婚相手のテレビレポーターの母、妹の美萌の4人暮らし。ある日、波楽は父の書斎で自分を産んだ母の七回忌の案内を見つけ、本当のことを知りたいと思います。また、親友だけど学校では話しかけないレンとの関係も少しずつ変わり始めます。
繊細な文章から、大人への一歩を踏み出した波楽の揺れる思いが伝わってきます。
落語少年サダキチ 田中啓文 作 朝倉世界一 画 福音館書店 2016.9 J913/15323N/タ 勉強も運動も中途半端な5年生の忠志は、頼まれるとイヤと言えないお人よし。クラスのお楽しみ会で、友達に誘われ漫才をするはずが直前になって一人で出し物をすることに。忠志は、不良から助けてあげた酔っ払いのおじいさんに無理やり聞かされ覚えた落語「平林」を、みんなの前でする決心をします。
落語の面白さがじわじわと伝わるお話です。
ギュレギュレ! 斉藤洋 作 樋口たつの 画 偕成社 2016.10 J913/15315N/サ ある朝のこと、マンションのドアにドンと体当たりする音が聞こえました。ドアを開けてみると、トルコ帽をかぶった不思議な男が立っていました。口の上手いトルコ人セールスマンに勧められ、一人暮らしのぼくは空飛ぶじゅうたんや見えない島をつい買ってしまいます。
トルコ語まじりの言葉遊びもユーモラスなお話です。
世界一のランナー エリザベス・レアード 作 石谷尚子 訳 評論社 2016.1 J933/5201N/レ エチオピアの田舎に住む11歳のソロモンは、走ることが大好きで、世界一のランナーになりたいと思っていました。年老いた祖父と一緒に首都アディスアベバに行くことになり、35kmの道をはだしで歩き始めます。やっとたどりついたソロモンの前には試練が待っていました。
走ること、生きることへのソロモンの情熱が伝わってきます。
テオの「ありがとう」ノート クロディーヌ・ル・グイック=プリエト 著 坂田雪子 訳 PHP研究所 2016.3 J953/497N/ル 生まれつき身体が不自由で車いすで生活する12歳のテオは、家族と離れ障がい者施設で暮らしています。自分が人よりも多く「ありがとう」と言っていることに気づいたテオは、お礼を言うことを止め、「ありがとう」の数を数えてノートにつけ始めます。自分でできることを増やしていくテオの姿に、周りの人たちも変わっていきます。
霧のなかの白い犬 アン・ブース 著 杉田七重 訳 橋賢亀 絵 あかね書房 2016.3 J933/5213N/ブ イギリスに住む中学生のジェシーは、ずっと犬を飼いたいと思っていました。祖母が真っ白のシェパードの子犬スノーウィを飼うことになり喜びますが、優しかった祖母は何かにおびえた様子を見せるようになります。1枚の写真を手がかりに、祖母の過去を調べ始めたジェシーは、祖母が第二次世界大戦中にドイツに住んでいてナチスと関わりがあったことを知ります。
駅鈴 久保田香里 作 坂本ヒメミ 画 くもん出版 2016.7 J913/15247N/ク 奈良時代、都からの知らせを馬で伝える駅家の娘・小里は、祖父や父のような駅子になりたいと願っていました。女は無理だとみんなに言われ自信を失くしかけたとき、急を知らせる駅鈴を落とした心優しい役人・若見と出会います。将来の夢について語り合った二人は、心を寄せ合うようになります。
小里の夢はどうなるのでしょうか。

昔話

昔話
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
まるごとごくり! -ロシアの昔話- (こころのほんばこシリーズ) シンシア・ジェイムソン 再話 アーノルド・ローベル え 小宮由 やく 大日本図書 2016.3 J983/197N 子どものいないおじいさんとおばあさんが、土で人形を作って、子どもにします。すると、その人形が「なにかくわせておくれ」と言うので、牛乳と白パンを用意すると、すぐに食べて、おかわりをねだります。村中の牛乳と白パンを食べてしまった人形は、おばあさんをごくり、おじいさんをごくり。さて次にまるごと食べられるのは?
遠野物語 柳田國男 原作 柏葉幸子 編著 田中六大 絵 偕成社 2016.2 J382/36N 岩手県の遠野地方に伝わる不思議な話を集めた「遠野物語」は、佐々木喜善という人から聞いた話を柳田國男という学者がまとめたものです。カッパやザシキワラシも登場する12のお話を、カッパのズモが紹介してくれます。みんなの知っているカッパと同じでしょうか? イラストもたくさんあって、読みやすい1冊です。

知識の本/社会

知識の本/社会
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
ルイ・ブライユと点字をつくった人びと (調べる学習百科) 高橋昌巳 監修 こどもくらぶ 編 岩崎書店 2016.7 J378/103N 点字は、目が見えない人のための指で読む文字です。この本では、いま世界中で使われている点字を発明したルイ・ブライユや、日本語にあわせた点字を開発した石川倉次について紹介しています。点字を書くための道具や身のまわりにある点字なども紹介されていますので、点字そのものについても詳しく知ることができます。(中学年~)
世界中からいただきます! 中山茂大 文 阪口克 写真 偕成社 2016.12 J383/121N モンゴルやギリシャ、ペルーなど、世界各国17の地域に住んでいる人の家に著者がお邪魔して、ごちそうしてもらいます。外国の人たちが食べているごはんや台所などの様子を、写真とともに紹介します。オタマジャクシを料理したり、スイカをおかずにごはんを食べたりと、外国ではごはんの食べ方も、食べている物もさまざまです。(中学年~)
これから戦場に向かいます 山本美香 写真と文 ポプラ社 2016.7 J319/90N 世界の戦場を取材し報道するジャーナリストの山本美香さんは、2012年にシリアで政府軍の銃撃を受けて亡くなりました。この本では戦争で両足を失った子どもや家族を殺された人、それでも戦闘が止むと田畑を耕し食事を作る人々など、戦場で目撃したことを写真と文で伝えています。山本さんの、平和への願いが込められています。(中学年~)
零戦パイロットからの遺言 -原田要が空から見た戦争- (世の中への扉) 原田要 〔述〕 半田滋 著 講談社 2016.9 J289/893N 零戦のパイロットとして太平洋戦争で戦い、生き残った原田さんが戦争の経験を語ります。「戦争ほど残酷なものはない、戦争を憎む」と語る原田さんの強い思いから、戦争の悲惨さだけではなく、平和を守ることの大切さが伝わります。
この本が出る直前(2016年5月)に、原田さんは99歳で亡くなりました。(高学年~)
仙台真田氏物語 -幸村の遺志を守った娘、阿梅- 堀米薫 著 大矢正和 絵 くもん出版 2016.10 J289/894N 大坂夏の陣で徳川家康との戦いに敗れた真田幸村が、敵の武将の一人である伊達政宗に娘たちの未来をたくします。政宗が治める仙台藩の片倉家に預けられた幸村の娘たちは、大切に守り育てられ、江戸時代を生き抜いていきます。
2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」の続きの話ともいえる歴史物語です。(高学年~)
ニッポンの刑事たち (世の中への扉) 小川泰平 著 講談社 2016.5 J317/22N 神奈川県警の刑事だった小川さんが、刑事の仕事の裏側などについて紹介しています。刑事になるために必要なことや、「尾行」や「聞き込み」など、刑事が犯人を見つけ出すために行っている捜査の方法も書かれています。この本を読めば、テレビドラマなどに出てくる刑事とは違う、本当の刑事の姿を知ることができるかも知れません。(高学年~)
それでも、海へ -陸前高田に生きる- (シリーズ・自然いのちひと 17) 安田菜津紀 写真・文 ポプラ社 2016.2 J369/240N 2011年、大津波で破壊された岩手県陸前高田市で、震災から2か月後に漁船が出航しました。変わり果てた町を見た時、菅野修一さんは「もう海に出るのはやめよう」と思いました。それでも、孫からの一言でもう一度海へ出る決心をします。灯ろう流しや梯子虎舞のお祭りを行い、その地域で力強く生きる人たちの様子が写真で伝えられています。(高学年~)

知識の本/生物・科学

知識の本/生物・科学
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
こどもどうぶつえんのみんなの1日 福田豊文 しゃしん なかのひろみ ぶん アリス館 2016.5 J480/397N こどもどうぶつえんにいる動物たちとふれあう方法を、写真で教えてくれます。モルモットやウサギの抱き方、ウシの乳しぼり、ブタをブラシでなでる方法など。いろんな模様や色のヤギの顔ものっています。動物たちが食べるものや食べ方、うんちの違いや1日のすごし方も分かります。(低学年~)
むしこぶみつけた (ふしぎいっぱい写真絵本 30) 新開孝 写真・文 ポプラ社 2016.5 J486/609N 木の枝や葉っぱで見つけたぷくっとふくれたふしぎなもの。その正体は、中に虫の幼虫が入っている「むしこぶ」です。虫が植物に寄生して、果物や木の実そっくりのむしこぶができます。むしこぶの中から虫が出てくる様子や、いろんな大きさ・形のむしこぶが大きな写真でわかりやすく紹介されています。(低学年~)
根っこのえほん 1 おいしい根っこ 根研究学会 協力 小泉光久 文 中野明正 編著 堀江篤史 絵 大月書店 2016.6 J471/85N/1 いろんな植物の根っこを紹介したシリーズ(全5巻)の1巻目です。この巻では、ダイコンやゴボウなど、根っこを食べる野菜がたくさん登場します。土の上に葉っぱだけが描かれている絵の下半分をめくると、根っこが見えるしかけになっています。
ほかの巻では、フルーツの根っこ(3巻)などが紹介されています。(中学年~)
くらべた・しらべたひみつのゴキブリ図鑑 (ちしきのぽけっと 22) 盛口満 絵・文 岩崎書店 2016.8 J486/618N 嫌われ者のゴキブリとは、どんな生きものなのでしょうか? あまり知られていないゴキブリの秘密が、イラストで紹介されています。成長までに何年もかかることや、シロアリもゴキブリの仲間であること、美しいゴキブリや役立つゴキブリもいることなどが書かれています。この本を読めば、ゴキブリがそれほど怖くなくなるかも知れません。(中学年~)
ウナギのいる川いない川 (ポプラサイエンスランド 5) 内山りゅう 著 揖善継 監修 ポプラ社 2016.4 J487/210N いま絶滅の危機にあるウナギがどんな生きものなのかを、たくさんの写真を使って解説しています。ウナギが暮らしている川などの水辺の環境についても知ることができます。ウナギが生まれる場所が日本から2500km以上も離れたグアム島の近くであることなど、最近になって分かってきたウナギの秘密も紹介されています。(中学年~)
鳥のくらし図鑑 -身近な野鳥の春夏秋冬- おおたぐろまり 絵・文 上田恵介 監修 偕成社 2016.11 J488/260N 身近に見られる39種の野鳥が、それぞれ春夏秋冬でどんな暮らしをしているのか、多くのイラストで紹介しています。鳥の鳴き方や飛び方など、鳥の特徴を知ることができます。季節によって地域を移動する渡り鳥や、夏と冬で羽の色が変わる鳥もいます。いろんな鳥を見比べて、違いを見つけてみてください。(中学年~)
もしも地球がひとつのリンゴだったら (絵本地球ライブラリー) デビッド・J.スミス 文 スティーブ・アダムス 絵 千葉茂樹 訳 小峰書店 2016.7 J404/165N 大きな地球や長い歴史を縮めて、目に見える別のかたちで表して紹介しています。たとえば地球上の水がコップ100杯だとしたら、私たちが飲める真水はたった1杯しかありません。世界中のお金やエネルギーの割合など、大きすぎる情報を縮小して視覚的にも分かりやすく描いています。(中学年~)
そもそもなぜをサイエンス 1 空はどうして青いのか 村松しづ子 著 大橋慶子 絵 大月書店 2016.5 J408/42N/1 「空はどうして青いのか」、「雲はどうして白いのか」といった疑問をもとに、光の性質や大気の役割、地球と太陽の関係などを分かりやすく図解しています。
全6巻でほかの巻では、「風はどこから吹いてくる」(2巻)や「植物はどうして緑なのか」(4巻)といった疑問に答えてくれています。(高学年~)

知識の本/技術・産業

知識の本/技術・産業
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
どうなっているの? だんめん図鑑 断面マン 製作・監修 小学館 2016.7 J500/10N LED電球やゴルフボールの中身ってどうなっているの? 二つ折りのページをめくると、普段は見ることができない、楽器や家電製品の断面図が写真でのっています。身近なものでもスパッと切断してみたら、面白い構造や工夫が見えてきます。カップ麺の底にすき間があることや、水洗トイレのカーブが汚れをよく流すことなども紹介しています。(中学年~)
人類の歴史を作った船の本 -乗りもの歴史図鑑- ヒサクニヒコ 絵・文 子どもの未来社 2016.1 J550/4N 船の誕生や発展の歴史を分かりやすいイラストで説明しています。最初はイカダのような簡単なつくりだった船が、風の力を利用する帆船やエンジンで動く船、水中を進む潜水艦などへと進化する姿が描かれています。
人類の歴史で船が果たした役割や、船の豆知識もたくさん紹介されていて、船について深く知ることができます。(中学年~)
本当はすごい森の話 -林業家からのメッセージ- (ちしきのもり) 田中惣次 著 少年写真新聞社 2016.12 J652/3N 東京の村で長年林業を行う田中さんが、森林の働きや林業の歴史を語ります。日本人は昔から材料として木を利用してきました。しかし、外国の安い木材の大量輸入などによって木材の値段が下がり、山で働く人がいなくなっています。環境税や林業の実際の作業にも触れ、再生可能な資源として森林を守り育てる大切さを伝えています。(中学年~)
空から宝ものが降ってきた! -雪の力で未来をひらく- 伊藤親臣 著 旬報社 2016.2 J501/43N 「雪のエンジニア」をしている伊藤さんが、あまり知られていない雪の可能性について紹介しています。雪で倉庫を冷やす「雪室」を利用することで、少ない電力で食べ物をおいしく保存できることなど、役に立つ雪の利用方法が書かれています。雪のすごさがわかり、雪についての理解が深まります。(高学年~)
月はぼくらの宇宙港 佐伯和人 作 新日本出版社 2016.10 J538/119N いま月は、人類が太陽系へ飛び出していく際の宇宙港として注目されています。
月の調査などを行っている佐伯さんが、最新の研究成果をもとに月について分かりやすく解説しています。「宇宙」に関わる仕事や人類が月で暮らすために必要なことについても書かれていて、未来への期待が高まります。(高学年~)

知識の本/芸術・スポーツ

知識の本/芸術・スポーツ
書名 著者名 出版社 出版年 請求記号 書評
フィンセント・ファン・ゴッホ (Rikuyosha Children & YA Books) ルース・トムソン 著 六耀社 2016.10 J723/98N 画家の人生と多くの作品を紹介した、世界の名画:巨匠と作品シリーズ(全6巻)の1冊。
ゴッホは自然や人、日常にあるものを描く画家でした。37歳で亡くなるまでに2000点を超える作品を描いています。ゴッホが他の画家の作品を真似て描いた絵や、ゴッホの作品から影響を受けた画家の絵ものっています。うしろに年表や用語集があります。(高学年~)
不可能とは、可能性だ -パラリンピック金メダリスト新田佳浩の挑戦-(ノンフィクション知られざる世界) 笹井恵里子 著 金の星社 2016.11 J784/25N 3歳の時に左手を事故で失った、クロスカントリースキーの新田選手の半生を描いたお話。片手でも工夫していろんなことに挑戦した子どものときの生活や、4度目のパラリンピックで金メダルを2つ獲得するまでの苦労などが描かれています。失敗をしたり目標を見失ったりしながらも前に進んでいく新田さんの姿から、夢をかなえる力がわいてきます。(高学年~)